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2021/7/11 いぎなり東北産 ドラフトライブ(北海道) 2部

いぎなり東北産のドラフトライブ、
北海道/函館公演が7月11日に開催された。
本稿は2部のレポとなる。

1部の盛り上がり具合から、
否応にも期待が膨らむ第2部。

定刻を少し回って出囃子が始まると、
最年長の律月ひかるが1人で登場した。

「東北産のことが好きな人ー?」
というように、客席を一通り煽ると、
ほかのメンバーも登場し、
待望の2部が始まった。

…今思えば、この煽りも終盤に披露された
「あなたは」の伏線だったのかもしれない。

出囃子が終わると、
不意打ち気味に1曲目がスタート。

流れ始めたのは「天下一品」のイントロだ。
突然のアンセムナンバーに、
冒頭からこの日一番と言って良いような
盛り上がりを見せた。

メンバーのテンションも非常に高く、
普段は一点に飛ばす
「見守っていて欲しいっちゃいぎなり!!」
「ハイ!」の指さしも、
葉月結菜は会場中へ無差別に飛ばしていた程だ。

それ以外にも、
冒頭から自分のファン一人ひとりにレスを送る橘花怜や、
フロアの盛り上がりに呼応するかのようにソウルフルな歌声を響かせてくれた桜ひなのの姿が印象的だった。

最後は北海道にちなんで、
普段の決めポーズではなく、
両手をグーにして頭に当てる
「羊ポーズ」で締め。

1曲目とは思えない程の熱狂が、
会場全体を包み込んだ。

続く2曲目は「シャニムニポジティボー」
久しぶりのスタンディング形式のライブハウスということで、皆周りとの距離を測りながら振りコピを楽しんでいた。

立て続けに2曲を披露した後は、
いつものMCコーナーが始まる。

今回のトークテーマは衣装について。
ドラフトライブということで、
衣装も野球にちなんだものになったそう。

1部では始球式の際にも着用していた楽天とのコラボユニフォームだったが、2部では【Iginari】と印字された縦縞の衣装である。

これには「イーグルス風はないんですか?」
「日ハムが着たかった」
とズバリなツッコミで、
マネージャーを問い詰める場面も。

ちなみに、
この衣装の初出は2019年12月に大阪で開催された「甲子園優勝おめでとうイベント」
これは夏の甲子園優勝校の都道府県に東北産が赴き(勝手に)優勝をお祝いするというイベントで、野球好きのマネージャーならではである。


それ以外には、ライブ前日にお弁当を予約したというハセガワストアの焼き鳥弁当が話題に上がった。

伊達花彩は焼き鳥の串を一本落としてしまったそうで、律月が分けてくれたそうだ。
最年長と最年少の心温まるエピソードである。
#るんちゃんえらいね


そんな和やかなMCもそこそこに、
続くブロックは怒涛の4曲連続披露となった。

1部に続き「Trophy Girl」が披露されると、
続くはいぎなりちゃんによる「Fly Out」だ。

ここではとりわけ、
片目のレンズが抜けたサングラスを着けた
藤谷美海が目を引いた。

どうやら、
豊洲PITでのライブの際に、壊れてしまったらしい。
しかし、ただの出オチで終わったわけではない。
他の3人に負けず劣らず、確かなパフォーマンス力で観客を魅了してくれた。

「Action!」「BUBBLE POPPIN」は
1部に続いての披露。

「BUBBLE POPPIN」は
安杜羽加によるイントロでの煽りが恒例になっているが、今回は趣向を変えて、彼女の近況報告があった。

以下のような内容である。

最近、農場長と呼ばれることが増えました。
北海道入ってからまず、
トウモロコシ畑に注目しました。
農業が気になるようになったっていう
近況報告です。


流石、安杜農園の農場長と言ったところか。
葉月も「農場長の安杜羽加さん!これからも野菜を育ててね♪」と曲中でエール(?)を送り、笑いを誘った。

ところで、今回の会場は頭上に大きなミラーボールがあり、
「BUBBLE POPPIN」では光の乱反射によって、
さながらダンスフロアのような様相を呈していた。

そんな会場の盛り上がりもあり、
MCでは開口一番に伊達が
「暑い!帰ろう!一旦休憩しよう!」
全員の気持ちを代弁。
ゆったりとした雰囲気でMCコーナーが始まった。

