◇4275：カーリットＨＤ　～その１～

発行済株式総数：24,050,000
浮動株：約7,215,000～12,025,000（約30～50％）
9月8日時点の時価総額：222億

◎創業事業は火薬関連品
◎ロケットの固体推進薬原料となる過塩素酸アンモニウムを国内上場企業では唯一製造
◎幅広い事業領域
◎子会社に日本カーリット、ジェーシーボトリング
◎ボトリング事業では、主要顧客の伊藤園の飲料製品の充填業務請負
◎長野の子会社では半導体シリコンウェーハも製造・販売

※過塩素酸アンモニウムの主な用途：
・産業用爆薬（トンネル掘削等の土木工事など）
・ロケットや防衛用ミサイルの固体推進薬原料

＜事業セグメント＞

１）化学品
・産業用爆薬：トンネル掘削工事、セメント原料の石灰石採取など
・信号用火工品：自動車用緊急保安炎筒、高速道路用信号炎管
・煙火関連：花火原料
・化学品：パルプ漂白用の塩素酸ナトリウム、過塩素酸アンモニウム、過塩素酸カリウム、亜塩素酸ナトリウム、農薬、電極、合成樹脂原料
・電子材料：有機導電材料、光機能材料、イオン導電材料（電気二重層キャパシタ用電解液など）
・電池試験：LiB等の放電サイクル試験、性能試験、危険性評価試験
・機能材料：近赤外線吸収高耐熱性色素など
・セラミック材料：研削材

２）ボトリング
・ペットボトル、缶飲料のボトリング加工、販売（受託生産も請負）

３）金属加工
・半導体用シリコンウエハ
・耐熱炉内用金物：セメント工場、都市ごみ焼却炉、産業用プラント等
・各種金属スプリング、プレス品：自動車や建設機械向けばね座金など

４）エンジニアリングサービス
・建築、設備工事、塗料販売、塗装、構造設計

＜2023年3月期：決算最終報告＞
・売上高 ：36,008百万円（YonY：6.2％）
・営業利益：2,640百万円（ 〃 ：5.3％）
・経常利益：2,910百万円（ 〃 ：6.1％）
・当期純利益：2,246百万円（ 〃：△3.9％）
・EPS：95円

＜2024年3月期：通期業績予想＞
・売上高：38,000百万円（YonY：5.5％）
・営業利益：2,700百万円（ 〃 ：2.3％）
・経常利益：2,300百万円（ 〃 ：△0.3％）
・当期純利益：2,300百万円（〃：2.4％）
・EPS：97.22円

※利益は下期偏重

＜2024年3月期：セグメント別見通し＞

◇化学品
・中国経済の影響から電子機器関連材料や半導体材料の需要が落ち込む一方、自動車向け製品や基礎化学品関連の販売は堅調に推移する見通し

☆宇宙産業向け固体推進薬を顧客と共同で開発中


◇ボトリング
・物価高や海外経済減速懸念もあるが、サービス消費、インバウンド需要回復によって国内の飲料消費が増え、増収増益の見通し

◇金属加工
・前期は自動車、建機、都市ごみ焼却向け等の需要が高く好調
・今期も日本経済の回復に合わせ、堅調に推移する見通し

◇エンジニアリングサービス
・前期同様に競争環境の激化傾向が続くため、利益率が下がるものの、日本経済の回復により堅調に推移する見通し

＜中期経営計画＞
◎PBR向上を強く重視
◎資本収益性と市場評価の改善に注力し、企業価値の向上

◇ROEとPERの向上
・営業利益率＋３％以上Up
・子会社の整理、統合
・Ｍ＆Ａ
・含み益不動産の売却
・値上げ徹底による低採算事業縮小
・IR、SRなどの情報発信の強化
・現在７％ほどのROEを2030年までに１２％を目標

◇4725：カーリットHD　～その２～
https://note.com/igk0ydr0ybt0ywt/n/n79c3fe19f404