◇6239:ナガオカ ~その1~

発行済株式総数:7,078,400
浮動株:2,590,600(36.6%)

<特徴>

◎インターナル製造の「認証サプライヤー」は世界でも数社しかなく、日本を含むアジアでは「ナガオカ」のみ
◎日本と中国に製造拠点を持ち“Made in Japan”を要望する顧客には日本製、コスト重視の顧客には中国製で対応可能
◎2022年に矢澤フェロマイトを子会社化、水関連事業にシナジー効果が生まれ参入機会・受注機会が大幅に拡大

<グループ会社>
・矢澤フェロマイト:上水道・排水処理設備の設計、製作、据付工事を事業
・那賀設備(中国)
・NAGAOKA VIETNAM(ベトナム)

<事業領域>

1)エネルギー関連(69%)
・スクリーン・インターナル:プラント向け内部装置

2)水関連(31%)
・取水用スクリーン:地下水取水
・ケミレス:水処理設備
・エアシス:有害物質除去設備
・ハイシス:海水取水技術

<事業概要>

◇エネルギー関連事業

マーケット比率 ー 中国市場:47%、中国市場以外:53%
製造比率 ー 日本製造:36%、中国製造:64%

※既存プラントの設備更新は定期的に行われることが多く、中国のみならず世界各地で需要がある

◆そもそもインターナルとは?

・石油精製、石油化学、肥料プラントの心臓部である"反応塔"の内部装置の総称。原料の原油や天然ガスを変化させ、反応、抽出、分離を行う触媒をサポートする

<特徴・役割>
・プロセスの効率や生産性、安全性に直接影響を与える
・高温、高圧、高腐食のシビアな環境下に耐えうる高強度と高度技術が必要
・運転コストを削減し、装置の寿命を伸ばす
・プラントの稼働率を高め、製品の純度を保ち品質を安定させる

※ プロセス・オーナーと認証サプライヤー

プラント建設においては「プロセス・オーナー」と呼ばれる基本設計・特許などの使用権を持つ企業が存在する。
アメリカUOP社、フランスIFP/アクセンス社などのプロセス・オーナーが認めた企業のみインターナルの製造が許されており、その認証企業は「認証サプライヤー」と呼ばれている。
プロセス・オーナーは性能保証の条件として認証サプライヤーの製品使用を義務付けており、「認証サプライヤー」は世界に数社、日本を含むアジア圏内では”ナガオカ1社”しか存在しない。


◆ナガオカスクリーン・インターナル

・スクリーンとは「篩(ふるい)」という意味
・強靭な構造により、高温の運転稼動下において優れた性能を発揮
・日本で唯一の「認証サプライヤー」で、世界で数社しか製作を許されていない
・「高効率で最も適した内部装置」として主要プロセス・オーナーから推奨
・納入実績は世界65か国以上


◇水関連事業

◆取水用スクリーン:ナガオカスクリーン

・地下水取水装置
・日本国内では1,000以上の浅井戸、集水埋渠プロジェクトで採用
・世界37カ国に向けて輸出
・金属製の三角の線を巻きつける形で溶接した強靭なメッシュ状の製品

<特徴>
・目詰まりしにくい構造
・大きな開口率により、高効率化と長期耐用年数を実現
・精密な連続溶接により、通常では考えられない強度と精度を実現
・様々な材質や形状での製作が可能で、高温高圧に耐え得る製品を提供

◆ケミレス

・薬品を使用せず、地下水を飲料基準まで処理する水処理設備
・鉄、マンガン、アンモニアの除去が可能
・ナガオカ独自の洗浄技術により、一定の処理性能を保ちながらメンテナンスフリーでの全自動運転が可能
・国内、海外の浄水場、食品加工用水施設、農業用水施設などに納入実績
・安全・安心な水をつくる画期的な技術で、IWA-PIA世界大会で優秀賞を受賞
・高い経済性、省スペース、超高速処理スピードなどで評価を集め、アジア諸国でも急速に導入中

◆エアシス

・厚生労働省が定めた「水道水水質基準」「水質管理目標」の基準値をクリアした有害物質除去設備
・東京都水道局と共同で開発
・省エネルギー、省スペース、メンテナンスが容易、エコフレンドリーを実現

◆ハイシス

・高速海底浸透取水システム

※地球上の水の97%は海水、真水は3%
※現在の海水淡水化技術は膜法(RO 膜法)が主流だが、MAX50%しか淡水化できない
※淡水化プラント規模の拡大に伴いコストも膨大

☆ハイシスは海水淡水化プラントの大幅なコストダウンが可能

<特徴>
・取水部分への海洋生物の付着がないため、海洋生物を剥離させるための薬品が不要
・海底に一度浸透させることで、清澄な海水が取水可能
・特殊な洗浄方法により取水速度が高速化、省スペースが可能
・ユニット方式の採用により、設置場所に合わせた取水施設の設計が可能

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