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クリエイターで食べるということ

こんばんはサイトウエン です

美大卒、パンロマンティック、発達障害グレーゾーン、うつ病10年戦士、設定モリモリのサイトウエン の人生を少しずつ振り返し、整理して行こうと思った次第です。

サイトウエンには隠し事があります。

実は大学生から10年ほど、キャバクラでバイトしてました。

所謂夜の仕事です。夢壊してしまったら本当に申し訳ないのですが、これは本当です。今の会社に入る時も履歴書にもきちんと書いてます(本当です)転職しまくり、クリエイティブ業はブラックしかない!全然仕事が続かないマンが唯一続いた仕事が今のフォトグラファーと悲しいことに水商売でした。

きっかけは学生の頃、卒業制作の金銭ぐりに苦しみ、親にも相談出来ず始めたガールズバーでした。西新宿にある、もう潰れたしょぼくれたガールズバーです。時給1500えんとか、バックは一杯50円もしなかったと思います。昔聞いてたバンドの曲のタイトルと同じということで選んだだけの本当に些細なきっかけでした。その頃から不眠症だった私はいっそ夜に働いてしまえ、と選んだ本当に今思うとバカだなあと思う理由でした。ガールズバーにはいろんな大人がいました。正社員で働いてるけどお金が足りない人、キャバクラに疲れてガールズバー一本のお姉さん。当時20だった私をみんなが若いねえと色んなことを教えてくれました。

正直おすすめでない仕事でしたが、当時映画監督を夢見てた私にはそのアングラな世界はちょっと面白い世界でした。世の中には女の人とのお喋りに大金を払う人、若い女の子が好きな人、酔って暴言を吐く人、色んな人がいました。女の子の派閥もありました、当時美大生だった私はギャルのどの派閥にも入らずクラゲのように過ごしてました。

結局、ガールズバーは大してお金にならず、当時働いてたお店の子の多くがキャバクラの派遣がいいよと噂をしていて、当時の私もお金に目が眩み、キャバクラへと流れていきました。

キャバクラはガールズバーよりさらにアンダーグラウンド。夢もへったくれもありませんでした。お給料は倍近く変わります。その分男性客の本気度も違います。求められるものは倍以上でした。私は在籍はせず(お店で雇われること)派遣で食べてました。在籍はなんとなく私には向いてないだろうなっていうことを、在籍のお姉さんたちが疲れているのが目に見えてたので、指名も成績も関係ない派遣のバイトでフラフラとお店を転々としていました。

キャバクラのバイトを、私は若い子たちにはオススメしません。人の嫌な面を沢山見ます。欲に塗れた世界と言いますが、本当にその通りです。キャバクラは女を売り物にする仕事です。私みたいに映画監督になりたい、色んな世界を知りたい、何事も芸の肥しだ、という人にはいいかもしれませんが、本業はちょっと友達には勧めたくないです。私がうつという病気でなければ、発達障害グレーゾーンでなければ、普通にお昼の仕事をして、アフター5を楽しんで月にちょっと贅沢な買い物を楽しんで、彼氏とスタバの新作を飲みに行ってたかもしれません。でも、当時の私には出来ませんでした。

フォトグラファーとして駆け出しだった頃の私はそれだけでは食べて行きませんでした。エンギムナジウムを始めた頃も夜のバイトは続けてました。エンサナトリウムのときはお昼の正社員の仕事を辞めて気持ち的に暗い日々を過ごして、精神科の待合室がギュウギュウなのを見て、この世界はこんなにも病んでいる人がいる、病んでない人なんているの?みんな何処かしら可笑しいじゃない?真っ当だという証拠は誰が示してくれるの?そんな思いで生まれたのもエンサナトリウムでした。私の心の療養所。誰もが皆、名前のない病を持って生まれてくる、キャッチコピーはすぐに決まりました。夜のバイトをしながら、創作活動を続けました。

展示のたびにお金に困り、夜のバイトを増やしました。正直とても辛かったです。お金の心配と制作に追われる日々は本当にどっちも辞めて逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。でもそんな情けない姿を展示にくる人たちに見せつわけにはいかないと、Twitterではひた隠しにしていました。サイトウエン の黒歴史、というやつです。

男性が苦手になった要因も、夜の仕事も関係あるかな〜と思いつつ、それでも彼氏がいる子はいたので、それはそれで関係ないかな?と思いつつ、仕事で金払ってるのだからセックスさせろと言われたり、体を触られたり、ひどい侮辱を受けたり、そんな男性の姿を見て、期待しなくなりました。もちろん優しいお客さんもいました。付き合いで来たお客さん、初めてキャバクラ に来た若いお客さん、いろんな人を見て、夜の世界のマナーも教えてもらいました。名刺の置き方、お酒の飲み方、優しい先輩、冷たいお店のこ、ヘルプにつく時のルール。知りたいこと知りたくないことも沢山教えてもらいました。

当時の私を思い出すとびっくりするくらい常識なかったなあ!と笑っちゃいます。本当に、無知で何も知らない女の子だった私に優しくしてくれたお姉さんたちには感謝してもしきれません。お気に入りにしてクタスナックのママも忘れません。全て、私を作る歴史の一部です。

隠さないでいっそネタにしようと思い今文章書いてます。展示に金かかったからキャバクラで実はバイトしてたよ!というお話しです。かっこ悪いこともこれからは話していこうと思います。そんなかっこわるさ含めてサイトウエン というコンテンツです。若くて人に頼る方法が分からなくてキャバクラで稼いだお金で展示してました。今は頼り方を覚えたので、クラファンという形で頼らせて頂きました。本当に協力してくれたことの感謝いたします。本当にありがとうございました。エン企画はよくも悪くも私一人でどうにかできる規模ではなくなりました。だから頼れるところは頼ります。それをお返しできるくらいのものを、必ず作ります。そう信じてもらえたら嬉しいです。

ちなみに私が水商売から足を洗ったきっかけはコロナです!

割と最近です!笑

コロナで仕事無くなったんでそれと同時に辞めました。年齢的にも引き際だったと思います、辞めれてよかった〜!と思います。もう吐くまでお酒飲めませんし、オールも出来ません。早寝早起きの生活が大好きです。よくもわるくも社会勉強させてもらいました。

私が異性とお酒を飲むとき、お酒、注ぎません。

次何飲む?とか空のグラスの量気にしません。

接待しません、話も盛り上げませんしヨイショもしません!

何故なら時給が発生しないから〜!そんな私でもよければお酒のみに行きましょうね!おごってくれたら最高です!おかげさまで楽しいトークスキルはあります。女の子とは一緒においしいお酒飲みに行こうね。お酒無理に飲まなくていいからね、ノンアルでもはしゃげるからね。

今夜はこんな感じにお喋りしたい気分でした。クリエイターは金が常にない!と覚えておいて貰えたら幸いです。なんでかサイトウエンに絡むと稼げるみたいな勘違いする人たまに現れるのですが、全く稼げません。残念ながらコンビニバイトした方がマシです。人養えるほど稼げてません。だから今は正社員で会社員してます。

これが現実です。

タイムマシーンがあるなら20代の頃の私にこういうでしょう、夢だけでは飯は食えないけれど、ギリギリで生きてる20代の私頑張ったね!偉いよ〜!でも無理するなよ!

以上です、おやすみなさい。

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