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日銀はなぜ「指し値オペ」をするのか~やっと意味が分かった

指し値オペは、日本銀行が予め決まった価格(利回り)で、金融機関から国債を無制限に買い入れるオペレーション(オペ)をいいます。

今回の日銀の指し値オペは、利回り0.25%で実行しました。
私が新聞で読んだ10日時点では、10年国債の利回りは.0.23%でした。
「指し値は市場金利より高いから、金融機関からの購入はない可能性が高い」と新聞記事に書いてありました。

あれ、市場の利回りより高いなら、金融機関は買った方がお得だよね。どうして購入はないと言い切れるの。」頭の中で?がたくさんつきます。

さらに「どうして、わざわざ高い利回りで日銀は買い入れるの」?がたくさんつきます。

今日日経電子版のメールで「指しオペ」の記事を見ました。
さすが日経ですね。
内容が分かりやすいです。
金利が低い⇒国債価格が高い
金利が高い⇒国債価格が安い
ことに気づきました。
だから、金利が高い(価格が安い)国債は誰も売りたくないですよね。
従って応札者0 当たり前です。
記事にも、「指し値オペに応札はなかった」ようです。

日銀が0.25%の国債を全て買い取ると言っている限り、市場の国債利回りは.025%を超えることはありません。

しかも日銀は無傷で金利を抑制できるというワケです。
日銀すごい!

(その他で理解したこと)

市場金利は、国債の利回りでコントロールします。
イールドカーブコントロールと言って、長短の市場金利を調整します。

日銀は、長期金利0%、短期金利0.1%の金融政策を維持すると言っています。低金利を維持すると言っているのです。

経済が過熱気味の時や物価が上昇している時は、抑制するために金利を上げます。金利を上げると住宅金利が上がり住宅購入を控えたり、企業が借入をしにくくなりますから、景気にブレーキをかけることができます。欧米は、今物価上昇局面で景気も上向きですから、FRBやECBは利上げを示唆しています。

経済が減速気味の時や物価が下落(又は引くまま推移)の時は、刺激するために金利を下げます。上のケースの逆です。
日本は、物価上昇がみられるものの、経済の力強い伸びが見られませんから金利を上げることはできません。日銀はそう考えています。

欧米との金利差が広がると
◆円安が進む
◆日本国債が買われない
可能性があります。
日本の金融政策は副作用も強そうです。


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