【ライブレポ】2019年12月29日いぎなり東北産 いぎなり東北大大忘年会 仙台サンプラザホール

12月29日(日)、めっちゃ晴れ。二日前から小学五年生の息子を連れて八木山の実家に帰省していたが、この日ばかりは息子を両親に預けていぎなり東北産の大大忘年会に朝から出かける。息子よ、許せ。

朝9時前に八木山の実家を出て、散歩がてら会場の仙台サンプラザまで歩く。ベニーランドの脇から青葉城址を通って山を下り、あおば通を直進して仙台駅に到着。そのまま駅構内を抜けて仙台サンプラザへ。全7km程度の行程。

サンプラザに到着したのは10時10分くらい。物販は11時30分開始だけど、サンプラザの入口から道路側に伸びた列は既に折り返しが出来ていて、自分が並んだ時には200人〜300人くらいはいたと思う。

とりあえず列に並んでひたすらぼーっとする。スマホをちょこっといじってはぼーっとして、またスマホをいじっての繰り返し。

並んでいる最中に、8月の東京ワンマンライブのBlu-ray事前予約の申し込み用紙がまわってきた。東京ワンマンライブが映像化されることに喜びを感じながら、Blu-ray再生機持ってないからどうしようかなと少し悩む。でも税込3000円という破格のお値段に惹かれて、とりあえず申し込み。商品の発送は2月終わり頃とのこと。届くのが楽しみ。

11時半ごろ、物販スタート。但し、列の進みはゆったりとしており、実際に物販までたどり着いたのは12時半ごろ。お目当てのこけし型ペンライトと会社の同僚へのお土産のタオル、そして生写真を2セット買う。今回の生写真は初のスタジオ撮影ということで、どんな写真か前々から楽しみにしていた。でもこの日は特典会がないので控えめに2セットだけ購入。

物販のあとは仙台駅前まで移動して、イービーンズのドトールで年末年始の予定を整理しながら過ごす。

15時半過ぎにイービーンズを出て、徒歩で仙台サンプラザへ。16時5分ごろ会場入り。

この日の席は、2階席CエリアB列40番台で、ステージをやや左から見下ろす席。2階席と3階席はスタンディング禁止で着席したまま観覧するのがこの日のルール。2階と3階は舞台を遠巻きにぐるりと囲む構造のため、ステージが遠くて見づらいことを覚悟していたが、座ってみたら思ってた以上にステージが近くて視界良好。ステージまで遮るものが何もなく、ある意味最高の席ではないかと嬉しくなる。

開演までのSEでは、なぜかハイロウズの「日曜日よりの使者」とユニコーンの「雪が降る街」が延々と繰り返される。キャプテンの趣味なのかな。自分の右隣には、落ち着いた感じの年配のご夫婦が座っていて、メンバーの誰かのご両親かと勝手に想像して、ドキドキしっぱなし。


この日のセットリストは以下のとおり。

【開演〜寸劇】

16時40分頃、照明が静かに落ちる。ステージ上の幕に映し出されるベニーランドの観覧車。ベニーランド のテーマソングに合わせて「僕の名前は琉弥(りゅうび)。今日は妹のかーやとベニーランド に遊びに来たんだ(うろ覚え)」というナレーションが流れ始める。いきなりのカミングアウトに会場がざわつきつつも暖かな笑いに包まれる(※M!LKの宮世琉弥がかーやの兄ということは公式には発表されていない)。周囲の席からは「あーぶっちゃけちゃった(笑)」「ふたりはそっくりさんということだったのに」という声がちらほら。

実家が八木山の自分としては、いぎなり東北産のライブの冒頭を八木山ベニーランド が飾るという事実に胸がいっぱいになる。

突然、かーやの元気な声がしたと思ったら、1階客席の通路にかーやと兄の琉弥(※演じているのはお笑い芸人の佐藤公隆)が登場。そのままステージに上がって、家族で八木山ベニーランド に遊びに来たという設定の寸劇が始まる(寸劇というには長かったけど…。体感で10分くらい?)。配役は以下のとおり。

