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ジェンダーレスについて考えてみた

こんにちは。
株式会社Kanatta代表取締役社長の井口恵です。

今日はこちらのニュースがTwitter等で話題になってますね。

東京女子大学が、「ジェンダーレス時代の流れに合わない」「ルッキズムを助長しかねない」という理由から、ミスコン「MissCampusContest」を廃止すると表明したものです。

こちらの発表に対して、女子しか入れない女子大が『ジェンダーレス』に言及したことについて色んな意見が出ていますが、私も正直違和感を感じてしまいました。

そもそもジェンダーレスって?

ここで、ジェンダーレスがどういう意味なのか改めて調べてみることに。

ジェンダーレス(英: genderless)とは、性差(男女の社会的な差)が取り払われていること、および、取り払おうとする考え方のこと。 社会的・文化的な男女の区別がないさまを意味する語。

Weblio辞書

つまり、「ジェンダー」という言葉自体が性別を表すセックスとは異なり、社会的な性差を指す言葉なので、それがないことを指す「ジェンダーレス」は、社会的な役割などの観点で男女の差がない状態を示すという説明です。

この説明を読む限り、確かにミスコンが社会的な女性の役割に注目して開催されていたなら、「ジェンダーレスな時代」を理由に廃止することも理解できます。


ちなみに英語のGenderlessの意味はこちら。

Genderless
1 : lacking qualities typically associated with either sex
2 : suitable to or for either sex

Merriam-Webster

直訳すると、
1:どちらの性別に関連する資質もないこと
2:どちらの性別にも適していること

となります。

なんだか日本語の「ジェンダーレス」と英語の”Genderless"は違う概念を指していますね。
英語のGenderlessは日本語だとユニセックスに近い意味な気がします。

気になってきたので英語のGenderlessに関する記事を検索していたのですが、特に多かったのはGenderless Fashionの記事でした。

https://fashinnovation.nyc/genderless-fashion/

こちらの記事によれば、「ジェンダーレスファッションとは、人々が性別を問わず自由にファッションを選べること示しているに過ぎない。」とあります。
つまり、デザイナーがどちらの性別でも着られるように、とデザインを考慮するのではなく、その洋服が男性用だろうが女性用だろうが、自分の好きな服を着よう、という価値観です。

さらに、この記事の中ではなんと日本がジェンダーレスファッションの先駆者として紹介されていました。
確かに前述の考え方によれば、Comme des GarçonsやYohji Yamamotoがこの分野ではパイオニアかもしれません。


調べれば調べるほど逆に頭がこんがらがってきてしまいましたが(笑)、ジェンダーレスを語る上では、
・ジェンダー(社会的な役割の性差)とセックス(生物学上の性別)の違い
・日本語の「ジェンダーレス」と英語の”Genderless"の違い
を正しく理解し、どの文脈でその言葉を使用しているかという前提を合わせる必要があるなと感じました。

もう6年間ジェンダー平等を掲げて活動していますが、まだまだ勉強が必要ですね。

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