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起業するならホームページは必須!は嘘

新しく事業を始めようとするとまず最初に取り掛かろうとするのがホームページ(以下、コーポレートサイト)です。世の中にはこういう情報が当然のように出回っていますがそれは間違いです。悪徳なWeb制作業者の陰謀と言ってもいいです。

なぜ最初にやらなければいけないのはあなたの商品サービスを買ってくれる人を集めることです。例えばあなたが動画編集代行を始めるとします。まずは自分の周りの人に自分が動画編集屋を始めたこと話しすよね。クラウドソーシングサービス(ここなら、ランサーズ、クラウドワークス)に応募もするでしょう。そのうちにあなたに仕事を頼んでも頼んでみようかなという人も現れます。その時相手から求められる情報は、あなたが実際に作ってきた動画です。今までどんな動画編集やってきたのか見せてよ、という展開になります。あなたは相手の気に入りそうな動画を見せて、ここで話がまとまれば案件獲得です。連絡はあなたのLINEやメールアドレスで十分です。かっこつけて会社のメールアドレスとか送ったところで、すでに個人事業主であることは相手も知っているのですから背伸びをしても痛いだけです。

これあくまで想像上のストーリーですが違和感ありますか?私が伝えたかったのはあなたに動画編集を依頼する人はあなたのコーポレートサイトのクオリティどころか、コーポレートサイトがあるかどうかなんてことすら気にもしてない。これ仕事発注する側の立場になってみれば当然のこと。もし、具体的な動画編集の案件があって打ち合わせをしてるのに、詳しくはWebに書いてあるので見てください、なんて答えたらカチンときます。

でもWEB制作で起業するんだったらコーポレートサイトは必要なんじゃないですかと思うでしょう。はて、そうでしょうか?これも発注者の立場になって考えてみてください。あなたがこれが私が作った渾身の作品ですと提示したものがWeb制作会社のコーポレートサイトなわけです。相手が不動産屋の社長だとしたら、不動産屋のホームページの実績が見たいです。あなたが熱っぽくホームページの話を語った後に、ねぇ、不動産屋のホームページはやったことないのと尋ねるでしょう。お客さんが見たいのはWeb制作会社のコーポレートサイトではなくて自分たちの業界のコーポレートサイトです。製作実績は1つでも多い方がいいです。不動産業界一つにとっても扱ってる物件が賃貸なのか注文住宅なのかオフィスなのかで求められる機能も変わってきます。打ち合わせの都度作らなきゃいけない。

ホームページはあなたのことも商品のことも知らない人たちに向けて作る情報媒体です。いよいよコネも紹介も限界に来たという時になったころに初めて必要になるのがコーポレートサイトです。最初に作るものじゃないです。

最後に。

業種に関係なくまず皆さんコーポレートサイトを立ち上げようとするんですね。パソコンは何を買ったらいいですかとか、無料ホームページと有料ホームページどっちがいいですかとか、おすすめの書籍を教えてくださいとか、などなど、そういった相談すごく多いです。そしてコーポレートサイトの立ち上げを何ヶ月もやっている。受注のチャンスがあってもまだ準備ができていないと言って見送ってしまう。せっかくお客さんが来てるのにまだオフィスが整ってないからと言って帰ってもらうようなもの。すごいもったいない話です。受注するためにホームページ(コーポレートサイト)を作ってたはずなのにもったいない話です。

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