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要項集を駆使して、生命科学試験で5位以内を取る方法!

この記事では医学部編入試験の「生命科学」の勉強方法の中でも、特に「要項集」の勉強法を説明していきます。

複数の大学に合格した方と話すと、私含め「要項集」のチェックリストを完璧にしていたという共通の勉強法があります。

医学部編入試験において、「要項集」以外の範囲から出題されても誰も答えられないのが現状です。

つまり編入試験の生命科学の試験は「いかに要項集の内容を正確にアウトプットできるか?」が勝負なのです。

ネットで調べると実際にkalsに行かず、要項集を完璧に仕上げて合格する人もいます。

今回は、生命科学の試験の中心である「要項集」の勉強方法について説明していきます。

どの科目も同じですが、

1)理解する
2)記憶する
3)正確にアウトプットする

この3ステップに沿っていきます。

なお要項集の内容を全て暗記するのは、オーバーワークかなと思います。かなり細かい議論があるので。

なので「要項集」のチェックリストを完璧にすること、をゴールにするといいです。


1、要項集を理解するためには?:Kals通学生向け

Kalsの要項集を読んだ方はわかると思いますが、初見で理解するのはほぼ不可能です笑。

私の場合kalsに通っていたので、授業でやったところを都度マークしながら理解を進めていきました。

おそらく流し読みで理解できる人は、現段階ですでに合格圏内の学力があります。

Kalsの生命科学はカリキュラムがしっかりしているので、遅れないように勉強しておけば自然と理解できるようになります。

要項集の中で、たまに授業で触れてない所もあります。その時はチェックリストに載ってるか?確認して、載ってない箇所については無視してました。

受験する大学にもよりますが、基本的に生命科学の最終ゴールは「要項集のチェックリストに対して、合格レベルの解答を書くこと」になります。

だから一度解答を作るだけでは不十分で、何度も校正する必要があります。

私の場合、完成シリーズからチェックリストの解答作成をはじめ、実践シリーズが終了した段階で解答作成が終わりました。

その後解答を暗記するために、何度も何度も校正していく中で、非常にわかりやすい答案が出来ました。問題によっては10回以上、校正したものもあります。

「自分で作るのが面倒だ」「合格レベルの解答がすぐにほしい」「時間がないので、記憶にリソースを割きたい」という方は、以下の記事で私の解答例を公開していますので、どうぞ。

問題量が多いので、解答自作される方は早めに取り組むことをお勧めします。

2、要項集を理解するためには?:独学・非Kals生向け

独学となると参考書を自分で買って理解する必要があります。

まず編入試験は「高校生物」の理解が大前提になります。

今の高校生物はかなり難易度が高いので、しっかりと問題集を解いてマスターする必要があります。

今回は要項集の勉強の仕方なので、高校レベルの話はしません。

しかし「高校生物」を独学で理解するためには、

・生物(生物基礎・生物)基礎問題精講
・チャート式シリーズ 新生物 生物基礎・生物

などでマスターするといいでしょう。

その後「細胞生物学」「生化学」「生理学」「免疫」などの大学レベルの勉強をします。

まとめると

1)高校生物をマスターする
2)「細胞生物学」「生化学」「生理学」「免疫」の参考書をベースに、要講習を理解する

基本的には要項集を読んで、該当箇所の参考書を熟読して理解します。場合によってはグーグル検索などで、不明点を解消します。

独学で利用すべき参考書は以下のとおりです。

「細胞生物学」Essential 細胞生物学
「生化学」シンプル生化学
「生理学」シンプル生理学
「免疫」休み時間の免疫学

こちらの参考書は詳しい内容が載っているので、全部記憶する必要はありません。


3、Kalsの偏差値は気にしなくてもいい?

