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深海生活はじめました(深世界クリア・ネタバレあり感想)

やあ。お久し振りです。くりふです。
今回はlain関連ではないですが個人的に刺さったゲームがあったのでそれについてつらつらと個人の感想をここに記しておきます。購入の際などの参考になれば幸いです。
※なお本記事は警告後、後半の内容のネタバレを含みます。実際にプレイして楽しみたい方は警告前の文章まで読むことをお勧め致します。

新たな出会いはいつも一目惚れから

いつだって作品との出会いは突如としてやって来るものです。今回の場合、それはswitchのe-shopにてセール品でお安くなっているゲームを探していた時のことでした。ふと目についたとあるゲームのビジュアルに一目惚れしてしまったことが全ての始まりだったのです。

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[深世界-In to the Depths]
公式サイトはこちらから

いやあ、ただでさえS.E.lainとかいうオカルティック&SF全開の作品を好んでいるというのにそれ+深海生物要素ですか。はあ。私の性癖に刺さらない理由がないわけですよこんなゲーム。いいセンスだ…(直観がそう告げている)
で、発見早々3分程で衝動のままに支払い手続きを済ませDL開始。小1時間程で完了し早速深海生活をはじめたのでした。

ちなみにこちらの[深世界-In to the Depths]。対応ハードは
Apple arcade、Nintendo switch(DL専用)。
お値段は1990円(税込)
だそうです。
先にApple arcade版が配信開始されていたようなので実質的にスマホゲーム向けに開発されていたタイトルになりますね。
あとこんな良質のゲームなのにも関わらず対応ハードが少ないのが個人的に残念なポイント。現行の家庭用ハードだとswitch(しかもDLのみ)でしか遊べる機器がなく、凄く勿体ないなと感じましたね。PS4でも配信しても良い思ったのですが...CAPCOMさん是非とも配信ハード拡大検討の程を...(小声)


大まかなストーリーと世界観

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以下、公式サイト【Introduction】より引用↓

地表が氷に覆われ、人々が海中で暮らすことを余儀なくされた世界。
長い年月が経った今も迫りくる氷は広がり、全ては朽ち果て続けている。 世界にたった一人生きている主人公。崩壊が日常となってしまった日々を淡々と過ごす中、偶然、未知の機械との出会いが訪れる。その出会いは、広く深い「世海」への先導となる…“世界はどうしてしまったのか?” “同じように生き延びている人はいるのか?” “「世海」の底 には何があるのか?” 広く深い「世海」で待っていた数々の疑問。この「世海」の謎を探るため、深い海の底を目指す。 様々な海洋生物、水圧、酸素残量、海に沈んだ「世海」の遺物…海の美しさ、脅威の全てが、「世海」に残された最後の未開の地“深海”へと誘う。

要約すると「既に滅びた世界にて一人きりで生きる主人公がある日謎の機械と出会ったことをきっかけに世界の謎を知るために深海を目指す」お話です。

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↑謎の機械、こと潜導ちゃんとの出会い。近くのアイテムを持ってきてくれたり攻略のヒントをくれます。ムービーのお辞儀がとてもかわいい。

ジャンルで言えば退廃系SF。海の世界ということもあり勿論多数の海洋生物や植物が登場します。「深海」とタイトルについている通りもちろん深海生物も登場しますよ。(例を挙げるならシーラカンスとかミツクリザメとかいろいろ…)


ゲームシステム関係はどんな感触か

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↑ある程度進めると潜水艦で広い「世海」を探検できます。口からドリルも出るぞ!

さあ。肝心のゲームシステムや難易度に関してお話ししましょう。

ジャンルとしては2D探索系ゲームです。広大なマップを探索しながら各地で素材を集め、自身の装備を強化したり消耗品を作成したりして目的地である深海を目指していくことになります。

…と、言っても広大なマップを無制限に探索できるわけではありません。ここで先程のスクショをご覧ください。左上に表示されている酸素ボンベが無くならない限りは自由に探索できますがいかんせんここは水中。地上のように軽やかに動けませんし、重い潜水服を着ているのですから尚更です。水中でホバーするとその分酸素も多く減りますし、敵の攻撃を食らってもボンベや潜水服が壊れて耐久が減ってしまいます。最悪そのまま死んでしまうことも。もちろん、普通に探索している最中に酸素が切れても即死にます。

つまり、このゲームにおけるライフ=酸素ということです。酸素ゲージを回復する方法はセーブポイントに行くか、地面から泡が吹き出している場所に行くか、アイテムで製作できるものを使って回復するかしかありません。

