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身体の弱い30代が未経験からwebデザイナーへ転職した話

こんにちは、ひらまです。
体よわよわ、転職しまくりのわたしですが、webデザインスクールを卒業し、長かった転職活動を終え、今年7月にwebデザイナーになりました!

いや〜長かったです本当に。何度かこころが折れました。
めちゃくちゃ応募してるのに全然内定もらえないし、書類すら通らなくて、どうしたらいいの……と迷走してました。

というわけで、同じく転職活動がうまくいかない未来のwebデザイナーのために参考になればいいなと思い、備忘録もかねて私がどのように転職活動をして、内定をもらえたのかを書いていこうと思います。

webスクールで勉強した時のことはこちらに詳しく書いてます


わたしのスペック

まずはじめに私の転職活動スタート時の状況です。

・30代前半
・デザイン、印刷経験あり
 ・web業界未経験(webスクール卒業)
・身体弱い
 ・転職回数多め(今の会社で5社目)
・6月末で雇い止めに

昔勤めていた会社で身体を壊し退職してから、短期間で職を転々としていました。ここだけ見たら「ウチに入ってもまたすぐ辞めてしまうのでは?」と思われても仕方ないよなー、めちゃくちゃ弱みだよなーと思っていました。健康第一。

転職先が決まったら仕事を辞めようと考えていたのですが、ちょうど企業への応募をスタートしはじめた春頃、会社から6月末での雇い止めが告げられます。理由は会社の業績悪化ですが、これで何が何でも転職しなければならなくなりました。


スケジュール

ざっくりこんなスケジュールで転職活動をしていました。

1~2月:ポートフォリオ作り
3月上旬:履歴書、職務経歴書作成、企業探し
3~6月:応募、書類ブラッシュアップ
7月 :内定、入社


応募総数

応募数:23
書類通過:10
内定:1

いくつかの転職サイトを利用して応募しましたが、結果は上記のようになりました。書類通過率は4割ほど。内定は1つしかもらえませんでしたが、結果的にはいろんな企業を見た中で今の会社が一番魅力を感じられましたし、面接の時も「ここで働きたい!」と思えたのでよかったです。


使った転職サイト

主に利用した転職サイトは

・find job
・マイナビ転職
・doda

の3つでした。他にも直接応募したり、wantedly、xWORKS(デジハリ生専用の求人サイト)、ハローワークなども見ていました。

転職サイトもたくさんあるので、自分にあった転職サイトを選ぶことが大事だと思います。転職サイトによってはインターン希望の大学生や、第2新卒など20代がメインターゲットの印象だったりと、30代の自分はちょっと会社が求めてる層と違うかな〜〜と感じたりしてました。

エージェントサービスも利用しようと思い4社ほど申し込んだのですが、「紹介できる求人がありません」という理由で、受付の段階で全て断られてしまいました。企業からのお祈りはある程度の覚悟はしていましたが、応募以前のエージェントにお祈りされると思ってなかったので少しへこみました……
とはいえエージェントサービスは本来、経験者のキャリアアップがメインターゲットなので仕方ないよな〜〜とは思います。


地獄のお祈りされまくる日々

内定をもらえたのは今の会社1社のみだったため、4ヶ月ほどひたすら応募してはお祈りされまくる日々を過ごしました。

今思うとここがダメ!だったなと思うポイントは

・何故落ちるのか、理由を理解できていなかった
・退職理由と志望動機をうまく説明できなかった
・自分の「やりたいこと」と、企業のミスマッチ

何故落ちるのか
わたしの場合、書類選考を通過して面接に進めたのは4割ほど。そして面接に進んでも内定をもらえずにいました。

中にはポートフォリオ を見せるより前の、書類の時点でダメだった企業もありました。こういう場合、デザインのレベル以前の問題で落とされているわけです。つまり、書類も面接にもなんらかの問題があったということです。


