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All Things Must Pass と駅売り海賊版(?)にまつわる話

ディスクレビューみたいな話じゃないです。高校生の頃の私がロックとかギターに夢中だったみたいな話の中に、All Things Must Passにまつわる話があるよっていう。

All Things Must Passは言わずと知れたジョージ・ハリスンのスタジオ・アルバムで、アナログレコードだと3枚組っていう大作です。

なんですが、私がこのアルバムに触れた最初は昭和末期から平成初頭、当時よくあった駅の催事とかで売られてた怪しい廉価版CDでした。一応JASRACの証紙が貼ってあるので無許可ってことはないみたいです。

CD棚漁ってたらまだ持ってました。エコーインダストリーという会社が出してたCDです。

エコーインタストリーの駅売りCD

ジョージ・ハリスン・ベスト・セレクションと銘打たれたこのCD、内容はなんとオール・シングス・マスト・パスの大胆なダイジェスト版。

当時高校生くらいだった私にとって「本物」はアナログ盤だと3枚組、CD版でも2枚組で高かったので、1000円くらいで買えたこの怪しいCDはありがたい存在だったんです。

高校生当時、ビートルズ関連のソロワークスで言うと、ポール・マッカートニーとかウイングスは非常に華やかなポップなロックで、それと比べるとどっからどう見ても名曲揃いとは言え、地味な印象が強かったです。

それよりも思い出に残ってるのが、このダイジェスト版には2曲(Plug Me In と Thanks For Pepperoni)収録されているアップル・ジャムっていうセッション音源です。

ちょっとギターが弾けるようになってきてた私は、このジャム・セッション音源と一緒にギターを弾きまくって悦に入ってました。リピート再生しては弾きまくって恍惚となっていたっていう痛い思い出が。

それにしても「本物」のアナログ盤だとE面~F面(F面って!)に入ってるこのアップル・ジャム、よく収録したもんです。こう言っちゃなんだけど、名盤の中にあって蛇足感半端ないです。

特にI Remember Jeepなんて音悪いし、演奏も後半になるにつれて演ってる方も飽きちゃってるっていう。いや、それはそれでけっこう楽しいから良いんですけど。

っていうのが私のAll Things Mast Passにまつわる話です。

そして駅売り廉価版(海賊版)CD、懐かしいです。こういうCDとか、レンタルの夢&愛とかのレンタル落ちLPとかを買って、お金がない中で音楽に触れていたっていうのも思い出です。

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