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これで決まり!

全く今まで何をやって来たのだろうと思わされるほど、今、目の前で安定した33.3回転でターンテーブルが回っている。

LP片面、約30分間、ブレる事なく、音の違和感もなく、正にレコードプレーヤーとして正しい動きをしている。

そして、出音もしっかりとしていて、これなら、使えるというレベルである。

今まで、中古のDCモーターの回転が不安定だったことから、Arduinoというマイコンを使い、C++を新たに学び、スケッチというプログラムを書いて、速すぎる時はPWM値を下げ、逆の時は値を上げて、安定回転を得ようと四苦八苦して来た。
しかし、Arduinoでは速度の段階が256段階しかないので、一段上げ下げするだけでも、音の流れに違和感を感じ、耐えられなかった。

ところが、モーターを数千円で購入したNIDECの3700rpm/12Vモーターに変えて、数百円で購入したPWM制御基板で回してあげれば、なんのことはない。30分ほとんどブレる事も無く、しっかりしたトルクで安定して回ってくれることがわかった。

NIDECのモーターが左のプーリーの下に格納されている
数百円で購入したPWM制御基板

本来の目的は、マイコンを使うことでもなければ、C++を覚えることでもなく、ひたすら33.3回転で回るターンテーブルを作ることである。

なので、これでいいじゃないか!

難を言えば、モーターの回転音が多少大きい様に思うが、安定した回転数が得られるのであればこのぐらい目を瞑ろう。スピーカーから出る音には、このモータの回転音の影響はなさそうである。

かなり遠回りしたけれども、漸く目的にたどり着いた思いである。
しかしながら、遠回りと言いながらArduino、C++など色々学ぶことができたことは、時間をかけた甲斐はあったと思う。また、何かの機会にこれらの知識は役立つだろう。

ターンテーブルを回す土台は、無垢材をラミネート加工してしっかりしたものを作っている。
これを使って、外部からの振動を排除してSN比がよく、ソリッドな音が出る様なターンテーブルになるといいなぁと期待している。

無垢材をラミネート加工したターンテーブルの土台

そして、次は、木製のトーンアーム作成に少し力を入れてみよう。

木製のトーンアームの改良へ

微弱な信号を読み取り、フォノイコ+プリアンプで増幅させた時のハム音対策にも力を入れてみよう。

一歩前進した今宵、これから先の挑戦にワクワクし始めている。