◇4192:スパイダープラス ~その1~

発行済株式総数:35,039,000
浮動株:約9,810,920(約28%)
2023年12月29日時点の時価総額:259億

◎建設業界のIT化に注力
◎建設DX企業としては世界初のIPO

◆2011年、建築図面・現場管理アプリとして「SPIDERPLUS」を開発・リリース

<SPIDERPLUSの特徴>
・建設業界の標準である紙・黒板などの膨大な事務作業の物理的負担を軽減
・最も利用されているのは「図面管理」
・現場の写真管理の効率化
・リアルタイムで書類作成、業者別の指示や内容などの簡略化、効率化
・現場監督や専門業者が担う部分のIoT化、省人化
・現場工事の非効率性の解決策として、現場の可視化とデータ・進捗共有が可能
・顧客サポート体制が充実
・時間にして月50時間以上の業務効率化
・利用料は月額4,000円
・導入企業は2022年現在1,500社以上

◆SPIDERPLUSの利用場所と利用者

・ビル、マンション、工場、倉庫、学校、病院、スタジアム等の施工管理
・ゼネコン(建築工事:Tier1)やサブコン(電気、空調、衛生工事等:Tier2)

◆施工管理にまつわる課題とSPIDERPLUSによる解決策

・手戻り(図面忘れ等)や図面の取り違え → 最新の図面がひと目で分かる
・現場写真の撮り忘れ → 図面写真の紐づけにより誰が何処で撮ったかすぐ分かる
・業者別の指示書作成に時間がかかる → 業者ごとの是正項目や指示を簡単に出力

☆「SPIDERPLUS」はとにかく建設現場を効率化、楽ちん化しましょ!が目的

☆建設DX業界シェア圧倒的No.1(顧客が大企業、大手、地方自治体など)

☆札幌、福岡、名古屋、大阪に拠点 ※2024年1月より仙台拠点も稼働予定

☆地方の地場で有名な企業にも導入実績があるため、有名地場企業の導入実績を足がかりに地方の中小企業へのアプローチが容易、導入にも踏み切りやすい

<建設市場の動向>

・2021年度の建設投資額は62兆円
・2035年の予測市場規模は71.3兆円まで拡大見通し
 ※主な建設案件:全国の都市部での再開発、半導体などの工場建設、統合型リゾート施設などの新設
・建設需要は潜在的に高い

<建設業界に限らない社会問題>

1)労働時間が長い

2)人手不足、建設業従事者の高齢化
※建設業界の就業予測は2025年→2040年には-56%
※約653万人(千葉県の人口とほぼ同じ)の人手不足

3)時間外労働の上限規制
「月45時間、年360時間」の上限が罰則付きで法律に規定される
※建設現場の週休2日

<建設2024年問題>

◆2018年、働き方改革関連法の一環として労働基準法が改正
・多業種において法適用されたが、3業種のみ2024年3月31日まで適用猶予
・3業種:建設業、物流・運送、医療

1)残業時間規制に違反した場合は「刑事罰」の対象に
2) 2024年4月に向けた対応状況、達成状況ともに道半ば
  ※多くの企業が対応に遅れ

◆SPIDERPLUSのチャンス
・中小企業、個人事業主はギリギリにならないと対応しない(その通り)
 ☆2024年3月の法制化あたりで大きな需要が発生するのでは?

◆建設DXは政府も後押し
・遠隔臨場:現場から離れた場所でも立会、段階確認、材料確認等が可能に
・BIM・CIM:図面などの2次元情報を3次元情報で管理し、設計~施工まで一気通貫でのデジタル管理を原則化


◇4192:スパイダープラス ~その2~
https://note.com/igk0ydr0ybt0ywt/n/n19ad1c0dc9ba

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