お母さん:律月ひかる
お父さん:島田周彦(お笑い芸人)
兄(りゅうび):佐藤公隆(お笑い芸人)
妹(かーや):伊達花彩

劇の内容は、家族でベニーランド に遊びに来たひかるん達が、どうやって過ごすかを相談し、最終的に兄のりゅうびが「いぎなり戦隊東北産ジャー」のヒーローショーを父親と見に行くことになるという流れ。掛け合い中に小ネタがどんどん放り込まれてくる。

劇中、都合の悪いことがあると、ひかるんが「ティンクルティンクル〜♡」と言いながら魔法少女のステッキを振って、お父さんやお兄ちゃんの記憶を消しちゃうのがめっちゃツボだった。途中、かーやが台詞が飛んで「もう無理なんだけどー!」って素で言ったところもツボにヒット。

【映像(ドキュメント75)】

寸劇の後は、いぎなり東北産の今年1年の活動を振り返る「ドキュメント75」という映像が映し出される。彼女達は、2019年に74公演を行なっており、本公演が75公演目とのこと。映像がモロにNHKの「ドキュメント72時間」を思わせるつくりになっていて、松崎ナオの「川べりの家」(ドキュメント72時間のテーマソング)が流れた時には思わず笑ってしまった(左隣の人に変な顔で見られた)。気合と遊び心が漲る演出。

【1曲目:No Make】

ドキュメント75の映像のラストで「そして今日75公演目へ…(うろ覚え)」といった主旨の振りが示され、Overtureとともに舞台上の照明が一斉に明滅し始める 。Overtureはいぎなり東北産の様々な曲を細切れにして混ぜ合わせたような、この日のための特別仕様。

そして、Overtureが終わった瞬間、舞台上の幕に映し出される9人のシルエット。新曲「No Make」のイントロに合わせて9人のシルエットが動き始める。幕が落ち、9人の姿が露わになる。この瞬間、ぶわっと鳥肌立った。色々な思いが一気に溢れ出して泣きそうになる。うまく言えないけど、曲の冒頭部分だけで、今まで見たどの東北産のライブよりも、仕上がっていると思った。歌も踊りもキレているだけじゃなくて、PAのバランスも自然で違和感なし。

【2曲目:おのぼりガール】

「No Make」で会場の空気を盛り上げた後、そのまま「おのぼりガール」へ。1階のお客さんがいたるところでおのぼりトレイン作ってる。楽しくてしょうがない。もうこの時には「今日は夢みたいだな」って思ってた。

【3曲目:妄想方程式】

「おのぼりガール」から畳み掛けるように「妄想方程式」へ。ゆなぽことかれんくん以外のメンバーが2階席と3階席へと駆けて行って、歌いながら客席の間を巡るという、出し惜しみなしの神演出。曲の後半で2階と3階のメンバーを入れ替えるという細やかな配慮にグッときた。メンバー皆、お客さんに手を振りながら、凄くいい笑顔で客席の間を練り歩いていた。自分たちの席のそばにはりねこが来てくれて、自分も隣のご夫婦も大興奮。

【4曲目:Bubble Poppin】

客席に散っていたメンバーが駆け足でステージに戻って来るのを眺めながら、そろそろMCかなと思っていたところに、間髪入れずにBubble Poppinのイントロが。会場が妄想方程式の余韻覚めやらぬところに流れるイントロ。ライブの曲順を考えたのが誰なのかは分からないけど、「会場の熱を上げに上げたところにBubble Poppinのイントロが流れたら最高だろうな」と妄想してたんじゃないかと。バッチリはまってた。着席したまま手だけでダンス。「あー、ヤバイヤバイおかしくなりそう」って思いながら笑顔で踊り続ける感じ。この日はわかりんの煽りが控えめに感じたけど、逆にそれが冒頭からの流れをうまいこと保つことになってて良かったと思う。

曲の途中で、最近恒例となっているわかりんからしんじゅっちへのマンガ大喜利があった。しんじゅっちがなんと答えたかは忘れてしまったけど、結構有名なタイトルだったはず。

【MC】

冒頭からの怒涛の展開が終わって、ようやくMC。いつもの「うちら、みちのくのスターダスト、いぎなり東北産だっちゃ!」という挨拶の後に、2019年の思い出をメンバーが口々に語り合う。秋保温泉の新年会に始まり、東北ライブハウスツアー、MV撮影、台湾遠征など。

