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51.クリリンはなぜ地球人最強になれたのか

こんにちは、飯田篤志です。

佐俣アンリさんの書籍『僕は君の「熱」に投資しよう』を読んで、人生は誰と一緒に過ごすかってことが本当に結果を決めるなと改めて感じました。

クリリンはなぜ地球人最強になれたのか
 僕はいかなる分野においても、学年トップをとれるような天才や秀才タイプではない。実は突飛な才能などひとつも持ち合わせていない。それでいて、小学校からずっと良い成績をとり続けたし、大学もいわゆる名門校出身だ。僕が凡人でありながら人並み以上の成功をモノにしてきたのは、勝手に成長させてくれる場所に自分を位置づける「戦術」に長けていたからだ。その戦術は、常にクラスや学校のトップ集団に自分の身を置いて、その中で「平均点をとる」という単純なものである。たとえば小学校のクラスで僕が仲の良い友達はみな優秀な生徒ばかりだった。教科書をただ読んでいるだけで覚えることができるやつ、抜群に運動神経のいいやつとばかりいっしょにいた。そうしたやつらの中にいるだけで、最優秀は無理でも、四苦八苦せずとも、まあまあの成績はとり続けることができた。中学校に入っても僕のやり方は同じだった。なる早でトップ集団を特定し、その中で平均点をとる。そうして次は、全国から優秀な生徒がわんさか集まるような高校へ入学する。彼らと何をしていたかというと、ただ毎日会うだけ。同じものを見て、聞いて、ただいっしょに呼吸していただけだ。そして高校でも、仲間の中で僕がとるのはいつもそいつらの平均点だった。進学校のトップ集団の中にいるだけで、成績はイマイチでも世間的には「そこそこ優秀な人」になれる。これを僕は、ドラゴンボールにおける「クリリン効果」と呼んでいる。クリリンというキャラクターの戦闘力はどう考えてもZ戦士の中では最弱の部類に属する。おそらくサイヤ人のベジータに指先だけで負けるようなやつだ。しかしクリリンは地球人の中では紛れもなく最強だ。彼を人類最強にしたのは、宇宙最強を目指す異常な集団であるZ戦士という環境にある。宇宙最強の中で切磋琢磨していれば、地球最強になんて、なれてあたりまえなのだ。僕が起業家にとって正しい場所を明確に把握できるのは、このクリリン効果で気づいた「場所の重要性」を応用しているにすぎない。僕は凡人でありながらそこそこ優秀な成績をおさめることに学生生活の十数年間、成功してきた、いわば「プロの凡人」なのだ。そうした人生を歩んできた僕の信念は、人間というものはとどのつまり、環境でしか変われないし成長もできない、というものだ。ひとりの高い志や努力で変わり、成長することはない。勝手に自分を成長させてくれる場所に身を置いてさえいれば、たとえ凡人でも自ずと成長し、そこそこの成功をするようになる。自分の才能や能力を開発する必要などなく、見極めるべきは場所なのだ。自分を成長させてくれる、筋のいい場所、筋のいいコミュニティに自分を位置づけることさえできれば、あとはその中で平均点をとるだけでいいのだ。

(参考)どんな人でも必ず能力を伸ばせる「クリリン効果」とは?

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