ミーのカー

原チャリに乗ってズンドコ走るのは好きですから用もないのに乗りますけど、クルマの方は走っていて楽しいとは思わないので用もないのに乗りません。でも必要なのでほぼ毎日乗ります。通勤に加えて仕事で乗るトラックも含めると月に３０００～４０００キロくらい走ると思います。クルマに興味がないのにけっこう乗ってる人のクルマ談義です。

ちょっと前まで某セダンに乗ってました。今となっては忌まわしい響きになってしまったコロナの後継車種で、トヨタさんも車名を変えておいて本当に良かったですね。

それはそれとして、ODOメーターが７のゾロ目になりそうだということには気づいていました。そして信号待ち中にふと見てみたらまさにゾロ目到達していました。写真に収めることができて良かったです。

それと言って強い思い入れもないクルマですけど、乗りやすいクルマではあったと思います。８００００キロ未満なんでまだまだ乗れますが、実はこのセダンは古いクルマを最近廃車にしたという父にあげちゃいました。

というのも、知人がクルマを買い替えるにあたってそれまでのクルマを下取り程度の値段で譲ってくれるとのこと。そしてそのクルマを気に入ってしまったのでそちらに乗り換えることにしたんです。ということで、半月ほど前から違うクルマに乗り換えたんです。

人気の軽自動車のタントシリーズです。年式の古い初代に近いタントですが、走行距離も大したことがなくて調子も良いです。ボディの小キズがけっこう多いですし、走行には関係ない内装の一部など、細かいところにちょっとした破損があったりしますが、タダ同然と思えば。

私の場合はクルマはあくまで実用本位ですから、ソコソコ調子良く走ってさえくれれば良いです。そして乗り換えの決め手は、コストの安さです。軽は初めてですが、税金激安、燃費もこれまでのセダンの倍近く走りますから、これはデカいです。

それからまともな会社にお勤めの人は知らないでしょうが、クソブラック企業に勤めていると家に帰っていたらほぼ徹夜で運転という危険なことになる場合があるので、泊まりになってしまうことも割とあるんです。うまいこと会社の休憩室で寝られれば良いのですが、それができない場合は車中泊ということになります。

そこでタントですよ。キャンピングカーを除けば、これほど車中泊に適したクルマはありません。乗り換えの一番の理由はこれです。

運転席、助手席も倒せば車内を完全にフルフラットにできますが、私の場合は後部座席をフラットにしてマットレスを敷き、枕とタオルケットを持ち込んで寝台車状態にしました。基本的にこのままにしておくつもりなので、ツーシーターとして乗る感じ。

快適な睡眠空間ゲットだぜ！と思わず意気上がってしまいました。そもそも車中泊が必要な仕事という時点で一般的な社会通念からすると地獄なんですが、人は一番下から物事を見ることに慣れると、地獄の中でも少し良いところがあるだけでハッピー感を味わえるようになるものです。ただしこれは上級者向けなので素人にはお勧めできません。

そんな一般的じゃない話は置いといて、実際に乗ってみてタントの人気の理由が色々実感できましたよ。

とにかく実用本位の人にはとても向いているクルマだと感じます。軽の中でもとにかく中が広いですから、今まで乗ってたセダンと比べてもとてもゆったりしています。私はそこそこ背があって肩幅がバブル期のジャケットみたいに広いですが、それでもユッタリーです。そしてドアがトラックみたいにデカいんで乗り降りもとても楽です。

フロントガラスもこれまたトラックみたいにデカくて視界良好、これまでのセダンだと交差点によっては身を乗り出して左右を確認することもあったんですが、そんな必要もなくなりました。

中の広さからは考えられないほどコンパクトな車体もとても運転や駐車が楽です。ハナも短いのでトラックやハイエースみたいな感覚でとても乗りやすいですし車幅も細いので、日ごろ仕事で乗ってるトラックと比べると本当に楽です。そして後輪の位置がほぼクルマの後ろのツラと同じなんで、バックモニターいらずです。後ろを向けばバックモニター見てるのと同じようなもんです。

ちょっとパワー不足ですが、日常の運転においてそれを感じるのは停まった状態からの再発進の時くらいですね。

ちなみに、走行や駐車とかには関係ありませんけど、純正のカーオーディオがなかなか良いです。イコライザの操作も簡単ですし、クルマの中で音楽を聴くにはじゅうぶんかそれ以上、なかなかの心地よい音質で楽しめます。

クルマ好きな人だったら色々語ることもあるんでしょうが、私の場合はそういうことでもないのでこんなところです。

それにしても軽ワゴンの人気の理由がものすごくよくわかりました。そして最近は人気すぎてクソ高けぇということも。ちょっとボロですけど、タダ同然でゲットできて幸運でした。