そしてわかりんが突然のカミングアウト。この日の衣装はわかりんがデザインしたとのこと。テーマは「囚人ピエロ」。グレーを基調にした囚人服のようなボーダー柄に、グレーの短パンというデザイン。首の周りにはピエロの衣装によくあるフワフワ(?)が付いてる。後日、この日の衣装を画像で確認したら、胸のところにメンバーの誕生日が4桁で貼り付けられてた。細かい所までこだわってる。

ゆなぽこを除くメンバー全員、わかりんがデザインしたことを知らなかったらしく、何人かのメンバーは最後までドッキリだと思ってたらしい(※後日のラジオによると、ゆなぽこは事前の打合せの時にもずうっと知らない振りして演技してたらしい)。
この日初めて見る衣装だったけど、メンバーに馴染んでていいなと思った。

【5曲目:リライトガール】

MCの後はリライトガールから。会場にいる皆がタオルを掲げる。メンバーも、自分のカラーのタオルを掲げて、会場全体で「おーおおおおーおー」とイントロを合唱。タオルを持っていない自分は手の振りだけで参加。

【6曲目:あなたは】

最近自分内推し曲ランキングがグングン上がってきている曲。出だしのひかるんのパートが結構長めなんだけど、この曲で初めてひかるんって歌うまいんだなって思った。安定の盛り上がり。

【7曲目〜9曲目 メドレー:TOHOKU FUNKY RAIL(ひかるん・かれん・みう・かーや)〜シャニムニポジティボー〜ウィンターのアゲアゲバッコーン(全員)】

「あなたは」が終わったら、メンバーの半分くらいが舞台袖に消えていったので、いぎなりちゃん(年下グループ)か東北ちゃん(年上グループ)の曲をやるのかなと思ったら、流れ出したイントロは大好きな「TOHOKU FUNKY RAIL」。でも短く編集されたバージョンでちょっと拍子抜け。

そしてここから、シャニムニポジティボー、ウィンターのアゲアゲバッコーンまで、ワンコーラス程度ずつのメドレー。「なんというもったいない曲の使い方!」と思っていたら、この次の「Papa」がこの日のハイライトのひとつだった。

【10曲目:Papa(ゆなぽこ)】

ゆなぽこだけをステージに残して、他のメンバーが舞台袖に消える。「Papa」を歌い出すゆなぽこ。メドレーの流れからの「Papa」だったから、ゆなぽこもワンコーラス程度かなって思っていたら、まさかのフルコーラス。しかも、めっちゃ声出てて、安定した歌唱。完璧にひとりで歌い切ってた。後日のラジオで、練習やリハーサル含めて、この日の本番が一番出来が良かったと本人が語ってました。

【11曲目:百花繚乱物語(りねこ・しんじゅ・ひなもん→全員)】

ゆなぽこのソロに続いては、ひなもんを先頭にして、両脇をしんじゅっちとりねこが固めたフォーメーションでの「百花繚乱物語」。一糸みだれぬ摺り足で三人が舞台奥から手前へと少しずつ前進してくる。朗々と歌い上げるひなもん。途中、残りのメンバーが舞台に出てきて、最後は全員でのパフォーマンス。

【12曲目:Feeling】

「メドレー」→「ゆなぽこのソロ」→「ひなもんメインの百花繚乱物語」と続いてきた流れを締めるのは全員での「Feeling」(フルコーラス)。変化球、変化球と来た流れを最後はしっかりといつものパフォーマンスで締めてくれた。「恋はじめ」と同じくらいこの曲好き。サビの裏声が好き。

【劇(コント)】

冒頭の寸劇の続き。ベニーランド で「いぎなり戦隊東北産ジャー」のヒーローショーが繰り広げられるという設定。初めに、ヒーローショーのお姉さん役でわかりんが登場。よい子のみんなへのお約束として、ヒーローがピンチになったら大きな声で声援を送るなど、三つの約束事を挙げていた。その最後の三つ目が「一般の『般』の字を『船』って書いちゃいけないぞ〜」という、東京ワンマンでのゆなぽこのことをいじる内容で、笑った。

ヒーローショーは悪役のシマデビル(島田周彦)と手下役のひなもん、みうちゃんの掛け合いからスタート。みうちゃんが突然放り込んできたギャグ「おやびん、あきびん、背筋びーん!…からのミスタービーン!(変顔もしてたらしい)」が会場にクリーンヒット。この日最高のギャグ。あと、ひなもんが終始声色変えて「へい、おやびん」とか言ってて、可愛かった。

