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2022.3.21 春休みだョ! Netflix感想


昨年から見たいものが溜まっていたNetflix(ネトフリ)。集中して見てます。


▼浅草キッド

概要:ビートたけしの青春時代(劇場からテレビに出るまで)。”師匠”との出会いと別れを描く。

今更ながら見たよ・・・ボロ泣きだよ・・・。
脚本は、とてもよく書かれた正統派の師匠・弟子もの、成長もの。

いまだ現役で強大な影響力を持つ、そして自分の最大限尊敬している人をテーマにした作品とは・・・劇団ひとりの勇気に脱帽だし、成功させて素晴らしいと思う。プレッシャーを想像するだけで恐ろしい。

大泉洋かっこよすぎる。水曜どうでしょうと同じ人とは思えない。
北海道の大スター、TEAM NACKSと大泉洋ばんざい! 

柳楽君もいいし、何より松村邦弘がすごい!!!
現在の「ビートたけし」は柳楽君が特殊メイクでそっくりになっているのだが(憑依レベル)、声は松村が当てている(クレジットにそうあった)。
いや、もう、本人だよ・・・モノマネとかじゃなくて・・・2人とも本人すぎて怖い(笑)

▼ドントルックアップ

概要:レオ様(ディカプリオ)は冴えない見た目だけど優秀な天文学者。彗星の衝突を弟子と一緒に予見するも誰も信じず。今のアメリカを強烈に皮肉った作品。ブラックコメディだけどブラックかなり強め。合衆国大統領にメリル・ストリープ! ワイドショーMCにケイト・ブランシェット。ちなみに「タイタニック」でレオ様と共演したのはケイト・ウィンスレット。


え、これ・・・岸田國士の『麵麭屋文六(ぱんやぶんろく)の思案』では(←大正時代の戯曲)? いやうんほんとに。岸田國士って改めてすごい。

終わり方はアルマゲドン(ドンウォナクローズマイアーイズ)ではなく、「うんまあそりゃそうだよね」という感じ。
なんというか皮肉とか諷刺とかコメディっていうより単に「リアル」。もはや現実が全然凌駕してる。戦争始まったし。

▼アメリカン・ファクトリー(美国工場)

概要:ドキュメンタリー。アメリカ・オハイオ州。かつて自動車産業で栄えた町はGM(ゼネラルモータース)が撤退してピンチ。そこへ野心的な中国企業「フーヤオ」(自動車のガラス製造会社)が現れ、雇用を創出。
最初は中国人ワーカーとアメリカ人ワーカーは分かり合おうとするも、文化(労働に対する考え方)があまりに違い過ぎて、だんだん亀裂が大きくなっていく。耐えかねたアメリカ人ワーカーたちは労働組合を結成しようとするが、それを「組合潰しコンサルタント」を使って切り崩す経営側。ちゃんと経営者側の心情や孤独も描かれています。

ちなみに制作会社はオバマ前大統領夫妻が立ち上げた会社だそうです。

「違い」を認め合う・・・・・むずかしい・・・・・・。
仕事に対する考え方! それな!
今の日本はアメリカと中国の真ん中くらいだろうか。もっとアメリカ寄りか。
中国→休み月1、手当とかなし、ただひたすら安い賃金でも文句なくキビキビ働く。朝礼も軍隊式。
きょうさんしゅぎこっか、だから?!  
社歌もある。中国で開催される社員総会では、社員たちが「会社を称える寸劇」を上演する。マスゲーム的で怖すぎるよ!!( ゚д゚) 北〇鮮に見えた…。すべてがヤヴァい。そう見える。でもかつての日本もたぶんこんな感じだったのだろう。そう見えたのだろう。エコノミックアニマルと言われたかつての日本人。

はたらくって何だろう。

工場労働は必要な仕事。誰かがやらないといけない仕事。
でもGM時代より賃金は安く、残業もさせられるし単純で危険で待遇は悪い。同じ工場労働とはいえ、GMの時の仕事内容は異なる(クルマを組み立てるのではなく、ガラスを作る工場になったため)。年齢がいった工員は体力的にも、覚えるのもきついだろう。

1つびっくりしたのが、「労組」のイメージ。
日本の「ろうそ」という言葉にまとわりつくイメージは「ザ・左翼。運動家」。暗い雰囲気の狭い部屋(タバコの煙)、鋭い目つきをしたおじさんたちが詰めていてみたいな・・・(※個人の感想)打倒資本主義みたいな・・・。

いや組合の重要性は重々承知しているし、それは労働者の権利だし、勝ち取ってきた歴史も知っているが・・・。

対して、アメリカの組合はカジュアルに見える。「え、だってあった方がいいじゃん」。私もあった方がいいと思ってるけど、いいなあ、なんか。思想とかそういうんじゃなくて「必要だから」っていう感じがして。(アメリカの労組も一大政治力を形成しているしそんな単純なものじゃないとは思っているが)

でも、金がんがん儲けようと思ってる、教育の中にリベラル自由福祉など一切ない国の資本家(経営側)からしたら「組合ハア? そんなこと考える暇あったら1秒でも早く生産効率が上がるよう働け」なんだろうなーとも思った。

経営側はアメリカ人ワーカーを「怠け者」だと思っており、アメリカ人ワーカー側は経営側を「労働者に対する敬意がない」と思っている。

・・・不毛だ。不毛すぎる。文化の違いなのだ。でもこれが実態、現実なのである。

はたらくって、何なんだろう・・・。

あと、組合潰しコンサルタントって何。そういうコンサルが仕事として成り立っちゃうらしい。

こう書くと、メチャクチャ重たい映画みたいに見えますが、見るのはそんなにつらくないです。

えー、さいごに楽しくて明るいやつ♪

▼ボクらを作った映画たち

概要:そのままです。あの懐かしの有名な映画(80年代生まれにはたまらない)がどんな苦労を経て出来上がったのか?!を、当事者の口から聞き、貴重なメイキング映像で楽しく再現するシリーズ。

現在シリーズ3まで。1話完結で楽しく見てます(笑) 

これからも書き(描き)続けます。見守ってくださいm(__)m