まずは藤谷のサングラスの話題に。
本人は片目だけのサングラスに
「見にくい」と不満げだったが、
「いつも着けてそう」だと
メンバーからは大好評。

MC中に中々発言しない吉瀬真珠でさえも
「似合う」と口を開いた程だ。

これに対して、メンバーが「やっと喋った!」と驚きのリアクションを見せると、
吉瀬は「言いたいことがあるんですよ」と話題を切り替える。

吉瀬が言いたいことに耳を傾ける会場だったが、飛び出したのは
「『Action!』の(クラップするパートの)イケメンのところで手を叩く人が少ない」
という爆弾発言だった。

これに対して伊達が
「確かにイケメンはいないと思うんですけど!自己肯定感を高めて!」
と更なる爆弾発言を重ねる。

結局、
「もう女の子でも良いので叩いて!みんな叩いてね〜」
とのことだったが、今後どのようになるのか、
非常に気になるところだ。

「Action!」のクラップのように、
コール以外の形で観客も楽曲に参加するようになったが、メンバーもライブをしながら気づいていたようである。
手拍子が揃ってきたことや、
一緒に踊ってくれる人が増えてきたことに喜びを見せてくれた。

葉月は「東北産ってこんなに振りコピアイドルだっけ?」
と以前までの様子を振り返った上で、
元気がもらえるから嬉しいと、
今のご時世における楽しみ方を肯定していた。

ここで一旦フリートーク形式のMCは打ち切りになり、
続けてドラフトイントロドンの企画がスタート。

1部では優勝チームのメンバーは2ショット特典会が追加で実施されたが、生憎2部では追加特典会はなし。

代わりに、「車でイントロドンやると一番強いのはマネージャーさんだから、その練習も兼ねてこの企画をやることにした」と裏事情を知ることができた。

チーム分けは1部同様、特典会の組み分け。

Aグループ(ひかる、ひなの、しんじゅ)
Bグループ(りね、わか、みう)
Cグループ(ゆな、かれん、かあや)


以下がそれぞれの楽曲・アーティスト・回答者及びエピソードである。




1.カイト/嵐
正解者:葉月
葉月「小二の時に、震災の後のワクワク学校に、友達が好きで当たったので、一緒に行った。松潤とハイタッチした。」
藤谷「要潤とハイタッチしたい」←メンバーからは微妙なリアクションだった。

2.小さな恋のうた/MONGOL800
正解者:安杜
安杜「前歌ったね〜」
※MONGOL800で歌ったことがあるのは、恐らく「あなたに」だと思われる。

3.グランドエスケープ/RADWIMPS feat.三浦透子
正解者:なし
吉瀬挙手→桜が「翼をください」と回答
(ブブーッ)
藤谷は「天気の子」だと気が付き、
安杜も「野田洋次郎までは出てる」とアーティストは分かったものの、曲名が出てこず。
再び回答権を得た桜は「『Being』の候補曲!」と答え、メンバーから同意を得ていた。※「Being」は50曲近く候補があったそう。

4.何度目の青空か?/乃木坂46
正解者:葉月(ポイントにならず)
葉月「乃木坂ですよね?」
〜歌い始める葉月〜
葉月「逃げ水?違う?」(ブブーッ)
伊達「かえるの歌?」(ブブーッ)
葉月「聞けばわかるかも!」
→1番のサビまで突入
葉月「わかったー!!(飛び跳ねる)」
ここでやっと正解。
しかし、最早イントロではない為ポイントにはならず。

葉月「堀未央奈ちゃんも、まいやん(白石麻衣)も卒業しちゃった。桃ちゃん(大園桃子)も卒業しちゃう…」
とファン目線でのボヤキも。

5.Stay Gold/BTS
正解者:北美梨寧
イントロが流れた瞬間にピンと来たようで、ほかのメンバーからも凄いと驚かれていた。

6.炎/LiSA
正解者:吉瀬
伊達と吉瀬が同時に挙手。
伊達「じゃんけんするか?」
と言いながら、ここはジャンプ漫画好きの吉瀬に譲って、吉瀬がそのまま正解。

7.キセキ/GReeeeN
正解者:橘
東北産のイベントでも何度も使用されている楽曲だが、橘は小学生の給食の時間にずっと聴いていたそう。

8.Step and a step/NiziU
正解者:藤谷
吉瀬「NiziUさんですよね?違いました。
※違くありませんでした。
そのまま漁夫の利で藤谷が正解。



