哲学のミニレポートで書いた文章
「はたらいたら負けだ」という言葉がネットミームになるほど、労働にはあまりいいイメージが付きまとわない現代である。当たり前だからという理由や賃金を得るという目的のためのみに企業に就職し、その中で主体的でなく強制的に働かされているという認識をもつ人は少なくないだろう。この認識は企業が人間を、価値を生み出す商品としての労働として買い取っている構造、すなわち自分が替えのきく労働力に過ぎないのだという認識と、資本主義社会において商品が自分の手元を離れた先が見えにくく、自分の労働力の結