【著作権侵害】YouTube動画が勝手に書き起こし&電子書籍化されていた件……。
イケハヤです。
何を言っているかわからねーと思うが……
他人のYouTube動画を無許可で書き起こし、それをKindle書籍にしている人たちがいます。
割と周りで被害に遭っている人が多く、有名ブロガーのヒトデさんもやられてますね。
似たような話として、アフィリエイターのなかじさんは、動画を書き起こしされて、ブログ記事にされています(すでに当該ブログは削除済)。
「うちもやられてるんだろうな〜〜〜……」と思っていたら、やっぱりやられてました。
ツイッターでご報告をいただきました。ありがとうございます!KYOKOさんもやられてますね……。
上でも指摘がありますが、「僕の運営チャンネルはイケハヤ大学」ってお前、いやいやさすがに食い倒れ人形も激おこ案件ですよ……。
ざっと見てみましたが、案の定中身は、ぼくの動画の書き起こしでした。
ぼくが命と体重削って作っている動画を……なんてことだ!
(身長165cm、体重47キロ、風邪で寝込んで1キロ減りました)
へー、この著者(土井八郎)も吹奏楽やってたんですね。奇遇だなぁ……。しかも読みにくいな……。
こちらが当該書籍。もう本は消えてますが、レビューもそこそこ多く、割とDLされていた疑惑です。さすがにレビューはサクラだと思いますが……。
Kindle Unlimitedは読まれた分だけ印税が入るので、雑であろうが、DLされて読まれたらお金が入っちゃうんですよ……。
このクオリティであっても、粗製濫造して、サクラレビューすれば、月10万円くらいにはなると思います。
そんでもって、この書籍は外部への誘導が露骨で、こんな画像&LINEへのリンクが複数差し込まれています。
この先はよくわかりませんが、普通に考えると、いわゆる情報商材・コンサルを販売しているのでしょうね。
ぼくも土地勘あるからわかりますが、Kindleの収益はメインではなく、この場合、どちらかというとこちらが本丸でしょうね。何を売るにせよ、年商数千万くらいは余裕で作れそう。
余談ですが、Kindle本をこのように外部誘導目的で使う人も、実はかなり多かったりします。
こうしたKindle本は、実は品質ガイドライン的にはかなり微妙なので、通報すれば消される可能性はありますね。
弁護士に相談だ!
いやいやこれはさすがに……ということで、お世話になっている弁護士先生に相談しました。
ざっくり弁護士の観点からの意見をまとめると、
「このレベルの悪質さなら、民事というより、普通に刑事事件でいけると思います。まずは警察に相談してみるといいでしょう」
とのことでした。
調べてみると、著作権侵害の刑事事件ってけっこうあるんですね。
「人材紹介サイトへ誘導目的、書籍をアップロードした法人らを送致」とか近そうな案件です。
動画関係ではバラエティ番組をYouTubeに違法アップして、事件になっているニュースも発見。
さらに、刑事に加えて民事でも、損害賠償の事例が数多くあります。
実際の判例としては、この話は近いでしょうかね。
ブログの無断転載で100万円の損害賠償です。悪質さを考えると、うちのケースはもっと取れるかも?
(東京地方裁判所平成27年4月24日判決)
請求額:297万円
裁判所の賠償命令額:100万円
この事件は、投資に関する情報提供サービスなどを行う会社が、他社の資産運用に関するブログを無断転載したというケースです。裁判所はブログ転載による著作権侵害について、100万円の損害賠償の支払いを命じました。
引用元:https://kigyobengo.com/media/useful/318.html
金曜日暇だし、高知県警でも行って相談してみるか……。
おやすみなさい……まいどまいどうんざりだぜ……。
利用料を支払っていただき、解決しました。
で、朝起きたら!
出版していた会社の代表から謝罪と連絡がありました。
確認したところ、書籍もすでに消えていました。
いわく、著者と出版社は別人で、確認なしで出版してしまったそうです。
まぁ、、こういう仕事をしていると、そういうこともあるかもしれませんね。
正直なところ、警察に行って弁護士に頼んで……というのも手間です。
とはいえ被害は被害なので、今回は「コンテンツ利用料を請求する」というかたちで手打ちとさせていただきました。
ふっかけるのもなんなので、自分でいうのもなんですが、だいぶ良心的な価格で請求を出しました。
で、先方からは迅速に利用料が振り込まれました。
正直もやっとする部分は残らんでもないですが、先方も過失を認めていますし、これにて一件落着……ということにしましょう。
著作権侵害は明確に犯罪です。
で、実はまだまだ同様の被害ってあると思うんですよね……。
それくらい「ビジネス系の動画を書き起こして、勝手に電子書籍化する」という手法は一般化しています。
明らかな犯罪なので、また次に見つけたときは、利用料の請求をした上で、スルーされたら刑事&民事で責任追及する方向で動きたいと思います。
マジで、掘れば掘るほど出てきそうです。見つけたら教えてください(笑)
ぼくの文章や動画を引用、拡散してもらう分にはまったく構わないんですが、「無許可の盗作」はマジで勘弁してほしいですね……。
こうした盗作コンテンツの品質は劣悪なんで、場合によっては「イケハヤの書籍ってクソだな」とか思われかねません。
というか、今回もちょっと思われていた雰囲気があります……。いやいや、このレベルで出すことはないですからね……。
情報商材のなかには「有名人の動画を書き起こして電子書籍にしてお金を稼ごう!」という犯罪行為を推奨しているものが、実際にあります。今回のたぶんもそれでしょう。
言うまでもなく、究極レベルで「ハイリスク・ローリターン」なので、絶対に手を出してはいけません。
ほんとうに、バカが騙されて、悪気なく犯罪者になっちゃうケースがあるんですよね……。
最後に宣伝ご容赦。
という、どうしようもない体験でした。
最後に宣伝ですが、新刊電子書籍を無料配布してます。
10月2日の夕方まで無料でDLできますので、よろしければぜひ。そこから先は380円です。
サクッと読めるミニ自己啓発書的な感じで作ってます。こっちは間違いなく本物です!!
ありがとうございます!サポートをいただけると、高知の山奥がもっと面白くなります!