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気に入ればなんでも良い!

久しぶりにいい音の話。
今、目の前に自作の真空管アンプが5台(上の写真は6B4G)あり、取っ替え引っ替え聴き比べる事ができる。
朝は、最近リビングに置いた、BGM用低電圧真空管アンプでFLACファイルを鳴らして聴いている。

6FQ7

ダメ耳の私には、どれで聴いても、皆いい音に聴こえる。

300B

ダメ耳だから、それぞれがどう違い、どれほどいい音かを言い表すことなんてできない。

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世間では、真空管の型式の違い、メーカーの違い、使っているコンデンサーの違い、シングルかP.P.かの違い、レコードプレーヤーの針の違い等で、音色を表現して良し悪しを比べる記事が沢山あるけど、ダメ耳な私には、どうもそういう事があまり得意ではなさそうである。
微妙な聴き分けができないらしい。

6V6GT

ただ、どれをとっても、気に入った音で鳴ってくれるので、私にはどれにも愛着を感じる。

見た目ではそれぞれ、大小、形、素材、構成など違いがあるのだから、それぞれが、個性があり、それぞれの仕事ぶりが愛おしくて、それぞれの違いを楽しむ事はできるし、その違いから、音もそれぞれ個性を持って違って鳴っている様な気がする。

なので、大事な事は、「気にいる」事。
自分で作ったのだから、自分の子供の様な気になり、「あばたもエクボ」的にどれも、気に入らないはずがない。

「気にいる」と言う言葉は、とても意味がある様に思う。人は皆、「気」を持っていて、その人の「気」の中で心地よい状態になるのであれば、「気にいる」と言うことになるのだろう。

気にいると言う事は、主体的である。

気にいるとは、「きにはいる」ことであり、自分の心地よい状態を作る大事な事である。

この気に入った物を使い、気に入った音を聴くことができるのであれば、微妙な違いは、どうでも良いかなと自分を納得させている。

そしてこの気にいる物を、周りからの意見や、環境に左右される事なく、流行りに左右される事なく、自分の感覚で選択する事ができる自由を有難く感じている。

BGM用、低電圧真空管アンプ、6AK5