結果
Aグループ→1ポイント
Bグループ→3ポイント
Cグループ→2ポイント

Bグループの勝ち。
メンバーはとても楽しかったのか、
ラストでおかわり希望。

結局、「ネタが無い」ということで、
コーナーは終わりになった。

たっぷりと企画を楽しんだ後は、
お待ちかねのライブが再開。

今回のライブは久しぶりに演出家が入っておらず、
東北産メンバーや運営でセトリ等を作ったそう。

「今まではそれが当たり前だったはずなのに、慣れって怖いね」
と葉月は述べていたが、
今回のような規模のライブハウスにブランクがあったのは、皆産も同じである。

中盤のはずなのに既にフロアは、
ヘトヘトのようだった。

しかし、そんなのお構い無しに、
アルバム収録曲の「HANA」を激しく舞い踊り、
立て続けに「Being」「深夜特急」で観客を魅了した。

なお、直後のMCで藤谷が「HANA」が凄く好きと語ると、
橘がすかさず「未成年とどっちが好きなのよ?」と質問。

最早"未成年"という単語が使いたいだけのような気もするが、
藤谷も「わー…未成年かな…シャンメリーで色気アップのところが好き」
と真面目に回答していた。

そんな"未成年"トークが終わると、
話題は函館に転換する。

橘「函館なんですけど、去年もも行く※であーりんと来てるんですよ。昨日観光した時に赤レンガの周りとかふらふらして…」
※『ももクロと行く! 〜スターダストプロモーションのアイドルたちが日本全国制覇をしちゃう旅〜』

藤谷「3周したよね」

橘「もも行くで見た景色を何度も通って…函館好きー!ってなった!」
安杜「ほかにプライベートで来た人いる?」

律月「3回くらい来たことあるよ。
   富良野も小さい時行ったの。
   あとね…はっこだて名物いか踊り〜⤴︎」(急に歌い始める)
藤谷「知ってる!いかいかいかいか」
律月「妹が赤ちゃんの時に子守唄としてずっと歌ってたの。その節はお世話になりました。」

律月が歌っていたのはこれ。
頭から離れなくなること請け合いだ。

北美「家族で2回来たことあるよ。小学生の時。でも小学生って遊びたい時でしょ?北海道って大人の魅力って所が多いし…。だから私は楽しめなかったの!しかも冬だったからブーツもびっしょりで泣いた(笑)
でも、今回払拭されました〜!」
桜「ひなはね、小学校の修学旅行で函館来たよ。五稜郭行った。」
橘「星だった?」
桜「何が??」

(会場どよめく)
桜「………そうだったかも…」
桜「!!」
桜「五稜郭の星のキーホルダー買ったよ!」
(少しホッとする会場)

函館にまつわるトークが続き、
次に披露された楽曲も函館ゆかりのアーティストのカバーである。
桜から原曲よりもキーを上げているから、
"いづい"かもしれないと注釈が入った上で歌われたのは、GLAYの「HOWEVER」
時代を作った名曲を9人でしっとりと歌い上げた。

続く「おぼろ花火」9人揃って見事なパフォーマンスを披露してくれた。

なお、9人体制で完全体としてこの曲を披露したのは、本公演が初となる。
※9人での歌唱自体はPower Into Tohoku ツアー いわき2日目2部公演であったものの、
伊達が椅子に座ってのパフォーマンスだった。

全員が揃ったパフォーマンスは見事というほかなく、
静かに夏の訪れを教えてくれるようだった。

ライブも終盤に差し掛かり、
ここで最後のMCが入る。
久しぶりのライブハウスということで、
ライブの振り返りをしようという流れに。

ところで、この函館ライブは、
ドラフトで安杜が見事に指名に成功して開催されたものである。
その為か、総括も話を振られた安杜が担当することになった。

「最近、東京ばっか攻めてたから、
逆にこういう機会があったからこそ、
北の方に来れたので良かったです。

ご時世柄、行きづらいところはあったけれど、
そんな中でも、
メンバーと色々な所に行って遊んだり、
こうやって楽しい思い出ができました。

マネージャーさんの野球好きのおかげで(笑)、普段なかなか会えない人にも、
会えたと思います。


だから、これからのドラフトライブも楽しみにしています。」

元々、マネージャーの野球好きから始まったであろう企画だが、
結果的に、東京にインベーダーする機会が多くなっていたメンバーにとっても、
良いリフレッシュになったようである。