悪役の掛け合いのあとはヒーローである東北産ジャーが登場。お笑い芸人の佐藤公孝としんじゅっち、ゆなぽこ、りねこ、かれんくんの5人組。戦隊ヒーローなのに全員身に付けてるマントが赤で、それをネタにした掛け合いもあった。更に、ヒーローがピンチになったら、「お助け戦隊ヘルプマン」という二人組(ひかるん・かーや)が登場。そこにヒーローショーのお姉さん(わかりん)も加わって、カオスなヒーローショーが繰り広げられていくという展開。以下、ネタのメモ。

・必殺技が人類の進化(ヒーロー5人で猿から人への進化の過程を表現)
・しんじゅっちによる「ウホッ」
・ヒーローがピンチになったらラグビーニュージーランド代表の「ハカ」のパフォーマンスで復活
・わかりんによる「やすもりハカです」
・ゆなぽこによるエリカさまの「別に…」
・キミタカさんによるゆなぽこへのツッコミ「お前これからクラブに行ってMDMA…」
・ひかるんによる「お前の内臓をえぐり出してサムギョプサルにしてやるー♡」
・しかも進んで内臓をえぐり出してもらうみうちゃん
・りねこによるサックス披露(※こんな特技があるなんて知らなかったからびっくりした)。ベニーランド のテーマを完奏
・最後はどんどん膨らんでいく巨大な風船をみんなで押し付けあいながら、会場と一緒にハラハラドキドキ
・しんじゅっちによる風船を使ったマンガネタ「みんなおらに元気をくれー!」「左手は添えるだけ」「霊銃(レイガン)」
・風船をシマデビルが槍で刺して、風船破裂。破裂音が大音量で会場もステージ上のメンバーもびっくり

時事ネタや、メンバーのことを知ってる人ほどツボにくるネタが満載で、まさに1年間の集大成。とても面白かったけど、エリカ様のネタなんかは、今後映像化する時に問題にならないのか心配。

【13曲目:いただきランチャー】

寸劇の後は「いただきランチャー」からスタート。聞きたい曲だったので「キターッ!」と思ってテンション爆上がり。

【14曲目:ハイテンションサマー】

「いただきランチャー」からそのまま「ハイテンションサマー」。「何この神選曲!」と思いながら、「海!(サマー!)、川!(サマー!)、山!(サマー!)」という掛け合いに手を上げて参加。前半の「妄想方程式」→「Bubble Poppin」と同じく、この日最高の流れのひとつ。

【15曲目:乾杯ニッポン】

みうちゃん曲「乾杯ニッポン」。途中のみうちゃんのセリフが、いつもと違うスペシャルバージョンだったけど、うまく聞き取れなかった…。今回もギターリフのところは安定のバイオリン。

【16曲目:Burnin’ Heart】

ダンスホールレゲエ曲「Burnin' Heart」。ゴールデンウィークのリリイベでメンバーが歌詞の解説をしていた光景が目に浮かぶ。この曲の歌詞は、てっぺんを目指したいっていう東北産らしい決意こめられていることや、かーやが「Hater(ヘイター)」を「ヒーター」と聞き間違えていたことなど。

【MC(MV産発表)】

ここでかれんくんによる長めのMC(もっと後半だと思っていたけど他の方のレポート確認したらここだったみたい)。

かれんくんは前々から新国立競技場目指したいってメンバーに言ってたらしいけど、ももクリで夏菜子ちゃんが新国立競技場目指すって言ったのを聞いて恥ずかしくなっちゃったとか。でも、やっぱりこの9人だったら行けると思うし、新国立競技場でライブが出来るくらいのアイドルになると決意表明。あと、今後も東北拠点に活動していく、東京には負けたくないし、東北にたくさん人を呼べるようになりたいとも。

しんじゅっちに「東北産だったらMステにも出れるし紅白にも出れるよ」って言われたっていうエピソード、良かった。

あと、いぎなり東北産のメンバーは、もともと女優志望で入ってきたメンバーもいて、皆が将来どうしたいって考えてるか分からなかったし、なかなか各自の深いところには踏み込めなかったけど、メンバー同士でだんだん素直な気持ちを話すうちに、全員が同じ方向を向いていることが分かったというエピソードも良かった。

