いぐちがわ けんた

還暦もとうに過ぎ、加齢には逆らえず何事も周回遅れぎみ。これまでいただいた様々なご恩に報いるべく、体験や読み書きしたことが、少しでもみなさんのお役に立てば、この上もない喜びです。

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還暦もとうに過ぎ、加齢には逆らえず何事も周回遅れぎみ。これまでいただいた様々なご恩に報いるべく、体験や読み書きしたことが、少しでもみなさんのお役に立てば、この上もない喜びです。

最近の記事

結婚40周年はアグリジェント@シシリーで

    • 数年ぶりに再開を果たした店のことを知らせるために、旧友にハガキを送る。

      数年前に火事になった老舗のうどん屋さん。 最近、再開されたという話を耳にしたので行ってみた。 幸い一つだけ席が空いていて、待つこともなく、名物の味煮込みうどんを注文する。 待っている間に、仲の良かった高校の同級生が、ちょっと遠くからこの店に通っていたことを思い出した。 「アイツは再開を知っているのだろうか?」 急に、なんとかして教えてあげたい衝動に駆られた。 最近は年賀状のやり取りくらいで、奴はSNSもやってないみたいだし、メールアドレスも知らない。 仕方がないのでiPh

      • 総裁選報道に感じる自民党の黄昏(たそがれ)と若手への期待

         われもわれもと次から次へと手が上がり、とても見ていられない。  みなさん立派な方々なのだろうと思うが、自分のことばかりに一生懸命で置かれている状況を冷静に認識できていないように映る。  そのように感じるのは、私だけではないだろう。  自民党という組織も、伝統の得意技を忘れて久しい。  そもそも、今回ばかりは国民の期待をつなぎとめるのは至難の技だろう。  だが、過去の経験から、自民党に代わって国を託せる政党が見えてこないのも現実。  私は、小林鷹之さんという方、詳

        • ニュージーランド 7月のレイク・テカポ

          金融政策の転換が予想される今だからこそ読みたい本。

          2024年3月16日の日経新聞のトップ記事。 この記事にも 「マイナス金利政策」 「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)」 「上場投資信託(ETF)や不動産投資信託(REIT)」 なにやら難しい専門用語がならぶ。 このタイミングだからこそ読んでおきたいのが、西野智彦さんの著作 「ドキュメント 異次元緩和 ---10年間の全記録」(岩波新書)。  素人にはなかなかなじみにくい言葉の解説や人事をめぐる秘話も含め、この10年間の金融政策をめぐる動きを丹念な取材

          金融政策の転換が予想される今だからこそ読みたい本。

          まもなく休館を迎える「山の上ホテル」のこだわり

          まもなく休館を迎える「山の上ホテル」のこだわり

          「10本の指で掛け算九九」の不思議

          雑誌の書評が気になって、早速、読んでみた。 ちょっと興奮。 本当だ! すごい。 「なんでだろう?」って思ってしまう。 数学者らしく、ちゃんと「謎とき」(数学的解説)もしてくれている。 ご興味ある方は、お買い求めいただきご一読ください。 楽しい本です!

          「10本の指で掛け算九九」の不思議

          ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン

          ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン

          第71回菊池寛賞の「南海トラフ地震の真実」(小沢慧一)を読む

          30年以内に「70〜80%」の確率で発生するといわれている南海トラフ地震。この確率が水増しだと、丹念な取材で突き止めた力作。 真実を追い求める小沢さんの記者魂が読み手に迫ってくる。詳細は、ぜひ本書を手に取っていただきたい。 さらに政治的判断によって科学が歪められている実態を見事に暴く。 こちらの方が私には衝撃だった。 ▶︎ 「前兆現象はオカルト」 「予言可能と言っている学者は詐欺師」 ▶︎ 「彼らはばかではないがずるい」 勲章のどこが嬉しいのか理解できないが、やって

          第71回菊池寛賞の「南海トラフ地震の真実」(小沢慧一)を読む

          「あの日のガザ」(立花隆)

           有事の際は、アメリカのCNNと英国のBBCと決めている。日本のメディアだけを見ていたのでは、情報のスピード・量・質が不十分で、重要な判断を誤りかねないからだ。  「メルトダウン」  東日本大震災の時、画面の半分くらいの大きな黄色い文字で、菅直人首相の福島第一原発訪問を報じたのはCNNだった。これを見た人たちが慌ただしく国外に逃れていった。  今回のハマスとイスラエルの有事でも、情報の早さや豊富さだけでなく、各分野の第一人者が丁寧に説明してくれる質の高さもあって、ここの

          「あの日のガザ」(立花隆)

          世界の共通語

          少し前の福岡伸一さんのコラム。 気軽に読めて、しかも含蓄もあって唸ってしまう。 私もさんざん poor Englishでコミュニケーションとってきた。 でも、通じるときと、通じないときがある。 英語の場合、発音やイントネーションを変えただけで、解決する場合も多い。 例えば、水が欲しいならウオーターではなく「藁」 アイスクリームだってヴァニラじゃなくて、「ゔぁにーーら」 「カネ使った」とは米国のコネチカットのこと。 でも、何かもっと別のコツがあると思ってた。 海外で学

          QRコードにノーベル賞を

          開発されてからまもなく30年。 スマートフォンの普及もあり、世界のあちこちで活用が拡大。 特許無償公開の英断もあり、人類社会発展への貢献はとてつもなく大きい。 経済学賞は、これまでも幅広い分野の受賞者がいる。 2023.10.9の発表に期待したい。  #日経COMEMO #NIKKEI

          QRコードにノーベル賞を

          ハガレはじめたEVブームの化けの皮

          地球温暖化を少しでも緩和すべく、カーボンニュートラル推進には大賛成。 でも、それがイコール、車のEV化ではないはずだ。 走行中のCO2排出量だけでなく、発電はもちろん、生産もサプライチェーン全体で見たCO2の排出量ミニマムでなければ、本末転倒。 ガソリン車で覇権を取れなかった中国。ディーゼル車事件で信頼を失ったドイツ。自動車産業は、国力を左右する基幹産業であり、背後にしたたかな狙いがあることを忘れてはいけない。 経済の大失速で政府の補助金が大きく減少したら、中国のEV需

          ハガレはじめたEVブームの化けの皮

          なぜ中国が非科学的な批判を続けるのか、九州大学 益尾知佐子教授の慧眼

          少し前の記事を改めて読み見返す。 専門家とはいえ、益尾先生の慧眼に驚くばかり。 約1ヶ月を経て、この記事のような解説や報道が増えてきていると感じる。 さらに鋭い解説が続く。 今後の展開についても明快。  日本を強く批判をすることで、悪化の一途をたどる国内経済への国民の関心を逸らし、中国共産党による統治の正統性を毀損させないための方策でもありそうだ。  その一方で、日本における対中国感情が、ここまで急速に悪化するとは、予想していなかったかもしれない。  いずれにせ

          なぜ中国が非科学的な批判を続けるのか、九州大学 益尾知佐子教授の慧眼