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第一回エングラフレポート(反省会)

#エングラフ  って 知ってる?

男の人が綺麗な女のモデルさんを撮る撮影会は知ってるけれど、女の子が女の子を撮る撮影会ってあるのだろうか?聞いたことないなあ。知り合いのカメラマンさんの噂に聞く限り、男のカメラマンさん同士撮影会での先輩後輩があったり、モノブロックや大型機材を使って仰々しい撮影会をどうやらしているらしい…。カメラを初めて四年目、仕事でも撮影をしてきたけれど、どうも撮影会自体に興味はあるけれど女の身ひとつでその世界に飛び込む勇気はありませんでした。(ごめんなさい)

もっと良く探せば女子向けの撮影会はあったのかもしれません。でもわたしのこんな撮影会があったらいいな、はわたしにだけしか用意出来ないのでは?と気づいたのが四月頭。ハッGWなら仕事が休めると気づいてすぐに箱を探しました。心あたりはあったので、そのギャラリーさんに問い合わせて、女の子向けにプロップを組んだ撮影会がしたい!というメッセージを送り心よくOKを頂き、有言実行の女なので後先考えずにすぐに告知しました。

展示の時もそうだけれど、いつも企画はこんな感じのぼんやりしたのがやりたい!でスタートを切ってしまうので、わたしにもスタッフにもキャストにも完成系は誰にも分かりません。そもそもわたし、撮影会行ったことないし…一度は行ってみたほうがいいのだろうか?と思ったけれど、でも別に知らなくても出来そうな気がする。いっそ知らないほうが面白いかも、ということで前勉強一切なしに決行しました。展示で割と思いつきでの行動になれてたのであまり躊躇いはありませんでした。でも金額設定とか、モデル選びとか、どうすればいいのだろう…と告知してからは地味に悩んだりもしました。人を集めるには、ある程度フォロワーが多い友達に声をかけたほうがいいのだろうか、とか、値段を低くして沢山の人に来てもらうべきだろうか、とか、そもそも女子撮影会の需要はあるのだろうか?とか、幾らでも悩みは出て来ました。

でもまあ、今回は初回だし、実験的なことをしてみようと思い今回は、比較的宣伝力には期待が出来ない友人(ごめん)をモデルに被写体で声かけました。GW暇なんでしょ?遊ぼうよってナンパしました。一人には快くOKを貰い、一人にはしぶしぶ付き合って貰いました。今回の選抜理由は、過去の作品のイメージが強くまだ比較的なくて、誰がとっても魅力的に写れる人、が声をかけた基準です。(本人たちには伝えてないけれど)過去の作品のファンの人が来てくれたら嬉しいけれど、でも今回は別枠の世界だし…エンギムとかエンサナよりもカジュアルで距離を近くに話せて撮影出来る場を…とわたしなりに考えてひるずとソラコちゃんになりました。

最初からモデルは二人!ツインルック!かわいい!というイメージがあったので二人をメインに据え置き、スタッフでお手伝いいくよと言ってくれたけけん吉さんを仲間にいれて四人で愉快なパーティが出来ました。

素敵な箱もある、仲間も集めた、コンセプトを決めて、おそるおそる予約を受け付けた日、予想よりも沢山の人が予約してくれたことにとても嬉しく思いました。撮影会初めてだけど大丈夫だろうか?一人で参加しても良いものなのだろうか?カメラを買ったばかりだけれど、大丈夫だろうか?覚悟はしていましたが沢山の質問が来ました。女子による女子の為の女子撮影会は初の試みなので当然です。しかも過去の経歴も怪しいわたしの主催ならことさら皆様不安だったでしょうに…本当に信じて予約して下さりありがとうございました。質問メッセージにはなるべく丁寧に、わたしたちもどんな会になるか分からないけれど、きっと楽しい新しいお祭りだよ!と一生懸命アピールしました。おかげさまで、予約後のキャンセルも当日のキャンセルもなく、本当に助かりました。

