クラファンするための“はじめの一歩”
あなたはクラウドファンディングに挑戦しようと思った。
そして五万とある情報の中から、この記事にたどり着いた。
この記事一つで得られることはそんなに多くありませんが、あなたの挑戦を応援できるように少しでも役に立ちたいと思っています。
クラウドファンディングに挑戦する人にとって大事なエッセンスが伝わるように簡潔かつ丁寧にお伝えさせていただければと思いますので最後までご一読いただければ幸いです。
①プロジェクトの組み立て方
クラウドファンディングに挑戦するときに一番大事なことは、プロジェクトを実施する上で何を目的とするのかを決めることです。
新しい店舗のお客さんをオープン前に集めたいのか、お店を一緒に盛り上げてくれる仲間を集めたいのか、それとも新しい店舗の改修する資金の一部を集めたいのか。
どれを選択するかによってプロジェクトの方向性や見せ方、リターンの組成方法が変わってきます。
この後、お話しする②目標金額の決め方~⑥リアルからの支援の集め方までに進む前に、一度しっかりとクラウドファンディングを行う上での着地点を明確にイメージすることに時間を割いていただければと思います。
②目標金額の決め方
目的・ゴールは見えましたでしょうか?
続いては、いくらを目指してクラウドファンディングに挑戦するのかについてです。
これは①プロジェクトの組み立て方で伝えた“プロジェクトの目的・ゴール”が明確であればそんなに難しい話ではありません。
先ほどの例でいうと、顧客リストを集めるマーケティングの一環として行うのであれば、何人の人にお店のことを知ってもらいたいのか。関心を持ってくれた方にリターン品をどれくらい支援してもらえればプロジェクトが成功だといえるのか大よそ試算できます。
また、お店の改修資金を集めるためのプロジェクトであれば、必要最低限の金額を試算して、その金額が手元に残るようにリターン品の内容と価格を設計することで全体のお金の流れや金額が見えてきます。
その一方、反対にご自身がどれだけの知り合い・友達・コミュニティの仲間がいるのか。そしてその人たちにどれだけプロジェクトの応援をしてもらえるのかという方向で目標金額を積み上げてみることも大事なステップです。
プロジェクトの目標金額はこの両面から試算してみて、自分で気持ちのいい金額が見えてくるまでシミュレーションを繰り返すことが大事です。
③募集期間・スケジュールの組み方
プロジェクトの目的・ゴールが見えて、目標金額が定まったら、次はクラウドファンディングをいつ行うのか、一年ぐらいのスパンでスケジュールをイメージしてみましょう。
プロジェクトを成功させるためには事前準備に1~2か月、募集期間としては初回の方は45~60日(CAMPFIREは最大80日間の募集期間を設定できます)が適切な期間だと言われています。そして募集終了した翌月末に支援いただいたお金が入金されます。(その間、お返しできるリターンの発送作業を行いましょう。)
ということで、クラウドファンディングに挑戦するためには最低でも3か月から半年間くらいの期間が必要なので、あなたのこの一年間の間の仕事やもろもろの行事やイベントなど整理していただきつつ、プロジェクトをいつのタイミングに立ち上げて、何日間の募集期間を設定するのかを決めましょう。
④リターンの組成方法について
プロジェクトの目的・ゴールが見えてきた。目標金額も仮置きでいくらにするかが決まった。クラウドファンディングに挑戦するスケジュールもおぼろげに見えてきた。
いよいよここからがクラファンの醍醐味です。
誰に応援してもらうのか。そのためにどんなリターン品が用意できるのかを考えていきましょう。
ご自身が持っているスキル・ノウハウ・商品・サービスはもちろんのこと、地域の特産品やこのプロジェクトを通じて実現したいことをリターン品に凝縮して、応援してもらう関係性とそれを実現するためのリターンを組成しましょう。
CAMPFIREでのリターンは500円から設計でき、50個まで登録が可能ですので、感謝のお手紙1,000円といったハードルの低いものから、企業協賛100,000円といった高額のものまで、それぞれ誰に応援をもらうのか一つ一つのリターン品にターゲットを決めて、内容、金額を決めていきましょう。
そし、支援金額の平均は10,000円と言われていますので、この価格帯にキラーリターン※を設計するとプロジェクトに勢いがついていきます。
※キラーリターン
支援者への訴求力を強めに組成したプロジェクトを代表するリターンのことを言います。細かな組成方法はまた後日の記事に譲るとして、プロジェクトの顔となるような、マスコミが取り上げたくなるような少しエッジの利いたリターン品を組み立てて、支援の輪が知り合いの先の先に届くプロジェクトにしましょう!
⑤WEBからの支援の集め方
クラウドファンディングといえどもWEB上にできた、たかが一枚のプロジェクトページにすぎません。それをどれだけの人に知らしめることができるのか、共感の波を広げるにはまさにWEBマーケティングの出番となります。
基本はプロジェクトページを作り込んでいくうえで、誰にリーチしたいのかということを決めて、ページに訪れた人がどのリターン品を選んでもらえるのかまでをデザインすることが大事になります。
そしてさらに、そこからどのように認知を広げていくのか、必要によっては有料の広告をかけて露出を最大化することまでを考えてプロジェクトをサクセスに導いていくことが求められます。
プロジェクトが始まる前、始まった直後、中だるみ期間、最後の一週間と、それぞれ打つべきプロモーションは変わってきますが、基本形としてはCAMPFIREのプロジェクトページの機能の一つ“活動報告”(ブログのようなもの)からレポートをアップして、それをSNSに投稿して、シェア・拡散・支援の協力をお願いすることを継続していきます。
そして、オンラインでできることとしてはSNSのライブ配信機能を使って、プロジェクトオーナーが直接支援者候補になりそうな方々に語りかけたり、プロジェクトを応援してくれる人とトークライブを行うことも有効です。
詳しくはまた別の記事に続きますが、どれだけのPVを稼いで、コンバージョン(リターン品をクリックする割合)を高めて、どれだけ多くの人を支援につなげるかというWEBマーケティングの世界で支援を広げていく闘いなのだということを忘れてはいけません。
⑥リアルからの支援の集め方
クラウドファンディングに挑戦する上で、実はここが一番大事なポイントになります。
SNS全盛の時代になぜリアルなのか。
それはやはり、リアルにつながっている知り合い・友達・ビジネスパートナー・地域コミュニティなどを巻き込んでいかに顔の見える人たちから支援を受けられるかがプロジェクトを成功させるためには需要なポイントになります。
・あなたの挑戦がどれだけアツい想いのあるものなのか。
・このプロジェクトに支援したらどんなメリットを享受できるのか。
そこを抜きには共感の輪は広がりませんし、プロジェクトの成功はありません。
そして、今回のプロジェクトが自分の住んでいる地域・ビジネスの拠点の地域でどれだけ受け入れられるのかを考えるときに、例えば行政や、地域のメディア、そして同じような活動をしている団体などがいれば、プロジェクトをもっとパワフルに推進していくエネルギーになるかもしれません。
そういった方たちに、一度クラウドファンディングを考えているんだけれども、一緒に盛り上げていけないかという相談をしてみるのも一つだと思います。
ここも具体的には次回以降の記事に続いていきますが、大事なことはあなたのチャレンジを応援したい人がどこにいるのかを正しく見極めて、しっかりとその人たちにクラウドファンディングをやることを認識してもらい、目標を達成する力に変えていくことが成功の確率を高めるもっとも大事なポイントになります。
”はじめの一歩”は以上となります。
これからより詳細に地域×クラウドファンディングの勝つコツについて記事をまとめていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。
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