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お墓継承の問題

両親へエンディングノートの作成を促していると、お墓の問題も考えないといけないと思い始めました。
私は長男です。民法上の祭祀継承者です。先祖代々のお墓を引き継がなくてはいけません。
しかし、子供が娘二人。私の兄弟には子供はいません。
何もしなかったら、私の次は長女が祭祀継承者になります。
しかし、子供ができなかったらそこで途絶えます。
長女の子どもに子供ができなくても同じくです。

現在、実家から徒歩圏内に、一般墓が建っています。
父が、山口県から移しました。

私の代で今後のことを考えておこうと思っています。
まだ、答えは出しませんが・・・。
まずは、現在のお墓の事情を勉強してみました。

1 2021年に購入したお墓の種類

① 一般墓 26.9%
② 樹木葬 46.5%
③ 納骨堂 19.4%
④ その他 7.1%
(株)鎌倉新書 いいお墓HPより

先祖代々の魂を祭った一般墓が、意外にも全体の4分の1しかありません。
最近よく耳にするようになった樹木葬が半分弱となっています。
前年比でも樹木葬は伸びています。
樹木葬や納骨堂は、最終的には永代供養となりますので、継承者の心配はありません。少子化により、お墓事情も変わってきていることが分かります。
変わったものとして、海洋へ散骨するという人もいます。

2 お墓の種類

① 一般墓
代々子孫に引き継がれてきた石材のお墓。家単位。
お墓の継承者が必要。無縁仏のリスクあり。
価格相場:80万円~300万円

② 樹木葬
一般的にはシンボルツリー(墓標)を植樹し、区画された敷地に遺骨を安置。シンボルツリーは桜、モミジ、ハナミズキなど。一定期間経過後、永代供養墓へ。
価格相場:5万円~80万円

③ 納骨堂
区画を借りて遺骨を納める。屋内に設置。賃貸アパートのようなイメージ。
都心部では人気が高く、抽選となるケースもある。
ロッカー式、仏壇式、位牌式、機械式(立体駐車場なイメージ)がある。
一定期間経過後、永代供養場墓へ。
価格相場:20万円~150万円

④ 永代供養墓
合祀墓の一種。納骨が区別されていない。手を合わせる場所はある。
管理者が永代供養してくれるので、継承者の心配不要。
一度入ると、遺骨を戻すことができない。
価格相場:5万円~60万円

⑤ 散骨
海洋散骨が多い。粉々にして陸から遠く離れた海洋で散骨。
沿岸で撒くと、食用の魚が遺骨を食べるなどの問題あり。

3 墓地の種類

公営墓地
自治体が運営している墓地。指定管理者が管理していることが多い。
敷地は広めで安価。宗派不問

民間墓地
民間が運営している墓地。バリエーションあり。宗派不問

寺院墓地
お寺が檀家向けに用意した墓地
宗派のルールに従う。

4 墓じまい

祭祀継承者がいなくなり、一般墓から永代供養墓へ遺骨を移す必要があるときは、時間と経費がかかるようです。
① 檀家のお寺に相談
② 移設先の墓地管理事務所と契約
③ 現在の墓地管理事務所へ通知
④ 石材業者を決めて、移設計画を立てる。
その他にも、
親族間での合意
お寺への離檀料(改宗の場合)、
各種許可証(永代使用許可証、埋葬許可証(新墓地)、埋葬証明書(現墓地))
遺骨取り出し、墓石処理など

親族間で意見が分かれないように、しっかり説明しておく。
お寺とトラブルにならないように、事前に相談しておく。
遺骨取り出しや墓石処理などかなり費用が掛かることが予想される。

5 まとめ(私の思い)

少子化の流れから、一般墓から別の方法での供養へ移行していることには、ほっとしています。世の中の流れに従ってお墓の在り方を親族へ説明できます。
いざ、墓じまいを進めることになった場合、お寺さんへの説明や費用面でかなり骨の折れる作業になりそうです。しかし、ご先祖様の魂を守るために、墓じまいを選択することも視野にいれています。
しはらく様子見です。


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