見出し画像

【出版物紹介】編訳書『ドクター・マリゴールド 朗読小説傑作選』

チャールズ・ディケンズ『ドクター・マリゴールド 朗読小説傑作選』井原慶一郎編訳、幻戯書房、2019年


書評掲載情報

「オリヴァー・トゥイスト」や「クリスマス・キャロル」で知られる英国の国民的作家チャールズ・ディケンズ(1812〜70年)は後年、ロンドンや米国で著作の有料公開朗読会を開き、亡くなる3カ月前まで続けた。このうち朗読回数の多かった5編を収めた「朗読小説傑作選」。翻訳は鹿児島大学の井原慶一郎教授が手掛けた。

訳者解説によれば、表題作「ドクター・マリゴールド」は、公開朗読以前に書かれた作品とは異なり、書き下ろし台本ではないものの、朗読の効果を意識した「究極の朗読台本」。俳優を志した時期もあるディケンズの声が感じられる。

「南日本新聞」2020年3月8日【ゆかりの本】

目次

クリスマス・キャロル
バーデル対ピクウィック
デイヴィッド・コパフィールド
ひいらぎ旅館の下足番
ドクター・マリゴールド

チャールズ・ディケンズ[1812-70]年譜
訳者解題

▼ページ見本

本文
作品解題
チャールズ・ディケンズ年譜
訳者解題

▼ブックデザインは小沼宏之氏。



▼ディケンズの朗読机についての解説(英語・字幕なし)