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【囲碁】全100回を目指す!上達に役立つ棋譜解説!! 第3回

こんにちは。

IGOcompany【U】です。

囲碁をビジネスに起業して「宇佐美囲碁教室」っていう教室を運営したり、武蔵小杉の「永代塾囲碁サロン」にて指導碁や交流会をしたり、

「新百合囲碁学園」の学園長を任されたりしながら、世田谷や麹町、大学などで囲碁を教えて、ご飯を食べてます。

最初に、ちょっと宣伝で、

Amazonにて、僕の本が絶賛発売中です。

できるだけ優しい内容の本を目指して、

級位者から有段者まで、囲碁に必要な知識を詰め込んでいますので、良かったら、サンプルだけでも眺めてみて下さい^^。

さて、

本日のnoteは、

【囲碁】全100回を目指す!上達に役立つ棋譜解説!! 第3回、

になります。

とりあえず継続出来てますね(笑)。

良かった。

前回のnoteは、こちらになります。

※必ず前回の棋譜解説を載せて、遡れるようにしようと思います。

突発的に、100本の有料棋譜解説をしよう!と思い立ったワケですが、結構、好評のようでして、今週いちばん読まれたnoteの1位、2位がこの棋譜解説シリーズです。

純粋な囲碁の記事に需要は立派にあるような気がします!

ありがとうございます!!

前にも書きましたが、

囲碁を上達するためには、

対局を重ねることはもちろんですが(詰碁や手筋を勉強することも大切です)、その上で「たくさん棋譜(解説)に触れる」必要があります!

囲碁は、これだけを覚えれば大丈夫!ってことが(ナカナカ)ないんですね。

応用の連続と言いますか、難しい言葉で表現すると「棋理(囲碁の理屈)」の理解が重要です。

色々な局面に対応するために、それぞれの知識が必要になるので、たくさんの棋譜解説を読んで、囲碁の知識の引き出しを増やしていかないといけません。

だからこそ、少しでも皆様の棋力向上に役立つように、第100回を目指してこれから棋譜解説を定期的にコツコツと書いていこうと思っています!

週に1回、定期的に解説していけば、年間50局分以上の「新しい知識」に触れることが出来るので、皆様の棋力向上に役に立つこと間違いなしです。

有料記事は、有料noteのマガジンにまとめておきますので、全部読みたい人はこちらからどうぞ(今まで書いた有料記事の全てが読めます!)。

購入してもらわなくても、スキのリアクションを頂けるだけでもモチベーションになりますので、宜しくお願い致します。

それでは、

【囲碁】全100回を目指す!上達に役立つ棋譜解説!! 第3回

を始めます!(※途中から有料note)。

参考教材は、こちら。

良かったら、碁盤に石を並べながら解説を読んでみて下さい。

今回は、木曜交流会での生徒さんとの指導碁の棋譜を題材にしました。

定先逆コミ6目半の指導碁。

コスミツケからの攻防や、サバキの手法を解説しています。

【解説に使う棋譜 1手目~90手目まで】

右辺の白石の強弱が若干気になりますが、やや白が形勢が良くなっている局面。

白の緩着もありますが、ボチボチとした進行の対局です

【黒15手目まで】

この碁のメインテーマは、

コスミツケからの攻防になります。

結構頻繁に現れますが、意外と難しいトコロがあります。

下の図では、白10の石がポツンとしているので、黒13とコスミツケを打って、石の強弱を強調したい。

ちなみに、

「攻めたい石にツケるな」という格言がありますが、コスミツケだけは例外で、相手の石を攻めたい時に良く使う手法です。

ツケは「touch」とか「attach」などと訳されますが、コスミツケは「kick(蹴り)」と表現します。

イメージとして、相手を蹴りたい時(攻めたい時)に使う手なんですね。

相手の石を攻めたい時はコスミツケ

黒15まではコスミツケからの定石(一路右のケイマで打つ場合もありますが、攻めたい時は一間ジマリの方が良いでしょう)。

ここで白がどう打つかが悩ましい。

兎に角、白10と14の石を強くしないといけません。

実戦はBかCかなと悩んでCと打ったんですが、AIで検討するとAの大ゲイマが有力だったようです。

置き碁の時に使うような薄めの手なので、これはちょっと意外でしたね(勉強になります)。

このnoteを読んでくれている皆さんには、三線でも四線でも、ヒラキをオススメしたいです。

【参考図①】

それから、

コスミツケからの攻防の中で、

気になるのが下の図のAの三々入りだと思います。

Aの三々は形の急所

白からのAの三々入りは「あるところ」なのですが、黒もすぐに気にしなくても大丈夫。白もすぐには入れないという事になっています(入ってくる人もいますが)。

【参考図②】

白1と白が三々に入った時、外側にある白△の二子が弱い場合は、黒2のサガリを選択します。

下の図のように白が隅を取る事ができるのですが、白△二子が弱くなるので、これは三々に入ったとしても白満足ではありません。

なので、白はタイミングを見計らって、三々に入る必要があるのです。

最近は白3でケイマに打つことも多いです

というワケで、コスミツケからの攻防で、白の三々入りはあるところなのですが、すぐに入ってくるのは稀だということになります。

※僕の書いた記事で、コスミツケからの攻防だけをまとめたnoteがあったような気がしたんですが、見つからなかったので、いずれ、まとめたいと思います。

【白18手目まで】

コスミツケからの攻防で、石の強弱を競り合うワケですが、実戦の白18は白が頑張った手。

AIで検討するとベストな手のようですが、厳しい手が、その人にとって最善とは限らないので、白18ではAに馬の顔のような形で頭を出す手もオススメします。

級位者の方は、白Aが基本だと思います

以前の棋譜解説でも書きましたが、
「弱い石から動く」が囲碁の基本ですからね。

【黒19手目まで】

黒19の「鉄柱」は部分的な本手。

しかし、

この場合は、やや働きが乏しい印象があります。

ただし、級位者の方が、この黒19を打ったのであれば、それは褒めて然るべき、素晴らしい手になるでしょう。この手を打っていれば、十分です。

ちょっと表現が難しいのですが、高段者だったら、もう少し石を張る手(働きのある手)を意識して打ちたいという事になります。

黒19は部分的な本手。悪いワケではありません

では、

黒19で、黒はどう打つべきだったのか?

より「働きのある」手を紹介しましょう!

※これ以下、有料部分。

※ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!

【参考図③】

この状況で、最適な格言が囲碁にはあります。

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