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【造語】ソリューションライター

縁あって執筆も業のひとつとするようになって4年ほどになる。メディアを通して発信するに値する材料を持ち、文章表現に申し分ないと認められたがゆえではあるが、さまざまな文章に接してきたことにも由来する自然な流れで得られた仕事の一部である。

それを専業とする人たちの中には業務として文章には触れず、また通常執筆を伴わない分野から転じてきた人も少なくないようだと気づいた。この1年ほど、そんな「Webライター」と呼ばれる、あるいは称する人たちの思考や指向をX(旧Twitter)で眺めてきた。

それから分かったのはXではWebライターの擬似コミュニティがあり、経験や分野での階層が形成されていること。
一定の経験値のある人は初心者に向けての情報をポストするが、ライバル?からは逆のアドバイスがポストされたりも。執筆料を巡っては文字単価という制度の当否には火がつきやすいようだ。

「Webライター」という呼称からも主戦場はWebメディア。どうやらそこから更に細分化されているようだ。
メディアからの依頼で取材をもとに記事を書くライターは上位に目され、アクセス数をかせぎたい記事を書くライターはSEOライターと呼ばれる。後者は低い文字単価での作業となるため、Webライター界隈でも自然と下位の存在に置かれるように見える。
AIの登場で人を介さずとも文章の生成が可能になり、SEOライターの活動の場は狭まっていると言われる。ピークを過ぎたのは間違いないだろう。

だがSEOライターに属する人でも、それをきちんとこなしてきたのなら悲観する必要はないと思う。
記事を作成するために念入りなリサーチを続けてこられたなら、集客や販促のためのライティングはできるようになるだろう。つまり、

「ソリューションライター」という新しいジャンル

のフロントランナーにもなれる。

この言葉を考えたのは今年の5月。その時点ではだれも使っていない。著作物となる表現ではないし、商標にもならないだろう。我こそはと思う人は使ってみてはいかがだろうか。

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