 そう、当日のキャンセルがひとつもなかったんです!前払い制にはしなかったので、当日こないかたもいらっしゃるかな、なんて覚悟をしつつ思っていたのですが、本当にすみませんでした。三部で全員来たことが分かった時は震えるほど嬉しかったです。本当に素晴らしい参加者の方に恵まれて感謝です。

 当日、一部の最初の十分ほどはスタッフもお客様もおそるおそる…と言った感じで撮影をしていました。皆遠巻きにソッと撮影したりしてました。プロップも動かしていいですし、モデルさんに話しかけても大丈夫な会です。とお伝えすると、少しずつ、その場の空気が柔らかくなったような気がします。(わたしだけだったらすみません)1部10人ほどがひとつの部屋で撮影をしていましたが、恐る恐るポーズ指示をお願いする人、遠くからそっと撮影する人、手持ちの携帯で写真を撮る人、皆が思い思いに撮影する姿を見て、朝四時起きですでに開場時満身創痍だったわたしは、入り口でひなたぼっこをしながら、今日はいい日だな…と皆さんのことを見つめていました。

もともと、当日はプロップも着替えもメイクも終わったらわたし自身やることがないので、当日は会場でニコニコ見守ってます!と公言してたので、本当に何をするわけでもなく撮影時間ニコニコ見守っていたら、参加者の方に「今日は本当に何もされないんですね」って声かけられて思わず笑っちゃいました。本当に何もすることがなくても満たされた空間でした。展示の時は割とバタバタしていてその場の空気を味わうことがほとんどなかったのでとても新鮮な気持ちでした。

あと一部は今回女子撮影会で唯一男性の方がいらっしゃいました!前日で飛び入りだったのですが、事前に「女の子の会なので、モデルさんにエッチなポーズ指定とか出来ませんごめんなさい、乙女心があれば男性の方でも参加出来ます」とお伝えしたところOKを頂き参加して頂きました。男性の方にとって女子撮影会って満足してもらえるのだろうか…とドキドキしていました。(わたしが)楽しんで頂けてたらいいな…(ドキドキ)

 そんな不安を抱えつつも、好きな人たちに好きな服を着せて、好きなものに囲まれて、好きな音楽を流して、それを好きと言ってくれる人たちが思い思いに切り取ってくれる、こんなに素晴らしい空間はないなあと思って、撮影会を企画してよかったな〜とお日様を浴びながら思いました。

 二部あたりからモデルちゃんもスタッフも慣れ始め、軽快に少年の部スタート。少年人気恐るべし。とても熱量を感じました。エンギムは萩尾先生の少年オマージュだけれど、今回は中村明日美子先生と長野まゆみ先生のイメージで!と無茶振りをモデルちゃんたちにはしたのですが、参加者の皆様気づいて貰えましたでしょうか?エンギムのiPhoneケースで写真を撮ってくれる人もいて、嬉しくて展示の時の音楽を流したら異様に部屋がしんみりしてしまい、これはいけない!今日はアットホ〜ムでカジュアルな撮影会!と途中からふざけた音楽を流してすみませんでした…世界観壊してしまったとわかりつつ、今日はアットホ〜ム!気軽に喋れる女子会!心を鬼にしてびじゅチューン!流しました。わたしの好みです。このあたりからわたしもちょっと心の余裕が出来たのもあり、モデルちゃんに茶々をいれてポーズ指定をしてみたり、参加者さんに話しかけてみたりしました。わたしから話しかけることは展示ではほとんどないので、なんだか新鮮だなあと思いつつ、良い写真撮れましたか?と聞くのはとても楽しかったです。

