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【火曜:北欧の話②】フィンランドその2~トゥルクという街

こんにちは、アスカです。

火曜日なので北欧のお話その2です。

前回はフィンランドそのものについてのお話をしましたので、
今日から具体的なお話に入っていけたらと思います。

前回の記事はこちら↓

https://note.com/ihana_turku/n/nc1d41ac6c5b6

<滞在した街・トゥルク>

さて、私の人生初めての海外滞在地となったのは、
フィンランド南西部、バルト海を挟んでスウェーデンの首都・ストックホルムに面している(と言っていいと思うのですが)
古都・トゥルク(Turku)

英語版ですが、以下は旅行者向けの公式サイトです。
風景の写真がたくさん。

トゥルクはヘルシンキからは飛行機で約30分、長距離バスだと二時間半くらい、鉄道(特急かな)で二時間です。
地図で見た感じ、ヘルシンキとの距離は200kmもないので、
東京と静岡くらいの位置関係のようです。

アウラ(Aura)川が中心を流れる静かな街で、
13世紀に司教座が置かれたことに始まる、フィンランド最古の都市とされています。

規模は日本で言えば地方都市(政令指定都市より小さいくらいの)の感覚でした。
観光する場所を絞れば、一泊二日くらいでおおよそ見て回れるのではないでしょうか。

同じく中心部にはトゥルク大聖堂があり、
クリスマス前には大きなツリーが立てられます。

雨の中のトゥルク大聖堂 筆者撮影
ツリーのみ、より近くから撮影したもの。12月・15時頃の様子。筆者撮影

歴史的にフィンランドはスウェーデン統治下にあった時代もあり、
このトゥルクはその頃「オーボ(Åbo)」という名の首都でした。
スウェーデン系フィンランド人も多い街です。

…余談ですが、フィンランド留学経験者の集まりで「トゥルクにいた」と言ったら、
「あー、あそこはフィンランドじゃないから(笑)」と(日本人に)言われて、ずーーーーっと根に持っていたりします。
その時、
留学って、多様性というか、何かを受け入れる器が広がることばかりじゃないんだ。と思いました。
そんな思いをしたせいか、経験者の集まりに行ったのはその一回きりですね。

という、つまらない話はさておき。

留学先はトゥルク大聖堂の近辺に講義棟を構える大学で、
毎日大聖堂を横目に通学していました。

留学先の講義棟外観 筆者撮影
講義棟内部 筆者撮影
講義棟内部 筆者撮影

この周辺の建物は古いものも多かったようで(後から思ったのですが、それはだいたいスウェーデン風の建物でした)、
そこに現代的なデザインの設備が引っ付いているような印象でした。

ちなみに講義棟にコーヒーの自販機(カップで出てくるやつ)があったのですが、
そこでココア買ってたら現地の学生(日本留学経験あり)に「日本人~!」と謎に喜ばれました。
普通みんなカウンターで店員さんから買うんでしょうね…楽で早くて慣れててかつコミュ障だったのでつい自販機使っちゃった…

日本人でも、留学するような人って本来コミュ力高めな人ですから、
私のような者を基準に日本人像作られると日本の国益に差し障るのでは…といまは思います。

留学なり何なり、外国では自分が「その人の日本人像」を作るんだよなぁ、とこの留学時代を思い出して痛感するのですが、
当時はそこまでの余裕がなくて、なんかいろんな人の日本人の評価下げちゃってないかなあと心配していたりもします…。

もうどうしようもないんですけどね!!

<トゥルクの名所>

さてさて、一般的にトゥルクの観光地といえば以下の通りでしょうか。

①トゥルク大聖堂
中心部ではどこからでも見えます。象徴的な建物ですね。

筆者撮影

②トゥルク城
フィンランド最古のお城で、スウェーデン統治下ではスウェーデン王家の城だったそうです。
そういえば、ストックホルム行きのフェリーが出る港が近くにあります。

筆者撮影 曇天…。。

③ルイッサロ(Ruissalo)島
島全体がトレッキングコースになっています。結構歩く(笑)

筆者撮影
筆者撮影

④(郊外ですが)ナーンタリ ムーミンワールド
行ったことがありまして、写真を探したんですが見つからず。。
トゥルクから路線バスで一時間弱のところにあります。
最近日本にもメッツァビレッジができましたが、
あんな感じのテーマパークです。
こちらは一つの島がまるごとムーミンたちの国。

開園期間が非常に短く(夏の間数か月だったはず)、
そのことを現地の人が「ムーミンたちが寝てる間は閉まってる」と表現したのはちょっときゅんとしました。

もう10年以上前になるのでいまはわかりませんが、
大人がいたらだいたい日本人(笑)
あちらでは、完全に子供のためのテーマパークです。

これだけじゃなく、他にも野外博物館やらシベリウス博物館やら見どころはたくさん。
留学していた頃は本当にお金がなかったのであまり回れなかったのですが、
次にフィンランドに行く時は必ずトゥルク観光を極めると心に決めています。

<クリスマスシティ>

トゥルクって、クリスマスシティなんです。
どういうことかと言われると説明しづらいのですが、
クリスマス近くになるとめっちゃイベントやります(雑)。
クリスマスイブには、市庁舎でクリスマス平和宣言なるものをやっています。

ブレてますが、市長さんがクリスマス平和宣言をしている様子です。筆者撮影
宣言セレモニーが終わった後の周囲の様子 筆者撮影

宣言の後は、集まった人々でフィンランド国歌を歌います。
フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語なので、
近くにいた見ず知らずのマダムから、両国語の歌詞が書かれたカードをもらいました。

フィンランドの人は基本的にいい人です(単純)。

<散歩すれば海が見える>

留学中、遊びたくてもお金がなかった私はどうしたか。
お金のかからないことをして時間を過ごすしかなかったわけですね。

そして何とも都合よく、私は昔から音楽を聴きながら歩くというのが好きでした。
その間は空想していたりします。

トゥルクは、バルト海に面した群島を含む地域です。
市中心部出発のバスの終点で降りて、少し歩くと海が見えます。

学生寮がまさにバスの終点近辺だったので、
休みの日はそぞろ歩きでどこまで行けるか試していました。

当時はスマホもなく、Google mapを歩きながら見ることは難しかったので、
実はいま地図を見てもどこをどう歩いたのかはわからないのですが(笑)

寮から2~30分?歩いた海岸の景色が好きで、
よく行っていたのが懐かしい。

岩の多い海辺。現地の家族連れも歩いてました。 筆者撮影
筆者撮影
筆者撮影

海の手前に島が点在している形のため、
ぱっと見は湖の風景のようです。
地図を見るまでは「これがフィンランドの湖の風景か~」なんて思っていました。
知らないとは幸せなことだ(笑)

そこに至るまでも、北欧の森~!みたいな濃い緑と高い梢の木々の間を抜けていくので、
頭がファンタジーな私にとっては楽園みたいなお散歩コースでした。

8月 寮の窓から 筆者撮影
 お散歩コースの風景 筆者撮影


…いろいろ書いたり写真見てたりしたら、トゥルクに行きたくなった。

留学後も何回かフィンランドには行っているのですが、
トゥルクは1回しか行けていなくて、
それもお世話になったチューターさんに会うためだったので、あんまり観光はできなかったかなと。

このところヘルシンキばっかり行ってるので、
そろそろ初心に戻りたいななんて思いました。

さて次回は、そのヘルシンキのお話をしたいと思います。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

2023年5月9日
アスカ

#asuka_10
#毎週火曜は北欧の話

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