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合コンがヘタすぎる女(2020.7.9)

お待たせしました、“ダメ人間・ダメ女“シリーズ! 世の中で落ち込んでる女子たちよ、こんな私のダメぶりを見て、優越感を味わい元気になっておしまいなさーい!! 


1 今も昔も

合コン(ごう-こん)【名詞】。

今の若い人はなんて言うのだろう??
呼び名は変われど、見知らぬ異性同士が(同性同士もあるのかは分からない)同数ずつ居酒屋に集まり、品定めをし、カップルを作ることを目指す…という、古来より行われてきた(歌垣とか)謎の儀式です。

合コンの「コン」は、「コンパ」の略らしいのですが、コンパは何の略なんだろう。コンパニオン(仲間)?

なお、私の母の時代(もうちょっと前かな)には「合ハイ」なるものがあったらしい。
ハイは、ハイボールのハイではない。合同ハイクである。俳句ではない。居酒屋ではなく山登り、ハイキングに行くという、牧歌的な集まりだそうです。健康的かよ!!!
でも、これはこれで意外といいかもしれない。
山登りでどうリーダーシップを発揮するか、歩みの遅い人をフォローするか、危険が迫った時どう対応するかなどなど、能力見極めの場となりそう。自然の中で頼りになるってポイント高いー。

あーでもあれだな、多分、男子は「お弁当」で女子力の見極めをするのに違いない! お弁当づくり!!!  私がこの世で最も恐れるものの1つ(笑) 自分はもちろん、人のために作ったことも1度もありません。でかいおにぎりで勘弁してほしいぜ。。。

▼私の料理のできなさっぷりについては、コチラの過去記事をどうぞ。
料理嫌いの女(ジェンダーコンプレックス)
https://note.com/iincho/n/n81715f7f04e2?magazine_key=m5e7e3d0d959b


2 合コントーーーク、できますか?

これまでどんだけ合コンで失敗してきたかと言うと、とにかく私は「当て馬」として呼ばれることが多い。気がする。

席についた瞬間、男子が誰も私を見ていない! 透明人間か~い!

だいたい、合コンというのは、幹事の女の子が1番美人で話していても楽しい(同、男子)。最終的に連絡先は幹事に集まる。でも、だいたい幹事って男女問わず、自分は付き合っている人がいるけどそれを隠して友人のために開催してることが多い気がする。。。え、被害妄想?(笑)

かくして富の偏在と同じことが起きる。モテる者は(リア充にも関わらず)さらに新規にモテ続け、モテない者はモテないループから抜け出せない。モテにも累進課税を・・・! 

そして、合コンでは、合コントークスキルが求められる。

女性で言うと、「けして、相手(男性)をやりこめない、マウント取らない」ということに尽きる。(←人と話す際には当たり前のことです・・・)

しかし悲しいかな、未熟な私。「はぁ?」と思うことがあると、コテンパンにやりこめにいくか、つっかかって行って玉砕しがちだ。

私は別に「合コンなら全おごりでしょ」とか「お店選びがなってないからありえない」なんてことは言わない。

話がふつーにできて、その話が面白ければそれでいい。

そしてそれがめちゃくちゃ難しい、らしいのだ。

でも思うんですけど、私自身、飲み会に限らず、知らない人が3人以上集まる場は、合コンだろうがなんだろうが「戦場」だと思って臨みますよ? そこで「面白い話やネタ」が提供できなければ、最低限でも「面白い受け方」ができなければ、私がその場にいる意味がないとすら思う(個人の意気込みです)。

なぜなら私は、飲み会において「女子」という価値は提供しないからだ。私の性別は女性だが、一般的な日本人男性が飲み会の場で一般的な日本人女性に求めるものは一切提供しない(サラダを取り分ける、ほがらかな笑顔など)。

でも、その場にいさせてもらうなら、何か代わりに提供しなくてはならない。それが私にとっては「おもしろみ」「盛り上げ」「たのしい雰囲気」なのだ。そうと決めているのだ。もちろん失敗も多いが、意気込みだけはずっと持ち続けていたい。

それに、別に面白い話っていっても、特別なイベントでなくていい。日常にネタは転がっています。どんなささいなことも、面白く話そうと思えばできるの!  普段からの心がけ! 毎週深夜ラジオのフリートークがあると思って生活すればできます! 

・・・で、このテンションで合コンにいくと、ほんとに拍子抜けする。

当たり前である。そんなこと誰も私に求めていない。

いや~でも~一言言わせて。つまんない話をつまんなく話してそれでいいと思ってるなら、そういうお店に行って料金払って、プロのキャバ嬢さんホステスさんに聞いてもらってほしい。それ別料金ですんで。

もちろん私だって、先輩方のいらっしゃる集まりとか、演劇の人たちとの集まりとか、メンツからして有意義な話が聞ける場合はちゃんとフンフンと聞きます。

でも合コンは基本「対等(に面白い時間を提供する場)」だと思ってるんで! こっちもそれなりに面白いものや、当社比2.5倍の「さしすせそ」相槌を提供するから、そっちも面白いことか有意義な話を提供してくれと私は思う。

※合コンさしすせそ※
すが~
らなかった~
ご~い
ンスいいですね~
うなんだ~  (はあ・・・書いてるだけでため息が出るぜ)


3 合コンでの素敵な思ひ出(執念)

