【土曜:BPⅡ①】BPのこと~うつ病と似て非なるこの”病気”
*はじめに*
以下の記述はあくまで「私の場合」であり、すべての方に当てはまるものではありません。
また、症状等について記載する内容も、あくまで私がかかる病院(一応、学会では取り上げられているそうですが)が採用している説である旨ご了承ください。
こんにちは、アスカです。
GWが終わってしまう…休みは始まるとあっという間ですね。。
数日間広島にいたのですが、こんなもの買いました。
広島の和菓子屋、平安堂梅坪さんの【期間限定】G7岸田総理刻印饅頭です。確か500円くらい。
調べてみたらこの平安堂梅坪さん、ぷよぷよ饅頭も出されるんですね。
大正初期創業の老舗さんですが、結構元気にコラボしておられる雰囲気です。
<本題はここから>
さて前置きはそのくらいにして。
土曜日はBPⅡ(双極性障害Ⅱ型)についてです。
私はいまでこそこの病気(というのはちょっと自分としては抵抗があります)だと思って生きていますが、
BPにたどり着くまでわりと地獄のような日々を送ってきました。
私より大変だった人はごまんといらっしゃるとは承知の上で、
しかしいまの医師に「よく死ななかった」と言われた程度には大変だったようですし、
それゆえにいまは「生きてるだけでえらい」と思って生きています。
今日は、とっかかりでBP自体について書こうと思います。
なお再度のお断りになりますが、
以下はあくまで私個人の経験談であり治療例であり、感想です。
すべての方にあてはまるわけではなく、
これが絶対正しいとも言い切れません。
そもそも医師でも見極めが難しいものですので、
素人判断は厳禁です。
ただ、似たような環境で苦しんでいる方がいて、
もし何かのヒントになることがあれば、それほど幸いなことはありません。
<BPⅡ(双極性障害Ⅱ型)とは>
(厚生労働省 e-ヘルスネット)
Ⅰ型とⅡ型がありますが、違いは鬱と躁の波の大きさです。
Ⅰ型の方が波がより大きく、Ⅱ型は「躁うつ病のことだよ」と言ってもそうは見られないこともあります。
ただ、本人の中では結構思い当たる節がある。
やたらと活動的になる「躁状態」、反対に動けなくなる「抑うつ状態」、その真ん中、どちらに傾くか不安定な状態を、自分なりに認識しています。
かつ、この状態の変化が日常生活に支障をきたすレベルであるので「障害」と呼ぶのだと私は思っています。
あくまで私がかかりつけで教示された定義であり、いわゆる「諸説のうちの一つ」ではありますが、
「脳の神経伝達物質(ドーパミンやアドレナリン)の分泌異常」とのこと。
一説によると、健常者より30%過剰に分泌されるらしいです。
それの何が悪いんだ? という話になると思いますが、
反動も過剰になるのが困ったところなのです。
健常者が「ちょっと頑張った、疲れたなー」という程度の疲れは、例えば土日フルで休めばとりあえず回復すると思いますが、
私が「ちょっと頑張ったな」と思ったら単純に普通の人より30%身体(主に脳)に負担がかかっており、
しかし反動が30%で済まない(月単位で体調不良が続く)という。
かつ、生まれつきの脳の神経物質の分泌異常ということで、
「完治」はしません。
用いられるのは「寛解」(ガンの治療でも使われる用語ですね)。
一度調子がよくなったとしても、
注意していないとすぐ再発してしまう厄介なシロモノです。
ただ私は、BPのことを「病気」と呼ぶのには抵抗があります。
あくまで生まれつきの「体質」が大きく影響しているだけなので。
でも「体質」なんて言うと軽く見られがちなので、
対外的には「持病」と表現したりしています。
<躁と鬱って具体的にはどういうもの?>
一般的な「躁」のイメージは、
「やたら元気、ハイテンション」といったものかと思いますが、
「仕事をめちゃくちゃ頑張れる」とか
「多少寝なくても食べなくても平気」とか、
「フットワークが軽くなる」とか、(すべて一例です)
「え、そういう時って誰にでもない?」というものも含まれたりします。
(私の場合、「おしゃべりが多くなる」のも躁のサインです)
頑張ってもちょっと寝たら普通に生活できるのなら問題はないのです。
反動が尋常じゃないから問題であり、障害になるのです。
反動がひどく抑うつ状態になると、
本格的に動けなくなり、考えることもできなくなり、
ただひたすら全身が重たく横になって眠っていることしかできなくなります。
