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②|松浦みる【私じゃない誰かが考えてくれたら楽なこと】

人生でやりたい100のことリスト作りに励んでいます。
7.猫アレルギーが治る

私は『器』でカナコという人を演じる。カナちゃん。


『夏眠』あたりまで、私がいいへんじで演じる人物には、その脳内の声役というか気持ちを言語化してくれる役や仕組みが必ずあった。『健康観察』で一人芝居やったときは、色んな人の集結に近くて、みんなこの役のこと考えてるーやったーが基本だったように思う。
今回、カナちゃんの代わりに喋ったり考えたりしてくれる役割の人はいなくて、それが楽しみ、台本もらって稽古始まるまで、カナちゃんに対する独占欲が育ち始めてていけなかった。稽古したら消えてきた。


9月後半の稽古から自分になんとなく違和感があって、嘘ついて安心のふりをしている感覚、なんだろうと考えてたけど、どうやら「ここはどこだ!?」っていうのが気になってたみたい。
最初の方の稽古の場所は上演予定のどらま館で、どらま館にいる(久しぶりの稽古の感想なのに、壁が黒いね〜声が響くね〜と言ってしまった。喚起のために扉を開けると、日差しと風でとっても気持ちがいい)ことを支えにしてたんだけど、ここはどこだ!?って立ち止まっていいから演劇は楽しいね。


デジタルの電車広告や最近のテレビドラマに、カナコと宮地くん演じるカズキとの会話に似ている/繋がる場面や台詞が出てくることがある。カナちゃんは、これをなんとなく見ていることにする。


直樹「花ちゃん…」
花ちゃん「なにがあったか知らないけどさ、もう頑張らなくていいよ」
ひるおび「この涙は、本当に、撮らないわけにはいかないっていうか、撮りこぼせない涙だったように思うんですけどね。」「本当にこう、半沢直樹には見せないけど花ちゃんが私たちだけに見せてくれた本音なんだなって思うとすごく素敵なシーンですよね」


「"」を使うと上記のようなあみかけになります!!!


JT CM 『想うた』シリーズ「夫婦を想う」篇も、カナちゃん電車で毎日見てたら面白いのにな〜


◯人、◯割の人が、◯年生まれの、という数字やグラフを出されると、具体的な人物を知るより、感情移入してしまう。

お知らせ

2020年10月に予定していた『器』の上演を、無期延期とさせていただくことになりました。詳細はこちら



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