独りで生きる覚悟
人は生まれる時、母親という存在から切り離され、泣きながら生まれます。
その時、周囲には母親、家族、医師、助産師が立ち会っていますが、自分の生存欲求を叫ぶように泣いています。
人は死ぬ時、周囲の存在を認識しながらも、経験したことの無い死という状態に向けて独りで旅立つことを自覚します。
この変化を俯瞰すると、人生とは、独りで生きることを覚悟するプロセスだと言えるのではないでしょうか。
独りで生きる覚悟とは、周囲に期待しないということです。かなりのネガティブ思考に聞こえますが、独り立ちするということは成長を意味します。
SNSなど「つながり」を意識する昨今ですが、自らの人材開発に向き合う若者が少なくなったと指導者から聞きます。
独りで生きなければならないので、生きるための準備をします。生活のスキル、お金を稼ぐスキル、仕事のスキル、全て自分で管理し自分で開発しなければなりません。
うまく行っているとき、慢心があると自己開発が緩みます。まるで周囲の環境を当たり前のように扱ってしまいます。また明日も、また来年も、同じ状況あるいはより都合の良い状況となることを期待します。
周囲に期待せず、今日のつながりがゼロになっても人生を続けられるように自己開発をする。こういう努力を継続していると、最期の時には生かされてきたことへ大きな感謝をもって死に旅立てるのではないかと考えています。
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