当然だが、上記のような(的外れかつ異常な)意気込みで合コンに来る奴はいない。合コンとは、「いい人いたら儲けもんだよね」「別にハズレでもおいしいご飯が食べられたらそれでいいよね」というくらい、ゆるい感じでやるものである。ああ、このゆるさが私にとっては「ぬるさ」なのだ・・・。

で、現実。

私が参加した合コンに来た男性は、2種類である。
・私とは、喋らない(圏外による無視)
・自慢

うーん(笑)

極めつけの思い出は、学生時代に連れてってもらった合コンで、向かいの気だるい金髪の男性に、

「君、本とか読むの?」
「あ、はい! 本好きです」
「へえ、じゃあさ、『中二階』って当然知ってるよね」
「え、…わかんないです」
「え? 絶対読んどくべきでしょ。そんなん知らなくてよく本好きとか言えるよね(煙草プカー)」
「あー…ははは」

で、私はどうしたかというと。猛然と大学の図書館に行き猛然とこの本を借り猛然と読みました。

ニコルソン・ベイカー著『中二階』。
ご存知ですか? 知らないと本好きとは言えない本だそうですよ。
白水社Uブックス。岸本佐知子さん訳。これだけでだいたいどんな感じかお分かりいただけるでしょうか(笑) 実験的な小説です。


面白くないわけじゃないですけど。

知らないよ。ベイカーさんにはすまんけど。知らん。

100歩譲って、とても有名な人気作だったのだとしても、初めて会った人間に合コンでこんな言い方されるいわれはない。

怒りが収まらない私は、ついでに同じ作家の『フェルマータ』という作品も借りて読んだ。これもまた長いけど面白い。ちょっと変態チックなところもある作品ですので、思春期のボーヤたちにオススメしときます(笑)

この話、おかげさまでこの20年、合コンでの失敗談(私が失敗したんじゃなくて痛い男としての失敗談ね。)「鉄板ネタ」として使わせていただいてます。
きっとあの男性は私のこと覚えていないからネタにできないけど、私はこの20年忘れたことは無い(執念)。そしてネタに使わせていただいてます(執念)。ありがとう! ごちそうさまでーす!(執念)


なんだっけ。何の話でしたっけ。


そう、私がいかに合コンを乗り切るのがヘタかという話でした。

その他にも

・ご飯中は、まったくもって盛り上がらず(男性が全員聞き役に回った。いや聞いてくれるのは嬉しいが、全員そっちに回っちゃダメだろ)
・なのに、なぜか1次会で解散にならず
・夜景が綺麗な展望台に行くことになり
・入場料は割り勘(まあこの点はいいや)
・さらに、展望台を回ってる間、女子チームと男子チームに別れて回った
・駅前で別れた後、ソッコーで女子チームで「反省会」という名の「なんだったんだあれは」会が開かれ、それが楽しかった!(良かったな)

などの思ひ出があります。(執念)

あと、もはや合コン関係ないんですけど、「ナンパ」というんですかね、居酒屋で私と女友達が話してるところに「ねえねえ、おねえさんたち~」って入ってくるやつらが、ごくごく稀にいますが、もちろん返り討ちです。

いま、この子と、喋るターンなのは!!私だ!!
どこの馬の骨とも知れないやつよ、2人の女子会をジャックするだけの面白い話のネタ持ってきてんだろーな!!

私の女友達への愛が強すぎる・・・(女友達は割り込んでくる男がいても、てきとーにあしらってたのだが)。


4 結論らしきもの

私は、よく知らない異性と何のきっかけもないのに喋るのは、ムリ。
まったく共通項も何もないのにただ飲んでも、(私という人間と)話が合う確率は天文学的に低い。

これが私の出した結論です。もちろん私個人にしか適用されない法則ですが・・・。

合コンと呼ばれるものに参加するたび、私は息巻き(毎回、息巻くようなことばかりが起こる!)、優しい女友達は「そりゃモテないわーこの子」と内心呆れながらも話を聞いてくれていたのですが。

ふと気づけば、女友達はみな、しかるべきところに落ち着いてしまい、私が合コンに呼ばれることもなくなったのでした。

めでたしめでたし(完)


てか、もしあったとしても、「あいつ呼ぶのやめとこう」ってなってた気がする。

てか、合コンがヘタすぎる
のではなく、単に私が
合コンに行ってはいけない女 ってことなのでは!!!(涙)

合コンでこれだから、婚活パーティとか行ったら憤死すると思う。でも冥途の土産に1回くらいは行ってみたい気もするような。


5 おまけ

私のとばっちり(?)を受けたニコルソン・ベイカーさんはアメリカの作家です(執念)。

『中二階』
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%AD%E4%BA%8C%E9%9A%8E-%E7%99%BD%E6%B0%B4U%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E2%80%95%E6%B5%B7%E5%A4%96%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E3%81%AE%E8%AA%98%E6%83%91-%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%B3-%E3%83%99%E3%82%A4%E3%82%AB%E3%83%BC/dp/4560071225
『フェルマータ』
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BF-%E7%99%BD%E6%B0%B4U%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E2%80%95%E6%B5%B7%E5%A4%96%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E3%81%AE%E8%AA%98%E6%83%91-%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%B3-%E3%83%99%E3%82%A4%E3%82%AB%E3%83%BC/dp/4560071241/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BF+%E5%B2%B8%E6%9C%AC%E4%BD%90%E7%9F%A5%E5%AD%90&qid=1594293478&sr=8-1


これからも書き(描き)続けます。見守ってくださいm(__)m