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小説「魔王と社長の憂鬱」第一話

魔王モルダンは、勇者との壮絶な戦いの末、ついに彼を倒し、一度は追い返すことに成功した。しかし、勇者は最後の瞬間、意外な助け手によって命を救われた。それは、モルダンのもっとも信頼していた仲間だった。裏切りに心を痛めながらも、モルダンは勇者と再び対峙することへの憂鬱な気持ちを抑えきれなかった。

そんなある日、魔王の手元に一枚の招待状が届く。バーの名前と、招待状を持っていればいつでも来店できるという記載があった。モルダンは、気晴らしのつもりで、招待状に魔力を込めた。

すると、魔王の周りが白い光に包まれ、気が付けば、暖かな照明の下、落ち着いた雰囲気のバーに立っていた。カウンターの奥で、バーテンダーがモルダンの到着を微笑みながら迎えてくれた。

バーテンダー:「ようこそ、時空の狭間のバーへ。」

モルダンは驚きながらも、カウンターに座り、お酒を注文する。しばらくすると、扉が再び開き、見知らぬ人間界の男が入って来るのだった。

つづく

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