葉月も、

「最近は東京を攻めてて、
カバーもやってなくて、
カッコつけなきゃいけないライブが
続いていたから、
"良い意味"で気の抜けたライブ
(慌てて)緩いライブができて良かったです。

今日はお偉いさんもいないし…。
演出家さんとかがいると、
やばい!間違えたってなるけど(笑) 

原点回帰して
楽しいってライブができたなって。
…いつも楽しいですけどね!(笑)」

と言葉を続けた。

伊達が「北海道限定のゆるゆるライブ!」
と彼女なりに、
今回のライブがどのようなものだったかを表現すると、
橘は「(北海道は)東北と似た空気があるから和んじゃう」と上手にまとめた。

最後は葉月が
「一緒に空間を作ってくれてありがとうございます!」と、
この会場に足を運んだ皆産への感謝を述べると、
いよいよ最終ブロックに突入した。

最終ブロック1曲目は「あなたは」

お馴染みになっている曲前の口上では、
律月らしさ、
そして東北産らしさが爆発。

「ねぇ、今日何しに来たの?
東北産を好きになりに来たんじゃないの?
もっとちゃんとしないと、
私たちの愛…重いから落としちゃうよ?


と、
東北産が好きで函館まで遠征してきた皆産や、
地元で大好きな東北産を迎えた皆産の
想像を上回る愛の深さ沼の深さ
見せつけてくれた。

メンバーのテンションは最後までフルスロットルで、
「イーヤーサーサー」という掛け声は、
「どーさんこー!」と北海道ver.に
アレンジがされていた。

また、ラストの
「東北産! 東北産! いぎなり東北産! Foo!
のパートでは、
その後も葉月が「ふぅふぅふぅふぅ!」
と叫び続け、安杜がどツボにハマっていた。

公演のラストを飾ったのは「伊達サンバ」
曲中も観客を煽り続け、
限界までボルテージを引き上げる。

ここ最近の公演では、
落ちサビは争奪戦形式になっていたが、
今回はパート割り通り、伊達が歌唱

高らかに
「何があろうと I'll be back there!」
と歌い上げた。

最後は、
「以上!うぢら、みちのくのスターダスト!いぎなり東北産でがんした!ありがとうございました!」という挨拶と深いお辞儀で、
そのまま終演。
熱を帯びたままの会場から退場して行った。


今回のライブは、
演出が入らないシンプルな構成ということもあり、
2019〜2020年にかけて行われた
「ライブハウス巡り」を思い出させるような、
良い意味の手作り感があるライブだった。

皆産と東北産で一緒に作ったライブ…
と言っても良いだろう。

それでいて、
その頃よりも遥かにレベルアップした、
東北産の地力の高さを感じさせる公演でもあった。

奇抜な特典会も東北産の楽しさの一つだが、
やはりその楽しさの本質はライブだと、
改めて言わざるを得ないだろう。
残りのドラフトライブへの期待も膨らむ。

また、特典会後の挨拶によると、
葉月は知床に、藤谷は小樽に、
それぞれ行きたいそう。
北海道の総面積は
東北6県の総面積よりも大きく、
まだまだ行っていない場所ばかりだ。

「I'll be back there!」の言葉通り、
再び東北産が北海道をインベーダーしてくれる日を楽しみに待ちたい。

きっと重い愛を受け取った皆産は、
何処へでもついて行くはずだから。

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ドラフトライブ(北海道) 2部 セットリスト
M1.天下一品
M2.シャニムニポジティボー

M3.Trophy Girl
M4.Fly Out
M5.Action!
M6.BUBBLE POPPIN

M7.HANA
M8.Being
M9.深夜特急

M10.HOWEVER/GLAY
M11.おぼろ花火

M12.あなたは
M13.伊達サンバ

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