撮影会ではカメラの質問を簡単なものならば答えますよ、と事前にお伝えをしていたので、何名かのかたに質問頂きました。カメラの技術に関しては基本的なことをなるべくわかりやすく…お伝えしたかったのですが、あまり上手く説明できなくてすみませんでした。(もっと事前に準備します)あと印象的だったのが「どうやって写真を撮ればいいですか?」と聞かれたことでした。まさに写真哲学です。写真に正解はないし、写真館のようにカッチリした撮影技法はあるけれど、みんながそれを撮るのが正解ではないし…と悶々として「ISO、F値、シャッタースピード、色温度、色んなスパイスでモデルと空間を自分が好きな味にレシピで調理すればいいと思います」とうう〜〜〜んと頭を捻ったあと答えに辿りつき、自分で言っておきながら、本当にそれだ〜〜〜!と思いました。写真に正解はないと、わたしは思ってます。ピントがあってなくても、露出がすごいことになってても、自分好き、と思ったものを残せばそれがその人にとっても正解なのではないかな?と思いました。

 四年も写真を撮ってると、写真って何?良い写真ってなに?どう撮るのが正解なの?なんて何気ない疑問をついつい気づかずに通り過ぎて行ってしまうことが多い中、撮影会を開いた側がそんな衝撃的な事実に気づかせてくれるなんてすごい、すごいぞ女子撮影会、と一人感動しました。

 長く話してしまいましたが、そんな感じの二部でした。

三部のコンセプトはサーカス。自然光を生かして撮る撮影よりは少しほの暗く、をテーマに空間をセットしました。三部はモデルチームの肩の力も抜け。参加者さんもリピーターの方が数名いらしたおかげでなごやかなムードで終始撮影でした。個人個人で撮影をする時間、3人サーカスメンバーが揃って撮影する時間、色々とプロップを移動させてみたり、とにかくやりたい放題実験的なことを全部やり残さずやっておこうという意気込みでした。モデルさんと参加者さんがなごやかに世間話してるのも三部のイメージが強い印象でした。三部とも参加してくれた方もいらっしゃったので、三回目はもうおかえりなさい〜!と出迎える感じでした。リピーターさんの参加者さん同士がお喋りしてる姿を見て、よかったな〜〜と仲人の気持ちで勝手にわたしは見守っておりました。三部はスケッチをされてる方もいました!(勝手に覗いてしまいましたがとっても素敵でした!)

 本当にアットホ〜ムな撮影会になってました。

そんな感じで三部をざっくりと振り返り、今回の反省点。

反省1:企画が突発過ぎた。あまりにも突発過ぎて、参加出来ない方が多かったことや、少年少女の部の衣装イメージ等が事前に告知出来なかったこと、プロップに関してはほぼイメージ写真ゼロ!と行った告知関係の準備不足は本当に反省しました。よくわからない撮影会だけれどきっと面白そう!と予約してくれた皆様には本当に感謝です…ありがとうございます。

反省2:キャパがギリギリで休憩スペースがなかったこと。これはわたしのミスです。とっても素敵なギャラリーさんで自由も効き、オーナーさんも優しく、とても素晴らしい場所だったのですが、プロップの量、モデル、スタッフ、参加者が全員入るとギリギリだったな…と思いました。すみませんでした。次回の箱は要検討です。ゆっくりお茶をしながら皆さんを見守ることは第一回では出来なかったので、第二回では次こそ皆でお茶をしたいです!

あとは事務的な反省点も幾つかあるのですが、自分にあまい主催なので第一回女子撮影会は花丸ということで、反省生かしつつ次回に繋げたいと思います。

最後に、カメラ友達のaganaさんにエングラフの為のロゴを作って貰いました♡「エンさんのおうちで遊んでるイメージだよ!」と素敵な贈り物をして頂いたので今後エングラフの活動でありがた〜く使わせて頂きます!

エングラフの当日の撮影もっと見たい!と言う方は是非ツイッターやインスタで「#エングラフ0505」で検索して見て下さい。参加者様の思い思いの写真が載っていますよ!第二回告知までもう暫くお待ち下さい。

エングラフ代表 斎藤エン

モデル:ソラコ・ひるず・けん吉

special thanks きみちゃん

そして参加者の皆様 xoxo...♡

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