更に深海生活は過酷で危険がいっぱいです。海に住む生物も皆が皆友好的というわけではありません。というか襲ってくる生物の方が圧倒的に多いです。毒を吐いてくるクラゲですとかプレイヤーを見つけてくるなり高速で突進してくるミツクリザメ、フナムシ型の自律型機械。(特にこいつら2匹には序盤から終盤まで苦戦することでしょう)

…と、ここまで言えば流石に理解して頂けましたでしょうか。深海生活の難しさを。そうです。このゲーム、まず操作性に関して言えば独特の慣性が働いて思うように動いてくれません。そりゃ水中ですし、重いスーツを着込んでいるわけですから急にスティックを入力しても潜海者くん(主人公)は素直に動いてはくれません。なのでまずそこの操作感の慣れが肝心だと改めて振り返ってみた時に感じましたね。これに関してはプレイしていくうちに慣れて行けばいいものです。最終的にはだいぶ楽にはなりますのでご安心を。ただ、その独特の操作感がにプレイヤーよっては最初が少しつまらなく感じたりする可能性があるかもしれないとだけ付け加えておきます。

最近のゲームにしては難易度が少しだけ高いかな、程度でしたがきちんとナビやヒントもついていますので初心者の方でも安心してプレイできるゲームではあるとは思いましたね。レトロゲーほどあれやこれやが不親切ではないのでご安心を。

キャラクター造形やグラフィックは?

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↑序盤のここで既に好きになってしまったというシーン

フル3Dで描かれるグラフィックは本当に技術の進歩を感じて感動の一言。

まあ最近昔のゲームをプレイしていたもので...タイトルを挙げるならカービィのエアライドとかピクミン2とかの主にGCソフトをしていたので尚更なのでしょうが。水の表現でしたり生物や植物や背景の細かいディティール、当初スマホを想定とされていたものとしては凄いなと感じましたね。技術の進歩ってすげー!(いや、新作のゲーム見る度にこれしか言っていない気が…)

キャラクター造形に関してはもう個人的に刺さりまくる生物モチーフのメカメカ系デザインでございまして。ええ。随所随所に東洋のテイストも入っておりまして。文明の名残がいい味です。あの電脳九龍城を思い出しますね。ええ。もう衝動的にパケ買いしただけはあります。控えめに言ってすこ。

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↑ストーリー考察にも使えてアートワークも見られるなんて最高か?

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↑こんな空間が…一体この先には何が待っているのか。

まとめ

さて。ネタバレなし版はここで〆とさせて頂きます。

あ、そうでした。これを紹介し忘れるところでした。

このゲーム、音関係が非常に良く出来ています。その証拠にタイトル前にこのような表示が出るんですよ。

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実際に少し良いヘッドフォン等でこのゲームの音を聞いてみてください。更に世界観に没入できるかと思います。(まあ私は初回でヘッドフォンを付けたらガッツリ音酔いしてしまったのでその後のプレイ時には付けていなかったのですが…)

少々操作に癖のあるゲーム性ですが慣れてしまえばこちらのもの。何せ世界観が好きな人はハマるゲームだと思います。

個人的にですが、このゲーム。ラストまで出来る限りネタバレ情報を抜きでプレイして頂きたいゲームのタイプでした。是非未プレイの方はDLして深海生活を始めてみて下さい。買っても後悔しないゲームですよ。(たぶん)


では、今回はここまで。

ありがとうございました。またお会いしましょう。

[警告!]これ以降の文は物語後半部分のネタバレを含みます。未プレイの方はここまで。ネタバレOKの貴方はどうぞそのまま。












はい...こんにちは。
ではネタバレ要素に行きましょう。

エンディング・ラストに関してのネタバレと感想

では、エンディングやラスボスに関してのネタバレと感想を。

個人的にラスボスに負けてもきちんとED扱いになりスタッフロールが流れることに感動しましたね。てっきりバッドエンド扱いで途中で切られるかと思っていたのですがきちんと倒した版EDとの差分があったのでこちらも正規エンド、つまりマルチエンドのゲームという解釈で多分正解なのだと思います。

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↑ハコフグ潜水艦で故郷に帰る潜海者くん

※ラスボス討伐版(勝利版)は深海から例のハコフグ潜水艦で故郷へ登っていく様子が描かれて、究極生命吸収版(敗北版)は逆に故郷から深海へ下っていく様子が描かれます。良い違いですよね。

勝利版は本当の意味で1人でこの滅びた後の世界を生きていくというハードな内容になっております。ラスボスは倒しましたがこの世界はハッピーにはなりません。とっくの昔に世界は滅んでいますからね。その事実は変わりません。