医学部編入を検討している方はKalsの模試を受けると思います。合格ラインとして

・生命科学の偏差値:60以上
・英語の偏差値:55以上

と言われています。

私は筆記試験は全て通過しましたが、生命科学の偏差値を60以上とったことはありません(笑)。

常に60以上の偏差値を取れれば合格圏内であることは間違いありません。

しかし生命科学の範囲は非常に膨大なので、1ヶ月前に覚えたことを聞かれても忘れているケースが多いんです。経験があると思います。

だから重要なのは常に模試で60以上をとることではなく、「受験のタイミングで偏差値60以上に仕上げること」の方が大事なのです。

つまり「あー、前は覚えてたのに書けない、、、」という失敗をなくすことが大事なのです。

私も偏差値50を切って冷や汗をかいたこともありますので、今の偏差値はそこまで気にする必要はありません。

もちろん授業の進行状況のマイルストーンにはなるので、必ず模試や小テストは定期的に受けるようにしましょう。

3、要項集チェックリストの覚え方

大事なので何度も言いますが、生命科学の編入試験のゴールは「要項集のチェックリスト」を完璧に解答できるようにすることです。

とは言え、量も膨大なので効率的に記憶する必要があります。

チェックリストの解答ができたら、以下の5ステップで記憶するといいでしょう。

①一度全部読む

まずは全体を読みましょう。分からない部分は飛ばしてOKです。

なんとなく「こんなことあったな~」と思いながら読みましょう。

大体3回程度流し読みをします。

②理解できない箇所を調べる

要項集のチェックリストの解答で、書いてあることが分からない部分を調べます。

理解ができたらノートになるなどして、忘れないようにします。全て理解できるようにします。

③空欄のリストを使って記憶する

全体が理解できたら、次は記憶します。空欄のチェックリストを使っって思い出せなかった問題にチェックを入れます。

何度もその問題にあたることで、徐々に覚えられるようになります。

完璧に覚える必要はありません。「こんなポイントを書けるようにする」というレベルでOKです。

④細かいポイントを覚える


空欄リストでテストをすると、復元できないポイントが出てくると思います。そのポイントを次に覚えましょう。

ここまでの作業は全て頭の中でやっていました。特にPCや手書きで解答作成などはしなくて大丈夫です。

⑤一度全ての問題を解いてみる

ここまで来れば、ほとんどの問題が解けているはずです。最後の仕上げとして全ての問題を解いてみます。

手書きだと疲れるので、PCでタイピングしました。


記憶はここで完了です。あとはテスト前に自由に使いこなせるように準備をするだけです。

4、直前期で偏差値を上げる方法とは?

私が直前期に受けた生命科学の模試の偏差値は52でした。合格ラインからはほど遠いです。

しかしこの段階で既に要項集のチェックリストのまとめは完了していたので、全然不安にはなりませんでした。

テストを受けて分からない問題があっても、「これはチェックリストにあったな」と思えたからです。受験校の過去問を見ても、要項集で対応できない問題はほとんどありませんでした。

この時に「チェックリストを仕上げること」が、合格に直結することが実感できたのです。

大まかな要項集チェックリストの使い方は

1)ざっくりと読んでみる
2)ひたすら覚える
3)細かい部分の再現性を確認
3)直前期にリストを再度仕上げる

という感じです。

一度覚えても、直前期に使えないと意味がありません。

私は要項集リストを記憶した上で、受験日の一週間前から再度仕上げ直すという作業を繰り返していました。

最終的には受験日の3日前から準備すればいいレベルになりました。

5、テスト直前期での要項集の使い方

試験でのゴールは「要項集チェックリストを確実に再現できること」です。ここまで来れば筆記で落ちることはないでしょう。

ただ一番良い状態でテストに臨むには準備が必要です。

1)1週間前に空欄チェックリストを解いてみる

頭の中でいいので全ての空欄チェックリストを解きます。意外と覚えていないことがわかると思います。

何度も解いてみることで、頭が思い出してきます。

ここで大事なのは「思い出すこと」に集中することです。細かい議論に手を出すと、永遠に終わらないのでまずは思い出すこと

2)テスト前に「本当に穴がないか?」確認する

私はテスト2日前に空欄チェックリストを解き、タイピングで解答します。理想は脊髄反射で解答が出る状態です。

3)テスト直前まで確認する

私はこの状態まで仕上げても、テストを受ける直前までチェックリストを確認していました。

6、要項集チェックリストの解答について

現在以下のページで、私の作ったチェックリストの解答を公開しています。

私が受験が終わるまで徹底的に改訂を加えて、覚えやすくしたものです。

作ってみるとわかりますが、非常に労力と時間がかかります。

仕事をしながら勉強されている方もいると思いますので、解答を作る時間がない方は参考にしてください。


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