雨と酒

ゴールデンウィーク最終日の今日は、昨日までと打って変わって大雨だった。夜になった今も雨が降り続いている。

雨の日はなんとなく心身が優れないような気がする。雨の日に家から外に出るため必要となる体力気力は、晴れや曇りの日のそれと比べ物にならない。そのため、特に用事がなければ家に引きこもることが多い。

引きこもると言っても、晴耕雨読といったようにじっと勉強や読書をしているわけではない。雨の日は引きこもっていてもなんだか落ち着かない。どうしても雨音や雨の降り具合など、家の外が気になってしまうし、何かをしていてもそわそわしてしまう。

今日もそんなこんなでそわそわしながら家に引きこもっていたのだが、特に家でやりたいこともなかった。冷蔵庫を漁ったところ、たまたまつまみを作れそうな食材があったので、ささっと作って昼飲みをすることにした。

昼飲みだし、明日から仕事なのでそこまで深く飲むことはなかったが、酒を飲むと雨の日特有のそわそわ感が軽減された気がした。気になっていた雨音もなんだか心地よく感じられるようになり、家の外の状況に気を逸らすことがなく飲みに集中できた気がする。雨の日の引きこもりと昼飲みがこんなに相性が強いとは思っても見なかった。

今後も雨の日に酒を飲むことができれば、雨の日に対する見方も変わってくるかもしれない。雨に濡れる、室内はどこに行っても混雑、傘を持ち歩かなければいけないなど、私の中で雨の日に対するネガティブイメージは強く、雨の日はいつもテンションダダ下がりで生きてきたが、この歳になって新たな攻略法をつかんだ気がした。