個人的に勝利EDの中で好きだったシーンを挙げましょうか。

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ラスボス直前ムービーでルラギッタ(裏切った)潜導ちゃんがめちゃくちゃ気まずそうに、そして本来の目的を果たせず悲しそうにしょげている所に手を差し伸べる潜海者くん。潜導ちゃんのせいで未だかつてない程の命の危機に晒されたというのに君は優し過ぎか⁈(これは非常に尊い)
しかし潜導ちゃんは潜海者くんと一緒には行かないと体を左右に振る。昔の仲間がいる上にこちらが潜導ちゃんにとっては故郷。当然と言えば当然なのですが...こう、一緒に探索してきた仲間としてやはり別れは寂しいものでして...個人的に言えば2人で一緒に最後まで過ごして欲しかったですね。叶わぬ夢だと頭では理解はしていますが...(せつない)


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勝利版はこのハコフグ君(潜水艦)とツーショットのラスト一枚絵が良いですよね。これから待ち受ける現実は半端ではないほど厳しいですがどうか彼には何事もなく生き抜いて欲しい気持ちで一杯です。

終末後も強く生きろよ!

※潜水艦のことをハコフグ君と表記しているのは公式Twitterにて設定画が色々と出ていますのでそちらを参考にしています。是非見てみてね。かなり面白いので...


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一方敗北版ですが実質的にこちらがグッドエンドなのでは?と個人的には思うのですよ。
何故か?仮に現在の環境に適応した別の生命体になってしまえばもうボンベなんてものも潜水服なんてものも要らないんです。重かったスーツを脱ぎ捨てて何不自由なく今の世界で過ごすことが出来る。おまけに世界はとっくの昔に崩壊して本当に生き残っている人間も自分ただ1人という事実を知ってしまった。で、潜導ちゃんとも先に変化した他の元人間仲間とも一緒に死ぬまで過ごすことが出来る。問題は人間としてのアイデンティティが失われるということくらい。
ま、アレ(変化先)が知的生命体という保証もありませんし...ラスボス、頓挫しちゃった計画の産物ですし....どうしても人間として生きたいならやはりラスボスは倒すべき敵ですが、この世界で「生きる」ということを考えれば潜導ちゃん達の立てていた計画通りにラスボスに吸収されるというのも1つの崩壊した世界で「生きる」手段であるとは思いますね。

新たな姿で、生きていく

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敗北版のラスト絵のこれも凄く良い。恐らくですが潜導ちゃんの左横手前にいる奴が元潜海者くん(あたらしいすがた)なのかなと。潜導ちゃん、姿が変わってもちゃんと潜海者くんのことわかってるんですよね。ウウッ…
あとラスボスの造形ですが恐らくベースはヒゲがある上に世界観的にも合うので東洋龍+植物モチーフ、藻系かなと。凄く良い.........かっちょいい...美しい...(語彙力喪失)

お気に入りスクショコーナー

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↑ラストエリア初回入場時のここですね。非常に感動しました。文明的なものが残っていたのかという発見と、もしかすると潜海者くん以外の人間が生きているかもしれないという淡い期待。そしておそらく最終エリアだろうというクライマックスへのワクワク。そして建物造形が性癖。非常にえっち。非常に興奮する。これだけで飯が食える。もっとこういうのくれ。

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↑レア魚:ホウライエソとの激闘。コイツ、倒しても何も落とさない癖に異様に強かったんですよ。噛みつきで2ボンベ削られるしおまけに突進スピードがもの凄く速い。しかもコイツ結構体力があって固い。長期戦になりました。攻撃予報見てからの水中移動じゃほぼ突進は避けられません。ちなみに入ったときに部屋のシャッターが閉まってしまい倒すまで開かない強制戦闘です。結構な数の潜海者くんが天に召されました。お前はどこでもボスの立ち位置なんだな…(一般通過音ゲーマー感)

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↑初ボス撃破時のもの。よくわからんがとりあえずモリを打ってたら相手が死んでいました。迷ったら攻撃突撃の脳筋プレイが役に立った瞬間。

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↑ラスボス戦直前。最後の一人を発見する潜海者くん…の背後。潜導ちゃんが少しためらっているような、迷っているような動作をするんですよね。ここまで共に危機をくぐり抜けてきた仲間である潜海者くんを騙していることに罪悪感があるのでしょうか。ED後のどちらの動きを見ていてもそれっぽいんですよね。敗北EDで側にいるあたり潜導ちゃんは潜海者くんを好いている、絆が生まれているのではと勝手に妄想していました。すいません。これは忘れてください。

おわりに

久々に熱中できるゲームに出会えたものですから思わず記事まで書いてしまったわけでして。ホントに何から何まで性癖。ここまで趣味に合致するゲームもなかなか珍しいものでしたから…いいゲームに出会えました。

やはりゲームとの出会いと体験は最高ですね。これだからやめられない。

では今度こそまたお会いしましょう。くりふでした。

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