望むのは、余白のある決めつけ

朝、テレビのワイドショーを見ない。
理由の1つが、勝手に始まる「今日の運勢」だ。

自分にはどうしようもない理由(生まれた月や血液型など)で
勝手に順位付けされ
「ラッキーパーソンは従妹!」と言われたりして
「いや今日は会えねえよ!」と思ったりし、
朝から怒ったり思い悩みたくないのである(笑)

でも、占い的なもの、好きですか?と言われれば
まあ好きな方に入ると思う。

星座占い(へび使い座って結局あるの?)
血液型占い(信じてるの日本だけという説)
手相

このへんだいたい信じる。
なかでも星座占いは、雑誌の終わりの方にコーナーがあると
たいてい目を通してしまう。
ただし、あんまり内容は細かく覚えない。
良いことが書いてあれば喜び、
悪いことが書いてあれば「気を付けよう」と思い、
見た1分後には忘れてる。

どうして
私たちは
占い的なものが
好きなんでしょうか!

占いには
「日々の運勢を予測する(短期視点)」ものと
「あなたはこんな人! だから人生はこう設計すべき(長期視点)」
とわかれるが、私は後者が気になります。
最近では「3年占い」(石井ゆかり)が良かった。
(でも3年分も占っちゃったら、次の3年まで本が出せなくて大変そう←余計なお世話)

未来が不確実な時代、
「あなたは〇〇な人」と言ってほしいからなのだろうか?

もちろん「〇〇な人」というのは
「性格が悪い人」「腹黒い人」ということではない。
(そんな占いは誰も待ってない。。。)
「明るく振る舞うけど、本当はさみしがりや」とか
「クールに見えるけど、本当は面倒見がいい」とか
そういう「ギャップありの良いこと」が入ることが前提だ。
手に取った人に「あ、そうかも」と思わせることがミソだ。

私はなかでも星座占いを信じていて
自分の星座である「牡羊座(白羊宮:だいたいの本では3/21~4/19生まれの人)」の解説が大好き。
どの本にもだいたい同じことが書いてあるのだが
(そうじゃないとおかしいのだが)
書店で見つけるたびに、手に取ってしまう。
そして読んで安心する。なんだこの確認行動。

牡羊座は「火」の星座に分類されるという。
土でも水でも風でもない、熱く燃え盛る火。私の性格通り!

春のはじまりを告げる星座であり、
ギリシア神話で「黄金の皮を持つ」羊がモチーフ。
強さ、正義感、明るさ、リーダーシップを持ち、
似合う色は「赤」!
まったくもって私の気風にぴったり。

聖闘士星矢のゴールドセイントで言ったらムウだ!
てか、よく考えたら、小さいときにアニメで聖闘士星矢を見たから
星占いの知識が勝手に入って、それで星占い好きになったんだな…。
ついでにギリシア神話の知識も入ったし。
ありがとう、聖闘士星矢。

私の周りの女性には異様に4月生まれが多く、
みなとても気っぷがいい姉御ばかり。
やっぱ類は友を呼ぶなのかなあ。

そう思っていたんですよ。

あの子に会うまでは。

生まれ年も誕生日も全く同じあの子に会うまでは。

自分から意見はけして言わず
岩のように鈍重で、ネガティブ思考。
「はつらつ」という印象から最も遠い場所にいる、
そんなあの子に会うまでは。

「お前、それでも牡羊座か!!!!!!」
と思ったがそれはナンセンスな言いがかり。
4月に生まれようがそういう人はいる。

それから占いは薄目で見るようになった。結局、人間は信じたいものを信じるのだ(真理)。

私も若干、「牡羊座」の解説通りの性格になろう!と、寄せにいっているところがあるような気もする。

こないだ、天秤座の友人が
「今の職場が楽しくないが転職も難しい」という話をしていて、
「私、天秤座だから、好きなことしかできないし、
 一本芯が通っていないとダメみたいなんだよね」
って言ったのを聞いて
「それは私もそうだよ!!!!!
 てか星座関係ないだろ!!!!!」
と本気で叫んでしまった。
「私は、好きなことだと頑張れるし、ブレたくない」でいいじゃないか。
天秤座だから転職できないなんてことはないよ。

でも、私も星座を言い訳に使っていることはある。
「私は牡羊座だから、男のためにおしとやかにはなれないし、正しさのためなら人間関係とかムシして突っ走っちゃうの」
一緒だよなー。

私たちは言い訳が欲しいのかもしれない。

余白のある決めつけを待っている。
少しだけ、決めつけられたい(良い風に)。
ある程度の型に、はめられたい(良い風に)。

型が何もないのは怖い。
すべてが因果応報で、
今ある自分はこれまでの生き方によるものだなんて、
耐えられない日もある。

ちなみに牡羊座と相性がいい異性は「しし座」だそうです。
そういう街コンとかあるのかな。星座別合コン(ねえよ)。
求ム、しし座男子(年下限定)!


これからも書き(描き)続けます。見守ってくださいm(__)m