吾輩はまめたである29-オシッコか?汗か?それが問題だ
ぼくはまめた。生まれて4年。夢はウルトラマンになる事。それか、大谷選手と藤井風と一緒に住むこと。身の回りに起こった事と、それによって親が成長する姿を書く。読んでくれよな。
朝日がまぶしくて目を覚ます。
誰だい!カーテンを開けたのは!
布団をかぶって、もう一度寝ようとする。
でもなんだか、ズボンが濡れていて気持ち悪い。
酸っぱいにおいもする。
あれ?なんで?昨日寝る前オシッコしたよなぁ。
ぼくはもう4歳だぜぇ。
オシッコを漏らしたなんて、口が裂けても言えないや。
あ!言いこと考えた!
目をこすりながら、居間へ行き
「汗たくさんかいて、ズボンがビショビショ」と言った。
パパとママが目を見合わせた。
パパ「そうか、汗かいちゃったか?どれどれ。見せてごらん。ホントだ、結構ビショビショだね」
ママ「まめた、シャワー浴びよう。スッキリするから」
おっ、上手くいったね。二人とも汗だと思ってる。作戦成功!
パパがシャワーで流してくれる。
「さあさあ、オシッコきれいにしたよ」と言ってから
しまった、という顔をした。
ぼく「オシッコじゃないってば。ア、セ!」
パパ「おっと、そうでした。汗だったね」
もう、間違えないでよね。頼むよパパ。
ママが脱衣所に入ってきて言った。
「まめた、オシッコ付けたズボンどこやった?洗濯するから頂戴」
もうー、オシッコって言っちゃってるじゃん!汗だってば!
ぼくはママに濡れた洋服を渡した。
鼻を衝く強烈なにおい。
顔をしかめて思わず
「これ、オシッコくさい!」
あら、自分で言ってもうた!
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