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マクロビオティックと家族との関係

クシマクロビオティックスクールに通い始め、
当時の私には新鮮なことばかりで、楽しくて仕方がなかった。

真新しい調理法(圧力鍋で玄米を炊くなんて!)
買ったことのない調味料(こんな高い調味料使ったことない!梅酢ってなに?)
見たこともなかった食材(あらめ?車麩?テンペ?あわとかひえって何?!)

そしてたくさん調味料を使わないマクロビオティック。
究極、油も使わずお水と少しのお塩だけのウォーターソテー。
それでもこんなに美味しいのーー?!
と、毎回衝撃を受けていた。

講義でもマクロビオティックならではのものの見方、思想があり、なるほどそんな考え方があるのね〜と新しいことばかり。

そして家庭の料理も今まで使っていた調味料を減らし、伝統的な作られ方をした調味料に切り替え、マクロビオティック食へ。
まだ習いたてのため、応用も効かない。

玄米
お味噌汁
ひじき、切り干し大根、ごぼうのきんぴら
大豆タンパクの唐揚げ、テンペのしょうが焼き

同じメニューの繰り返し。

当時の私はストイックになりすぎていた気がする。
マクロビオティックは動物性のものを摂ってはいけない、のではない。好きなものを食べていい。ただ、偏らずにバランスを取る食事の仕方をしましょう、という考え方がベースにある。

それなのに私は、動物性のものを控えていた。
玄米菜食を続けると身体が軽くなり、思考もクリアになる。消化のために胃に血液が停滞しないからか、眠くもならない。胃もたれしない。その状態が心地よかった。

最初は「おいしい」と食べてくれていた主人。
日が経つにつれ、明らかに皮膚がパサついている。

「玄米が身体にいいのは分かるんだけど、やっぱりパワーが出ないっていうか、少しはお肉も食べたいかな〜。こればっかり食べてると仕事に支障が出るかも」

そりゃそうだ。

男性は女性に比べると陽性。少しの動物性のものも必要だとされている。
私は習いたての知識や、マクロビオティック食のよさを伝えようとするが、
「分かるけどさぁ」と言われてばかり。そしてたまに、言い合いまでするようになった。

これでは全く食事の時間が楽しくない。今考えてみると、一方的に押し付けていたんだろうな。
完璧を求めず、週に数回は玄米菜食、植物性のものだけの日を作るなど
その家庭で「できる範囲で無理なく」実践していけばいいんだと、少しずつ変わっていった。

食べるもので言い合いするよりも、美味しいねぇと笑い合いたい。そういう時間を大切にしていきたい。偏りすぎてしまったらバランスを取るためのマクロビオティックの知識を活用していきたい。

そういうわけで、我が家はゆるゆるマクロビオティック派です。


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