更にここで2019年のMVPメンバーである「MV産」の発表。「MV産」は開演前の観客投票により決定。ひとり2票投票することが出来、自分はしんじゅっちとゆなぽこに投票。

前年のMV産の特典は生誕祭の開催だったけど(ひかるんが受賞)、今回の特典はソロ曲のリリースとのこと。MV産発表の前にメンバー全員が今年頑張ったことを順番にコメント。中でも、ひかるんの「『あなたは』でひかるの新しい一面(メンヘラキャラ)を見せちゃった」というコメントと、しんじゅっちの「自分は東北産に加入したばかりだったから、皆産に早く東北産の一員として認められるように頑張りました」という素直なコメントが印象に残った。あと、今年は髪をショートカットにしたというひなもんのコメントを聞いて、ショートカット姿が初めて披露されたときの衝撃を思い出し、懐かしくなったり。

それと、かーやがコメントでだだ滑りしてた。でもそれでも全く動じないのがかーやのいいところ。

今回のMV産はかーやが受賞。かーやのソロ曲が今から楽しみ。

以下、MCで発表されたこと

・今年のMV産はかーや(ソロ曲リリース)
・2020年はメンバー全員の生誕祭を行う
・2020年3月にファーストアルバム発売(タイトルは「東北インバウンド」)
・ファーストアルバム発売に伴って「名阪川仙(めいはんせんせん)ツアー」を開催。
・2020年は大忘年会はなし。代わりに東京エレクトロンホール(宮城県民会館)で2daysのワンマンライブを行う(2020年12月26日、27日)

【17曲目:3000days】

MV産の発表後、突然メンバーが整列して、シリアスな雰囲気でかーやが震災ことを語り出す。辛く、暗い経験だったこと。震災を原点として、少しでも東北に元気を届けたいと思って活動を始めたメンバーもいることなど。そして、震災から3000日経ったころに震災をテーマとした新曲を作ったこと。曲のタイトルは「3000days」。

どうして震災についての語りがかーやなんだろうと思ったけど、以前、ブログで、震災の辛く暗い経験を乗り越えるためにいつも笑顔でいることに決めたって書いていたから、かーやの原点にも震災があるっていうことなんだと思った。

【かーやブログ 笑顔の薬】
https://ameblo.jp/madeintohoku/entry-12446003650.html?frm=theme

MCの最中に舞台奥にピアノが運び込まれたので、ピアニストの演奏と共に歌うんだろうなと思っていたら、ピアノの前に座ったのは、まさかのゆなぽこ。ゆなぽこのピアノ演奏に乗せて初披露された「3000 days」は、震災のことと懐かしい風景が切々と歌われるとても良い曲でした。東北産の原点に震災があることをメンバー自身が明言したということは、東北産が自分たちの立ち位置を再確認したということで、そのことに何だかグッときた。

曲の間奏ではりねこがハーモニカを吹いてた。ゆなぽこのピアノも凄いけど、りねこ多才。凄い。

【18曲目:Let’s シンガソング】

「3000 days」に続いては、ディズニーのパレードを思わせるようなイントロで始まる「Let’s シンガソング」。この日がライブ初披露。

この日は、舞台のスクリーンを使った演出はあまり無かったけど、この曲の時だけ、「夜空を見上げれば満点の星空が〜」という歌詞に合わせて、舞台奥のスクリーンに星空が映し出された。凄くきれいでした。

「3000 days」〜「Let’s シンガソング」の流れは、会場にいた人のほとんどがハイライトのひとつにあげるんじゃないかなってくらい素晴らしかった。

【19曲目:青春修学旅行】

「3000 days」でゆなぽこがピアノを弾いたことや、「Let’s シンガソング」をライブで初披露したことなどについてのMCから、会場のしっとりとした雰囲気をリセットするかのように「青春修学旅行」へ。

今回は枕投げの時間多め。さすがに枕は2階席と3階席までは届かなかったけど、いつもどおり、ステージと観客一体となっての大騒ぎ。ひなもんが全身で枕をぶん投げてるのにあんまり飛んでないのがツボだった。

