お稽古について
私の社中会の名前は「粋月会(すいげつかい)」という名前です。
大倉源次郎先生の弟子は「月」の一文字を頂きます。
会名の由来「粋」ですが、ちょっと色々な意味と思いを込め過ぎまして、普段お稽古場でもあまり話せていないので、ここに記させて頂きます。
「粋」を辞書で引きますと
粋
《名・ダナ》
さっぱりした気立てで、あかぬけがし、色気(いろけ)もただよう(特に、花柳界の遊びに通じている)こと。そういう感じのする身のこなし・様子。人情の機微に通じ、さばけているさま。
ちょっと格好をつけ過ぎている気もしますが 笑
祖母の言葉
「粋」という言葉を初めて聞いたのは祖母からでした。
東京に憧れがあったのか、ざる蕎麦が好きで蕎麦を食べている時に
「粋な人なんて言葉があるけど、ただ格好をつけてるだけじゃなくて、米を卒る。つまり、一端に食べていく事なんだよ。その上で格好をつけてる。」と
子どもながらに感じた事は、《ご飯を自分で食べれるようになる》事はかっこいい事なんだと。
単純ですね 笑
しかし、この言葉が今でも心に残っています。
八十八歳(米寿)九十歳(卒寿)
「粋」という言葉に憧れを持ちながら飯冨少年は育っていきます。
ある時に年齢を寿ぐ言葉を知りました。
喜寿、傘寿、米寿、卒寿、白寿、紀寿、皇寿
米寿と卒寿を合わせると「粋」という言葉になるんだなぁと。
習いに来てくださる皆さんが、何歳でも元気に稽古にいらしてくださったら嬉しいな
という願いも込めております。
舞台上への思いから
舞台において私が大事にしている事が2つあります。
間を作ること、掛け声の「息」
と
舞台に向かう心がけの「意気」
同音意義語のこのふたつも意味を込めています。
名前から
私の名前の
「飯冨」(意:ご飯がいっぱい)
「孔明」(音読み:こうめい→こーめー→こめ)
これは「米」に相当な縁があるなと。
また、「いいとみよしあき」
頭とおしりの文字で「いき」ですね。
名前のは後から気づきました 笑
そんな明るい粋月会ですが、市ヶ谷にてお稽古をしております!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?