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※これは夢日記です

気がついたら私は38歳になっていて、全身が不調で入院していた。初めての入院生活、不安だらけだったが、とても優しく親切な看護師さんたちのおかげで安らかに過ごせていた。

しかし、退院の前日、病院内を散歩していると、廊下の隅で一番信頼していた看護師が他の看護師と「xxさんってなんか陰気よね」などと私の陰口を言っているところに遭遇する。面食らってその場から動けずにいると、その看護師と目が合い、なんとも気まずい空気が流れた。

そんなこともあり、退院日は淡々としたものだった。看護師の力も借りず病室の片付けをしていく。

部屋の傍には、たくさんの本が積み上がっていた。病院の図書室で借りた本と自宅から持ってきた本が混在しており、仕分けに困難を極めた。仕分けが終わり、病院の2階にある図書室へと向かった。

フロアに到着すると、図書室の横に何やら飲食店街があるのに気がついた。その入り口にある店は、何やらキレイな立ち飲みという趣で、とても惹かれるものがあった。立ち飲みカウンターと、座れる席が何席かというつくり。図書室の本を返す前に、まずはここで軽くご飯でも食べるかと思い、立ち寄ることにした。

店は40代後半ぐらいのダンディな男性と、その妻と見られる女性が切り盛りしていた。客のリクエストを聞いて男性が料理を作るスタイルで、厨房内でそれを女性がサポートしていた。

適当な食事を頼み、到着を待つ。店内には一人客やカップルなどがちらほらいた。ぼーっと待っていると厨房から「うちはお持ち帰りもやってますけど、何かいかがですか?」と言う声がする。長らく入院生活を送っていた私は「カレーライス」と即答してしまった。

しばらくすると最初に頼んだ料理が到着したので、それを食べる。店内のざわざわとした人の話し声がとても心地よいと感じた。個室での入院生活中には雑音とは無縁だったからだ。

そんなことを考えていると厨房から男性が大きな寸胴鍋を抱えて出てきた。「お待たせしました、カレーライスです」と。周囲の客からも驚きの声が上がった。鍋を覗き込むと、確かに中はカレーとご飯になっていた。あまりの多さに驚き、これは一人で運べるのだろうかと不安になる。

そこでふと、図書室の開館時間が限られていることに気がつく。もともと私は借りた本を返すために来たのだった。男性に「カレーライスは後で取りにきます」と伝えて、図書室へ本を返しに向かった。

図書室で本を返したあと、トイレによろうとすると後ろから「あの店にいた人ですよね?」と声をかけられた。黒髪ツインテの地雷メイク、手にはリスカ跡の残るトー横系の女性だった。ああ、そうなんですよ、面白い店ですねなどとたわいもなく、かつ相手の感情を刺激しないような話題を続ける。たわいもなさすぎて、意外と会話は長く続いてしまった。

地雷系の女性と店に戻ると、カウンターは満席。なにやら盛り上がっているのを横目に、テーブル席に向かうと厨房から男性が来て「ごめんなさい、遅かったからカレーライスは他のお客さんにも少し分けちゃいました」と謝られた。正直量が一人で食べるには尋常じゃなかったし、別にお金を払う前だったので、ああそうなんだ、ぐらいにしか思っていなかった。

お詫びに残りのカレーを食べさせてくれるということだったので、席で待っていると、私のカレーを食べたという何人かの客がやってきた。なんだかテンションが高い。カレーありがとうございます、いえいえ、みたいなたわいもない会話をしていると、厨房から料理が運ばれてきた。

刺身、カリフォルニアロール、そしてシチューのような見た目の煮込み料理。厨房の男性に「さっきのカレーと違いますよね?」と聞いてみると、「申し訳ないのでアレンジをした」と言う。なぜ?とモヤモヤしていると、私の周りにいた何人かの客が料理を食べ始めてしまった。「いや、なんで私より先にこの人たちが食べ始めるんだよ!」とイラッとしながらも、刺身を食べてみるとめちゃくちゃ美味しかった。(ここで目が覚めた)

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