※後日のラジオによると、2階席や3階席から枕が落ちると危険なので、2階席や3階席に枕を放り投げたら今後サンプラザを出禁にすると言われてたらしい。そもそも2階や3階に放り込むだけの肩の強さがあったら驚きだけど。

【20曲目:天下一品】

今回の「青春修学旅行」は枕の数がいつもの約2倍(いつもは24個で、この日は42個だったかな。うろ覚え)だったことや、枕はスタッフさんの手作りといったことがMCで明かされる。枕が手作りだったことに驚き。てっきりニトリとかでまとめて枕を購入してるのかと思ってた。

そして、そろそろライブも終盤というMCのあとに「天下一品」。曲を聞きながら、いぎなり東北産とのきっかけが出来たのはこの曲だったなぁと思い出す。

【21曲目:ワンダフル東北】

「天下一品」から「ワンダフル東北」へ。イントロの「ジャンプ!ジャンプ!」という掛け声で本当にジャンプしたかった(着席だから無理だけど)。とりあえず、手の振りだけで参加。集大成のライブにおいて、今後も東北を拠点に活動していくと明確に宣言し、そのうえで「東北においでよ」という歌詞の「ワンダフル東北」で締めくくったところに、スタッフとメンバーがどうやって締めるかを考えに考え抜いたんだろうなという熱い想いを感じた。

【エンディング:長渕剛「とんぼ」(客席と合唱)】

「ワンダフル東北」のあとは、ステージ上にメンバーが残って、エンディングへ。長渕剛の「とんぼ」のサビが流れて、お客さんとメンバーで大合唱。スクリーンに「とんぼ」の歌詞が映し出される。

エンディングの間中、ひなもんがボロッボロに泣いていて、隣のしんじゅっちに慰められても泣き続けていて、ずうっとずうっと泣いていて、全然泣き止まなかった。でも、最後に舞台袖にはける瞬間に「みんな大好き」って一言だけ言って袖に消えていった。それがハイライトだらけのライブの中でも、個人的に一番グッときたシーンでした。

メンバーが舞台袖に消えた後は、ブルーハーツの「パーティー」に合わせて、当日開場前に撮影されたファンの皆の映像が次々に映し出される。誰もが余韻に浸っている中で、笑顔溢れる映像を眺めるのは、何だか幸せな時間でした。
開演前のSEといい、最後の映像の音楽といい、ブルーハーツファンがスタッフの中にいると見た。

【帰り:ハイタッチ】

映像が終わった後、すぐに会場の扉は開かず、「メンバーがハイタッチでみなさんをお見送りしますので、しばらくお待ち下さい」というアナウンスが流れる。1階席の人からスタッフの誘導で移動していき、続いて2階席、3階席の順番で移動。時計を見たら、19時40分。開演が16時40分くらいだったから、みっちり3時間もライブが行われていたことになる。本当に幸せな時間でした。

この日は、2000人くらいお客さんがいたはずだけど、メンバーは、ひとりひとりに「ありがとう」って丁寧に声をかけていた。メンバー全員満面の笑みでハイタッチをしてくれて、握手会よりも濃いハイタッチでした。

※後日のラジオによると、運営側はメンバーをグループごとに分けて、入れ替え制でハイタッチをする予定だったらしい。でも、メンバーが運営に掛け合って、メンバー全員でお客さんにハイタッチするように変更してもらったとのこと。いい話。涙。

会場を出た後は、ライブのことを思い出して涙腺が緩んだまま地下鉄で実家へ。今まで、フジロックなど、国内外合わせていろんなアーティストのライブに行ったけど、今回のいぎなり東北産のライブが生涯最高のライブでした。

【後日のこと】

後日のブログで、みうちゃんがライブ後は17時間寝たと書いていたけど、あれだけのライブの後だったら、そりゃあ尋常じゃないエネルギーを消費してるよね、と思って妙に納得した。

『みうブログ ぁあ今年最後のブログだよ!!』
https://ameblo.jp/madeintohoku/entry-12563484937.html?frm=theme

あと、いっつも適当なブログばかり書いているかーやが、ライブ後に、想いのこもったすっごくしっかりした内容のブログを書いていて、グッときた。ブログのタイトルもいいなと思った。

『かーやブログ 〜たくさんの歯車がまわって〜』
https://ameblo.jp/madeintohoku/entry-12563619237.html?frm=theme




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