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真空管アンプ作成-まだ五合目あたりで右往左往

今まで、作成した真空管アンプについて、各所の電圧が期待の通り出ていれば良しとして、それ以上の測定はしていなかった。
どのアンプも聴いていて違和感がなく、皆いい音に聴こえるのだからそれで良しとしてきた。

最近、ようやく真空管アンプの回路図をある程度理解して、増幅の原理も何となく分かって来た。電源の作り方、整流の仕方も少しずつ見えて来た。なので、三極管(三結)、2段のシングル、無帰還アンプの自作までは、何とか手が届くところまで来た。ようやく山の七合目、いや五合目あたりまで辿り着いたあたりだろうか?
もしかしたら、それでもまだ、1合目あたりなのかもしれない。その辺の自分の立ち位置がよくわからない。

しかしながら、これから先が、急登でその上が雲にかかっていて一向に頂上が見えない。

作った後の計測、調整や負帰還の掛け方について、学び始めたが、何度読み返しても一向に理解が進まない。元々、学業は得意でなかったし、計算式が出てくると突然拒否反応が、、、
(文系なもので、、、と言い訳をしたいところだが、英語や国語も得意ではなかった様な??)

冒頭でも言っている通り、実は、負帰還をかけなくても、私のダメ耳では、どのアンプもいい音に聴こえていた。なので、難しそうな負帰還という課題から避けていたというのが本音。

ところが、最近真空管アンプのバイブルを読み返す内に、ダンピングファクターは簡単に測定できそうな事が分かって、つい手を出してしまった。手元にあった12BH7Aシングル、6BM8シングル、6N6Pシングル、6N6Pプッシュプルあたりをオンオフ法で測ってみたら、何とか皆1以上あり納得したのだが、直近で作った、6FQ7シングルが、1を下回って、0.84あたりになったのが気になり始めた。とはいっても、決して低域が弛んだ様な音ではなかったのだが。

しかし、気になり始めたら、何とかダンピングファクターを1以上にしたいと思い始めて、色々調べ始めた。すると、負帰還をかけるとダンピングファクターが上がるというではないか。

なので、一念発起して、負帰還の設定方法を本やネットで調べ始めた。自分の6FQ7アンプにどの様な負帰還素子を設定すれば良いのか、つまり、負帰還抵抗値を何Ωにすればいいのかを調べ始めた。そんな、私のアプローチが悪いのか、なぜか、負帰還の説明には、予め設定された抵抗値を元に負帰還を含めた利得を求める説明が中心で、私が知りたい、何Ωの抵抗をこの回路に当てはめるべきか?を教えてくれる記事が全く見当たらない。

きっと私のアプローチが間違っているのであろう。という事で、とにかく、何度も何度も負帰還の説明を読み直して体で感覚を掴もうと四苦八苦している最中である。
急登を登り始めたが、足が滑って何度も転げ落ちて、結局、また、元の地点に後戻りみたいな感じである。

この急登を何とかクリアして、その先のピークが、朧げにでも見える日が来る事を期待してねちっこくやって行くしかないようである。
もがいてもがいて、でも諦めずに、一歩ずつ。
そんな事に夢中になり、時間を惜しみなく費やす事ができる今の自分は、しあわせだなぁ。と思うこの頃である。