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意識合わせよりも、景色合わせ

業務改善の問題地図を読み終わったので、思ったことを書いていきます。
ざっくりいうと、私は失敗していて、プロセスやアプローチの仕方を変えたらもっと良くなっていたかも。という話です。

奇特な勇者のボランティア活動

自分で言うのもおこがましいですが、私は、この書籍に書いてある【奇特な勇者】だったんだと思います。
上下関係は一切気にせず意見を言い、時に理解されなくても改善を進めてきました。

ただ、現場との温度差に何度も苦しみ、理解されなくて孤立し、ひとりで何とか実現しようとしたけれど失敗し、社内政治をやろうと頑張るがそれは気持ち悪くて、結果疲れ果てました。
それでも続けられたのは、個々の関係性があったからだったと思います。

現場も現場の言い分がある

一方で現場の言い分も多々あると思います。

・相談しても取り合ってもらえない。
・リスクのことばかり言ってくる。
・全体最適ばかりで現場のことは後回し。
・現場のことはわかってくれていない。

書籍の2丁目無力感に書いてある「現場が「改善提案しない」「本音を言わない」背景9つ」の多くを現場は思っていたのではないでしょうか。

歯車が狂った背景

さて、なんでこんなことになったのか。
それは、私の場合は、本書にある「意識合わせよりも、景色合わせ」が出来ていなかったからだと思います。

経営には経営の見えている景色が、
現場には現場の見えている景色が、
私には私の見えている景色があります。

そこをすり合わせることが不十分だった故に、少しずつ溝が広がっていきました。

こんな図式では景色あわせなんて到底出来ないし、溝も生まれるわけです。

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私が行っていたのは、上司、経営、現場それぞれに説明をしていました。
でも、それだと全員の景色が合うことはなかったんです。
それぞれの景色に合わせた回答を用意しているだけなので、全体でそろわないのは当たり前ですね…そして、この根回しの仕方は効率が悪いから疲れるのも当然でした。

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景色合わせをしっかりしていくこと

経営、事業責任者、事業担当者、経営管理それぞれ集まって、景色合わせをするとよかったのだと思います。
半年に半日で良いからそれを行い、週次~月次で報告・微修正を行う。
これだけでいまの状況は起きなかったのではないでしょうか。
※景色合わせの方法は書籍に記載されています。

あくまでひとつの要因

では、景色合わせをすればすべてが上手くいくのか?
というと別にそういうわけではないです。
あくまで私の場合はこういう失敗をしたよ。って話でした。

この本では他のケースも含めて失敗する原因がたくさん書いてあるので、自分事に当てはめてみると、いまの業務改革・業務改善をよりいい形で進めるヒントがあると思います。



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