支援される側の作法

#支援される側の作法

 発達障害者で何らかの支援を受けるなら以下に留意すべし。

①ヘルパーや職員さんは障害の基礎知識はあっても、「アナタ」の事はまだよく知らない、という前提を忘れるな。故にアナタから積極的に自分の状態を提供しないといけない。特にスタート時は。

 ②そのためには自分の状態を言語化できるように事前準備が必要。「発達障害」という単語だけでアナタの具体的な特性まで理解するのは無理な話。自分自身が自分の凸凹を把握していないのに、他人はもっと理解不能。「言わなくて分かるだろ」はNGワード。支援職でもそれは同じ。

③他人さんが来るからといって「偽りの自分」を演出するな。
例えば、部屋を片付けられないからヘルパーに来てもらうのに、アナタが先に片付けて消耗してたら、家事支援をしてもらう意味が半減する。他にも、元気なフリを装ったり、無理して頑張るのも、同じくらいNG。

④支援を受けている事は恥ずかしいと思わなくて良い。福祉制度は人類社会の発明。困っている人を世の中全体で支えることが、結果として国や地域を守ることになるから。弱肉強食や福祉を軽視した国や制度は遅かれ早かれ全て崩壊する。それが歴史。むしろ「恥」だと思っているアナタの気持ちの方が問題。

⑤「自立」「向上心」「社交性」「ポジティブ」「歩み寄り」など。これらの言葉に惑わされてはいけません。アナタの思い込みや先入観による誤った判断が、必要な支援の効果を半減させているから。オススメの相談先は自助グループや当事者会。支援者や行政は相談者としてアテにならない事が多いので。

これらの言葉にそそのかされて、自分に向いていない選択をしたり、誤った努力で消耗するなかれ。いきなり正解を選ぼうとするから遠回りになる。何事もダメ元でやってみて、うまくいけばラッキー。失敗だったら、すぐに別のことに取り組めば良い。

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