(私は1年近くこうだったそうですが、まったく記憶にありません)
また、抑うつにはまり込む手前の状態では、
心身が別のものになったような感覚になり、
体は動かないのに頭は元気でいろいろ自分の状況について悲観的な考えを巡らせてしまうこともあったりします。
個人的にはこの状態が一番つらいです。
いっそ寝ることしかできない方が、余計なこと考えなくていいから幸せなのではないかとすら思います。
<よく言われること:見極めが難しい>
(厚生労働省 こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト)
さて、このBP=双極性障害についてよく言われるのが、
「専門家ですらうつ病との見分けが難しい」ということ。
私はいまでこそBPⅡ型となっていますが、
最初は「新型うつ病」なんて診断されていました。
(本当の最初は「適応障害」で、いつの間にか勝手に「新型うつ病」にされていたんですが)
余談ですが、厚労省のサイトでは「新型うつ病」についてこんな風に記載されていたりしますね。
そういえば、近頃世の中で話題のHSPも、精神学的には定義がないとも言われますね。
まぁそんなつまらん話はさておき、
BPと見分けが付きづらいといううつ病については、こんな記載があります。
うつ病とBPの大きな違いは、
うつ病には「躁状態」がないということ。
人が変わったようにバリバリやっていた人が、また人が変わったように落ち込んだりしてしまったのではなく、
特にその人自体に変化は見られないのに、環境要因や局地的な過労、生活リズムの崩れで抑うつ状態になってしまうのがうつ病かと思います。
なので、うつ病はとにかく休養を取ることが大切だと言いますよね。
ただ、躁状態は前述の通り「え、そういう時って誰にでもない?」という状態であることもあり、
傍目から見ると「最近調子いい」とか「やる気がすごい」とか「頑張ってる」と思えるだけで、
本人も含めて「躁状態」とは思わないパターンが多いようです。
私もそうでした。
「自分はいま頑張れてるんだ!」と嬉しくなっちゃって、成果も出てさらに頑張れて、
単に絶好調ってだけじゃん、というように見える。
でもそれがBPによるものだった場合、必ず反動が来ます。
その反動が「抑うつ状態」であるため、
その状態で病院に行けばそりゃ「うつ病だ」と診断されるわけです。
するとうつ病の薬を処方される。
しかし効果が出ないまま、(間違った)薬の量だけが増えていく。
つらすぎる悪循環です。
なので、
もしうつ病と診断されて薬を処方されているのに何年も変化がないとか、
「妙に頑張れた元気な時」に思い当たる節があるといったことがあれば、
一度「本当にうつ病なのか?」と疑ってみるのも一つなのではないかと思います。
お医者さんにも、現時点の状態だけではなく、ここ一年とか、場合によっては数年の変化をお話しするのがいいかもしれません。
(もちろん、できる状態であれば、ですが。。)
<ぶっちゃけて言うと、治るのが一番でしかない>
最後にこんなこと言うのどうなんだろうと思いつつ言いますと、
もはや暴論に近い個人的な意見として、
治療法・方向性が比較的見えているガンやら糖尿病やらと違って、
メンタル系の病気は「とにかく治ればいい」と思っていまして。
人の精神とか脳って、まったく解明しきれていないわけで、
何が答えかなんてわからないわけじゃないですか。
日常生活送れるようになれればいいんです、別に診断名が何だろうと。
医師に言われた通りに薬飲んでるのに治らないなら疑えばいいと思いますし、
ある治療を受けたお陰で日常生活送れるようになったのならそれが正しかったってことなんじゃないかと。
人生を破壊されない範囲であれば、治してくれるのがいいお医者さんでしょう。
それなりに有名?らしかった医者にずっと「新型うつ病」と診断されていた私は、いまはそう思います。
というわけで来週は、
「どのようにして私はBPⅡの診断を受けるに至ったか」
を書こうと思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
2023年5月6日
アスカ
#asuka_07
#毎週土曜はBPⅡの話
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