見出し画像

チョークコイル無しでもできるか?→できた!

少し時間が空いてしまったが、漸く6B4G、無帰還シングルアンプをチョークコイル無しで、そして、格安トランスを使ってアンプの組み立てに挑戦しだが、成功したので報告しようと思う。

地元の電子部品屋にあった、USEDの6B4Gを格安で手に入れたので、これを使ってシングルアンプを作ろうとアイデアを温めていた。

2A3や6B4Gクラスの作成例を書籍やネットで調べると、電源トランスは、15,000円以上する高価なものを使い、出力トランスもそれに合わせて、それなりの値段になる。そして、殆どの場合、チョークコイルをパイ型フィルターとして使っているので、それらの大物機器だけで5万円は優に超えてくる。

そして、それらの作例では、だいたい290Vの交流から直流に直して使うので、そのままでは、思った以上に高いプレート電圧になるのでダイオードの後に、抵抗を入れて減圧したりしている。これが結構な発熱になる。今まで、チョークコイルを使わないで、そこのところを抵抗にしてもいいのでは?と思っていたが、きっと、チョークコイルを使わないと不都合なことがあるのかもしれないと思っていた。

そこで今回私が試したのは、東栄変成器のZTU-03という240V、30VAの電源を使って、あまり欲張らずに、プレートに250V程度の供給で鳴らすことができないだろうかと考えた。そして、チョークコイルを省いて、抵抗でパイ型フィルターを作る。

ZTU-03には、ヒーター用の電源がないので、東栄変成器のJ-632Wという、6.3V,2Aが二つ入っているトランスと、ドライブ段用に、J631という6.3V,1Aのトランスを追加した。
出力トランスは東栄変成器の、OPT-11Sを使っても、大物機器が25.000円プラスα程度で揃うことになる。

これならば、お小遣いを少し貯めれば、作れそうである。

6B4Gは、ヒーターが6.3Vだから、直流点火にするので、ブリッジダイオードを用意したり、ハムバランサーと25W用のメタルクラッドも購入した。

部品が揃ったので、ベニヤ板上にブレッドボードを置いて周りにねじ止めで大物機器を設置、真空管台は、薄いアルミ板を簡易的に加工して穴を四つ開けた。

配線はごちゃごちゃだけれど、出来上がった後に、もう一度確認して、火入れをしたら、一発で音が出た。

電圧の微調整は、また、明日以降にするとして、まずは、音出しに成功した。
直流点火ということもあるのだろうが、こんな配線でも、ハムは気にならない程度にバランサーで調整できる。

音色が良いかどうかという点では、ダメ耳の私なので評価は当てにならないが、聴いていて、他のアンプとの遜色はないようだ。そしていつものように、聴いていて気持ちがいい。

という事で、かなり格安でこのクラスのアンプが作成できたことに満足、そして、チョークコイルを使わなくてもできるという事を今回学んだ。

さて、次は、このバラックアンプを、ちゃんとしたアンプケースを作成して完成させることが楽しみになってきた。