退職理由と志望理由
退職理由は面接でよく聞かれる質問トップ10に入る(と思っている)質問ですが、なんせこれまでの主な理由が「身体を壊して辞めました」だったため「退職理由を前向きな理由として伝えられるか」が難点でした。

それと、退職理由とセットと言っても過言ではない志望理由。
これまでいろんな業界を転々としてきたのもあり、経歴を説明する際に自分の考えややりたいことを、一貫性のあるストーリーとして相手にうまく説明できずにいました。


自分の「やりたいこと」と、企業のミスマッチ
「webデザイナー」といっても、企業によって業務内容も違ってきます。

焦りもあり、とにかくいろんなwebデザイナーの求人に応募して、いろんな話を聞きたいと思っていました。
そのため、デザインをやりたいのにコーディングやディレクションがメインの企業に応募したり、制作会社に行きたいのにインハウスデザイナーを受けたり、今思えば自分の「やりたいこと」と実際の業務内容が違っており、ミスマッチになっていたと思います。


そうこうしてる間に6月になろうとしていました。
何の成果も出せないまま、前職の退職日だけが近づいていました。


怒涛のブラッシュアップ

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さすがにこのままではマズイと思い、ハローワークへ相談しに行きます。
エージェントサービスにも全て断られてしまったので、もう相談に乗ってくれるのはここしかない!と、履歴書と職務経歴書を持って向かいました。

サッと書類を見てもらい言われたのは

・書類通過率は4割なのでスキルや経歴は問題ない。見せ方が悪いのかも
面接の練習が足りてない。自分の思いを伝えられるよう練習あるのみ

おおまかにこの2つを改善すればもっと自分の良さを伝えられるという感じのことをアドバイスいただきました。
書類を見ただけで面接の弱点まで指摘されると思ってなかったので驚きました。やっぱプロに相談するの大事ですね……


弱みを強みに!書類面接大改造

アドバイスをもらい、早速書類と面接のブラッシュアップにとりかかりました。


履歴書を書き直す
履歴書はイチから全て書き直しました。履歴書は既存のフォーマットを使っていたのですが、志望理由などたくさん書きたい欄が小さかったり、逆にそんなに書くことのない欄が大きかったりとムダなスペースが目立ったためフォーマットも見やすいように自分で作り直しました。
「書類が見やすいだけでも通過率は変わるし、デザイナー志望ならなおさら、細かい部分こそ気にしないと!」とハロワの人にも言われました。全くその通りです。


面接でよく聞かれることを全部書き出す
面接でよく聞かれること一覧リストをもらったので、まずはそれに対する答えを全部書き出しました。改めて書こうとしたときに、言葉がスラスラと出てこず、自分の長所ってなんだろう……?と悩んでしまい、今までの面接で自分の考えやアピールが全然準備できていなかったと痛感しました。
書き出したことで自分の頭の中の整理もでき、面接でも落ち着いて話せるようになりました。


弱味を強味に変える
「転職回数が多い、体調を崩したことが理由で何度か会社を辞めた」という経歴をずっと弱みと感じていましたが、せっかくなのでこれもハローワークで相談してみたところ、こんなふうに言われました。

・過去は変えられない。今は元気なら問題ない。大切なのはこれからどう頑張っていきたいか
・転職したということは「今よりもっと良いところで働きたい」から。行動力があり、現状を変えていきたい!という前向きな気持ちがあるということ。

余裕がなく全然気づけずにいましたが、言われてみると確かに…と思えましたし、今まで弱みだと思っていた部分をすごく褒めてもらい道が開けました。

他にも、家族や友人に自分の長所や短所を聞きまくり、弱みを強みへ変えていきました。


家族に練習つきあってもらった
あとはひたすら実践あるのみ!ということで、家族にもつきあってもらい面接の練習をしました。文章で書けても実際に話すのは何度も繰り返しやって覚えるしかないと思ったので、最初はカンペを見ながら少しずつ自分の言葉で話せるようにしていきました。

