干物(ひもの)は食べますか?

そうですよね、食べますよね。美味しいですもんね。

小骨?いやいや、今は骨のないものあって便利ですよね。身をほぐしてコールスローサラダに混ぜてサンドイッチにすると美味しいですよ。

干物(ひもの)は、なぜ美味しいのか知ってますか?美味しい秘密は大きく分けて3つあります。

●美味しい秘密1 ~アミノ酸が増し増し~
魚は干すことでタンパク質の分解酵素が働き、【旨み成分】であるアミノ酸が大幅に増えます。水分が減ることにより【旨み成分】が濃縮されることに加えて身が締まることで程よい歯ごたえが生まれることで更に美味しさを感じやすくなります。

●美味しい秘密2 ~膜(まく)が決め手!~
焼いた干物に箸を入れると魚の開いた面(身の部分)に生魚にはない【膜(まく)】のようなものが出来ていることにお気づきですか?これは魚を干したときに出来るもので、この【膜(まく)】こそが【旨みの宝庫】なんです。凝縮された、旨みが表面に集まるため口に入れた瞬間の美味しさが倍増します。

●美味しい秘密3 ~水分量が多い!~
鮮魚を焼き魚にした物と【干物】を焼き魚にした物では、どちらの水分量が多いか知っていますか?
実は【干物】を焼き魚にした物の方が多いというのが最近の研究で判明しました。その水分量が多い秘密は【塩】にあります。
【干物】の製造工程に塩漬けという作業(加工会社によって呼び名は違います)があります。この塩漬けにより、魚肉の筋線維と筋線維の隙間が鮮魚時よりも小さく(狭く)なり魚肉の中の水分が抜けにくくなります。その結果、水分と共に【旨み】が閉じ込められることとなり焼いたときにふっくらと仕上がります。


最近の人はグリルが付かないガステーブルを買う方も多いそうで「魚を焼く時の匂い」を異様に気にされますよね(周囲が?家人が?)

ガステーブル以外でしたらオーブントースターとかフライパンとかロースターでも美味しく焼けますから是非、食べて欲しいですね。トースターやフライパンはクッキングシート(魚焼き専用のもあります)やアルミホイルを使います。ロースターの方は予めグリル(アミ)部分にサラダ油などを塗っておくと付きにくくなって後の手入れも難しくありません。焼け具合を見ながら調理すればいいだけなんで難しくはないと思うんですがいかがですか?

お魚が良く獲れる地域の方は「お刺身」や「鮮魚」、「切り身」ばかりではなく偶には「干物」をお買い求めください。先述のように最近は技術の発達で小骨も含めて「骨のない干物」が多く製造されていますので「小骨がちょっと・・」なんて言わずにね。お刺身が美味しいという事は間違いなく「干物」も美味しいです、絶対。




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