カラスにドッキリを仕掛けられた件

動物って賢いな〜と思うことはしばしばありますが、賢いのは犬や猫などの哺乳類だけではありません。鳥類も大変知能が高く、最近特に頭がいいなと思うのはカラスです。

よくぞ見つけました

遡ることお正月明け一発目のゴミ回収日。道にはいつもの３倍はあろうかという大量のゴミ袋が溢れていました。

私も年末年始のゴミを出し終え玄関を掃いていると・・・。

バサッ！ゴトッ！！

大きな羽音と黒い陰。

何事かと顔を上げると、お隣さんの物置の上に真っ赤な肉の塊を咥えたカラスがいるではありませんか。

生肉っぽかったので、最初は何かの動物かとギョッとしましたが、ふと思い当たることがあり慌ててゴミ収集所を覗いてみると・・・

年末に作って食べきれずに泣く泣く廃棄した、我が家のローストビーフではありませんか！

肉の塊をアルミホイルで巻いたものを捨てていたのですが、ホイルが綺麗に剥ぎ取られ、銀色の破片が散らばっています。

まだゴミを捨てて３０分も経っていませんし、数あるゴミ袋の中でピンポイントでローストビーフの袋だけつっついて肉をゲットしているのです。

調べてみるとカラスは嗅覚が弱く、匂いでローストビーフを嗅ぎ分けた可能性は低い模様。何故分かったのでしょう？

カラスを含む鳥類全般は人間以上に色彩感覚が鋭く、高い学習能力を持っているため、半透明のゴミ袋の中から食べ物を見分けているそうなのです。

以前どこかでアルミホイルに包んである美味しいものを食べた経験があるのかしら？それにしてもあの大量のゴミからピンポイントでローストビーフを探し当てる観察力には脱帽です。

それも気づいちゃう？！

そしてこの事件と前後して、年末年始に玄関に飾っていたスワッグの植物が朝になると床に落ちている日が続いていました。

最初は風かなぁとか、しっかり結んでなかったから取れちゃったのかな・・・と思っておりましたが、それにしても毎日結構落ちている。

さすがにおかしいなと思いよ〜く見てみると、赤い実がなくなっている！そして種を含んだ鳥の糞が現場付近に無数に落ちているではありませんか。

わざわざ玄関まで来て、スワッグに掴まって実をついばんでいたと思うと笑ってしまいますが、鳥って本当によく見ているんですね。

カラスにドッキリを仕掛けられた件

そして私がこれまでで一番驚いたのが、カラスにドッキリを仕掛けられ、まんまと術中にハマってしまったことです。

それはハイキング中の出来事でした。河原でお弁当を広げ楽しく食事をしていると、一羽の小柄なカラスが近づいてきました。

あどけない仕草で小首をかしげながらテクテク歩いてきたので、まだ子供のカラスかなぁ、可愛いなぁと思っていると・・・

どんどん近づいてきて、いつのまにかその距離５０cm。近い。

じーとこちらを見つめてきたので、私も「どこから来たの？」と優しく声をかけます。小首を傾げてあどけない仕草をするカラス。

そして事件は起きました。私が卵焼きを口に入れようとしたその瞬間、突然カラスが至近距離で「かぁっ！！」と鳴いたのです。

その声の大きいことと言ったら！びっくりしすぎて卵焼きを落としてしまった私を嘲笑うかのように、カラスは一瞬でその黄色い塊を咥えて飛び去って行きました。

これは観光客を狙った常習犯の手口です。ジュラシックパークに出てくる小さくて可愛い恐竜が実は凶暴な肉食だったくらいの衝撃でしたが、華麗な手口に思わず笑ってしまいました。

というわけで、カラスって本当に頭がいいですよね。見た目が怖いので嫌われ者なイメージが強いですが、私は結構好きです。黒くてカッコ良くて逞しくて頭もいい。いつかお友達になりたいものです。

皆さんは鳥との印象的な思い出がありますか？楽しいお話があれば是非お聞かせくださいね。

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