◇6239:ナガオカ ~その2~

<中期経営計画>

2022-2024年の旧・中期経営計画の数値目標は、売上のみ若干未達だったが、それ以外はすべて達成

◆新・中期経営計画<経営戦略>

1)既存事業の改革
エネルギー関連事業
・マーケット・ポートフォリオの最適化
・製造拠点の最適化を検討
・取り扱い製品ラインナップの拡充
・環境配慮型新化学プラントへの対応

水関連事業
・既存事業の改革
・上下水道以外の水事業領域への参入
・海外マーケットの掘り起こしの再加速
・M&Aを活用した業容拡大

2)M&Aを活用した事業構造の変革
・成長投資:水関連事業の成長戦略
・事業投資:エネルギー関連事業の拡大
・新規投資:“新規”事業の創出

3)人的資本の増強・拡充

4)ROE16%以上を目標


◆経営実績と業績目標

2024.06月期:予想値→実績値
・売上高:100億円→95億円(95%)
・営業利益:14億円→16億円(113%)
・経常利益:14億円→18億円(122%)
・当期純利益:10億円→11億円(111%)
・配当:29円→34円(117%)
・EPS:166.61円

2025.06月期:通期業績予想
・売上高:112億円(YoY+17.8%)
・営業利益:18億円(YoY+10%)
・経常利益:18億円(YoY+1.2%)
・当期純利益:12億円(YoY+4.3%)
・EPS:171.55円

2027.06月期:中期業績目標
・売上高:160億円
・営業利益:24億円
・経常利益:24億円
・当期純利益:16億円
・ROE:16%以上
・配当性向20%以上(累進配当)


<2024年6月期:決算総括>

☆配当政策

1)増配:30→34円
2)配当性向20%以上、かつ”累進配当”を導入

◆売上高:

今期:95億500万円、前期:81億4,800万円(YoY+16.7%)

・矢澤フェロマイトを連結子会社化したことで、対応可能な施設設計・受託範囲が広がり受注機会が拡大
・海外顧客への営業活動も積極的に進め、需要の創出・獲得に注力

◆粗利率:

今期:39.3%、前期:35.3%(YoY+4%)

◆営業利益:

今期:16億8,200万円、前期:13億1,000万円(YoY+28.3%)

◆営業利益率:

今期:17%、前期:16%(YoY+1%)

◆経常利益:

今期:18億2,800万円、前期:13億5,200万円(YoY+35.2%)

◆当期純利益:

今期:11億5,000万円、前期:8億6,700万円(YoY+32.7%)

◆EPS:

今期:166.61円、前期:123.05円(YoY+35%)


◆セグメント別:売上高・損益

◎エネルギー関連事業:増収・増益
・既設プラントの更新需要に対して積極的に営業活動を展開、多くの受注を獲得
・基幹工場である那賀設備(大連)有限公司において、生産計画の最適化、高い通年稼働率の維持、外注加工費等の低減が実現し、収益の向上に寄与

売上高:65億6,500万円(YoY+18.7%)
セグメント利益:約19億8,500万円(YoY+30%)

※うち、既設プラント向けの売上高は50億5,000万円で、エネルギー関連事業の76.9%を占める

◎水関連事業:増収・増益
・取水分野は各地で進められている取水設備の老朽化や耐震化に伴う改修工事等により、取水スクリーンの需要が底堅く堅調に推移
・水処理分野では、取水・水処理技術を基盤とした需要の創出・獲得への取組みの成果が徐々に顕在化
・海外向けは、現地訪問による営業活動、ベトナム子会社(NAGAOKA VIETNAM CO., LTD.)を通じた営業活動の強化により、積極的に受注拡大

売上高:29億3900万円(YoY+12.4%)
セグメント利益:約3億6700万円(YoY+5.7%)


<今後の見通し>

・受注機会の拡大や新たな受注機会の創出
・取り扱い製品ラインナップの拡充

◆取水分野
・引き続き国内向け販売が堅調に推移する見込み

◆水処理分野
・継続して案件の掘り起こし、具現化に注力
・顧客へ提供可能な事業領域の拡大、所掌範囲の拡大を図り、水関連事業の規模拡大を目指す

◆エネルギー関連事業
・既存プラントの設備更新需要を確実に取り込むことを目指す
・新規プラント建設計画に関しても、情報収集の徹底と積極的な営業活動を推進

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