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作品 ずいぶんと前に林道を車で走っていて、苔むしたコンクリートの擁壁に大きな工事用の大きな鉄板が立てかけてあって、カーブを過ぎてその緑の苔と鉄板のオレンジ色がパッと目に飛び込んできました。 薄暗い林道の中でそこだけが輝いて見えました。自然の時間の流れにじっと耐えているような、じっと見つめているような……。 あんな風な花瓶が作れたらいいな、っとそう思って試験を続けていたら、あるとき嫁さんが釉薬に少しだけ錆がついているのを見つけてくれて。そこから少しづつ今のようになってきま