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超簡易デモ音源の作り方

来月末のライブに間に合うように、頭ん中ではできてた曲のデモ音源を作成しました。

と言っても、これはヨソの人に聴かせるようなものじゃなくて、バンドメンバーに曲を伝えると同時にだいたいのアレンジのイメージをつかんでもらって、スタジオに集まる前のそれぞれのパートの練習がはかどるようにと作ったものです。

以前宅録に凝ってた頃は16トラックのMTRとか、定番のギターアンプ(JC)とか、一通り機材があったので、ソコソコ作品レベルのものを録音できたんですが、今は本式の機材は全く持ってません。

今回のテキストは限定された環境での簡易的なデモ音源づくりはこうやってますよという話です。


今現在我が家にあるのはこんなもんです。
・楽器(エレキギター、アコースティックギター、エレキベース、カシオトーンとか)
・ちっちゃい4トラックのMTR
・アンプシミュ的なごっこができるマルチエフェクター
・ちっちゃいギターアンプ
・パソコンとスマホ

逆に、我が家にないのはこいつらです。
・トラック数の多いMTR
・マイクとスタンド
・ちゃんとしたギターアンプ
・ベースアンプ
・パソコンのオーディオインターフェース

1.ドラムパートの録音

もちろんドラムスセットはありませんし、あったとしても住宅環境的に叩いたら大変なことになります。近所迷惑です。というわけで、当然打ち込みで行うわけですが、本式のDAWなんてありません。そもそもあんまり興味ないです。

というわけで、長年愛用してるパソコンのフリーソフトのシーケンサ(てきとーシーケンサというソフト)を使います。DTエマーの人からしたら卒倒するようなものですが、デモ音源程度なら悪くない感じで出来ちゃいます。

ポチポチ打ち込んで、出来上がったらMTRに録音します。パソコンの本式のオーディオインターフェースはありませんから、スピーカー繋いでる出力端子から、ステレオミニプラグをモノラル標準プラグに変換するケーブルを使ってMTRにブチ込みます。

MTRは以前にテキストで紹介した旧式の4トラックデジタルです。記録メディアがなんとビックリのスマートメディア。フジカラーのデジカメの初期の頃に使ってたアレです。

2.楽器の録音

打ち込んで録音したドラムパートを聞きながら、今回はエレキギター2本とエレキベースを弾いて録音しました。

MTRに直結でも一応録音できますが、それではバンドメンバーも聞きづらかろうということで、一応マルチエフェクタをかましてアンプシミュ代わりにします。使ったのがこちら。

VOX Stomplab IIG (SL2G)

今調べたらアマゾンで9000円以上で売られてるんですね。こんな古いやつが。6000円くらいで買った記憶があります。間違っても9000円も出して買っちゃダメです。

それはさておき、このマルチの前にコンパクトのオーバードライブをかませれば、まあまあソコソコ聞ける感じの音で録音できました。

問題はベースなんですが、まあいいやの精神でベースもこれにつないで録音しました。丁寧に音質を調整すれば良かったんでしょうが、適当にやったらゴリゴリのノイズバンドのベースみたいな音になっちゃった。まあいいか。

3.歌の録音

ここからは簡易というよりも、てきとーデモ音源づくりの真骨頂です。マイクもないのにどうやって歌入れるんだって話ですよ。

MTRには、ドラム、ギター、ギター、ベースと、ウチのバンドの構成と同じだけの楽器が入って、一応オケの完成版が録音されてるわけです。通常だと空いたトラックにマイクを使って歌を吹き込むわけですが、マイクないんですってば。

ここで力技、MTRからギターシールドを使って出力して、それを小さいギターアンプで鳴らします。ギターアンプをモニタースピーカーとして使うわけです。

そこいらへんで2000円で買ったアンプ

これで一応、オケがギターアンプのスピーカーから流れるわけです。

オケを流しつつその前にiPhoneを置いて、そこに口を近づけて歌ってiPhoneで録音。要は音を流してそれをエアで録音するという荒技です。原始人の多重録音とでも言っておきましょうか。

この作業、昔MTRというものを知らなかった頃に、ラジカセ2台使って多重録音、もちろんライン録りじゃなくてエア録り・・・っていう行為を思い出します。

3つも重ねると大変な音質になったものです。しかもお母さんの「ごはんだよー」の声がカットインという事態も。

そんな余談はいいとして、とりあえずこんな限定された機材や環境と荒っぽい手順でも、とりあえずバンドメンバーに配る程度のものは作れちゃうっていう話です。

案外ロウファイな感じでハードコアっぽくてカッコ良くなっちゃったという副産物も。なんちて。

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