ちなみに家族の前で自己PRするのすごく恥ずかしかったです。できればもうやりたくないですね……というか多分ハローワークとかも面接対策やってくれるんじゃないかと思います。

面接で聞かれたこと

・自己紹介
・志望理由
・経歴(これまでの会社に入った理由、やってきたこと、退職理由)
・なぜwebデザイナーを目指すのか
・入社して何をやりたいか
・将来どうなりたいか
・webスクールで学んだこと
・ポートフォリオの作品について

ほとんどがよく質問される内容でした。(中には「好きなCSSプロパティは?」と聞かれたこともありましたが……)よく聞かれる質問だからこそ、これは全て自分の言葉で話せるようにしました。


質問したこと

・部署には何人くらいるのか
・使用PC( win or Mac )
・業務内容(分業 or 兼業)
・キャリアパス(実際の社員さんはどんなキャリアを積んでいるのか)
・直接案件 or 代理店経由
・入社までに準備しておくこと
・リモートワークの有無(有りの場合は頻度)

こちらが質問する前に説明してくれる場合が多かったですが、確認しておきたいことはだいたいどの企業にも共通しているのであらかじめ質問リストを作っておきました。
ちなみに、オンライン面接の時は画面の横に質問リストを貼ってカンペを見れるようにしていました。オンラインだからこその技ですね。


自分は何をやりたいのかを明確にする

4ヶ月間落ちまくっていましたが、ハローワークで「スキルに問題はない」と言ってもらえました。(実際、ポートフォリオは作ってから内定をもらうまで、特に大きな修正はしていません。)
ここで改めて「自分は何がやりたいのか、何ができるのか」を考え直しました。

今できること、持っているスキル
・グラフィックデザイン、印刷の知識
・お客さんとの打ち合わせ、やりとり(ディレクション)

今後やりたいこと
・webデザイン

今までは「webサイト制作ができます!」という部分をアピールしてきましたが、今までやってきた経験やスキルって、実はweb制作やものづくりにとても大事なことだよね、ということで「webも紙もできる会社で、デザインもディレクションもやれる会社を探そう!」という方向で企業を絞り込むことにしました。
「できること、やりたいこと」を明確にできたことで、書類でのアピールや面接でも自信を持って自分を売り込むことができたと思います。


ポートフォリオ

ポートフォリオ は早めに完成させて転職活動を始めたいと思っていたので、STUDIOというサービスを利用させていただきました。コーディングしなくてもサイトが作れる便利なサービスです。

私の場合はコーディングが苦手だったのもあり、1からポートフォリオ サイトを作ると時間がかかると思ったこと、デザインやディレクションをやりたいと思っていたのでデザインや企画など、「どうしてこのデザインにしたのか」を説明することに重点を置いてポートフォリオ サイトを制作しました。


まとめ 内定後の感想と今

なんとか内定をいただき今の会社に入社することができました。
webデザイン職以外の求人やアルバイトも全敗してたので、ここもダメなら一度諦めてフリーターになるしかないな……と思っていたところだったので本当に運がよかったなと思います。

まだまだ至らない点もありますが、現在はwebディレクター兼デザイナーとしていろんなことをやらせてもらえてます。


30代の転職は20代の頃と比べて、書類や面接の通過率が激減した気がしました。20代の頃は書類はほぼ通過、内定もいくつかもらえるような状況だったのに対して、この内定の出なさといったら……正直舐めてました。改めて事前の準備がとても重要になってくると感じました。

あとは、どんなにスキルがあったとしても運や企業との相性もあるので、もしうまくいかなくても「縁がなかったな〜」と思うくらいがいいかなと思いました。


私も転職活動は大変だったので、これから転職活動する人も、今苦戦している人も、就活してるだけでめちゃくちゃ頑張ってるしすごいと思います。大変かもしれないけど自分のできること、やりたいことを見失わずに向き合っていってほしいと思います。

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