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6FQ7シングル+直流点火

近くの電子部品屋さんで6FQ7を一本50円で10本程購入した。6FQ7は、ミニワッターとして活躍できる球だけれど、ヒーターハムが少し大きいので今回はこの対策をしてみる。
以前作った6FQ7シングルは、音は良いのだが、交流点火なので確かにサーという音が他の球よりも大きい気がする。

6FQ7シングル交流点火

手元に6FQ7(6CG7)が沢山あるので、今回はヒーターハム対策のため直流点火で試してみる事にした。そして、電源トランスのコストを落とすために、Out側も100Vで出して倍電圧整流で220Vほどまで上げて電力増幅段に供給する事にした。この方法は、AmebaブログのHiroちゃんさんの6FQ7作成記事を参考に、また、アドバイスを頂き作成してみた。
実は、自己流で始めたこの真空管アンプ作成で、Hiroちゃんさんの記事が大変勉強になっており、私の知りたい事の宝庫である。

まずはブレッドボードに組み試してみる。

ブレッドボード


電気の基礎がなってないので一発で上手くなんていかない。
初めに、電源回路を組んだが、電気を入れるとパイロットランプが消えて、電源を切るとランプが着く。配線をやり直して上手く行った。
ヒーター回路で直流回路にしたはずが、ハムが消えない。というか、今まででの経験で最高のハムが出ている。直流点火回路が他の回路と同じアースに落ちていたので、それを断ち切ったら治った。
すると、ほとんどハム音が消え、とても静粛な良いアンプができた。

朝から夕方までかかってようやくできた。
裸の真空管アンプをプリアンプに繋いで、いつものバックロードホーンでクラシックを聴いている。すこぶる上機嫌である。

という事で、回路は完成したので、今度は、箱のデザインを考えて正式に完成させようと思う。

追伸:
今回、in100V、out100Vの安い複巻のトランスを使い倍電圧整流と言う手法を学んだ。かなりコスト的にメリットがあると思う。
直流点火の工夫以外では、クロストーク対策として、L、Rチャネルのデカップリング回路を採用している。

なお、技術的内容を含め記事は、全て私個人の経験、感想なので皆さんの環境に当てはまるとは限りません。特に、私の回路や電気に関する知識は、不十分なところがある可能性があるので、安易に真似されないようお願いいたします。電気の作業は、感電、火事など危険を伴う事がありますのでご注意を!