メンタル関係の書籍 その伍③

第3章では、現代に蔓延する新しい孤独の形への対処法として、これまで考えられてきた取り組みもまた、新しい発想へと転換してゆく必要性が述べられています。
愛・家族・社交の場などの、親密な関係を築く有効な手段とされてきたこれらに頼ることは、大きな落とし穴が潜んでいると警告をなされている。
このどれもが、共通の目的をもってあなたとの時間を共にしているとは限らない場合があるということ。一時の熱しやすく冷めやすい感情からであったり、昔から寝屋を共にする間柄の関係性でしかなかったり、目的はまた違うところにあるにもかかわらず、ただ隣同士に居合わせただけであったりと…
孤独を和らげる最も有効な手段として、親密な関係を築くための「いつ」「どこで」「だれと」等の要素もまた、今の時代を生きるあなたにとっての最適解を新しくアップデートしなければならないと、本章で述べられていると感じます。


大人になってからの人間関係 信頼を深めるための3ステップ
/キーラ・アサトリアン著 日野栄仁訳
文響社

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